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第1回みんなのエネルギー・環境会議における総理の話を聞いて思ったこと

2011年08月04日 | 脱原発
7月31日、長野県茅野市諏訪東京理科大学で開催された、第1回みんなのエネルギー・環境会議が行われました。
日本の新しいエネルギーと今後の方向性や具体的な提案など、エネルギー・環境問題の識者や政治家、NGOの人たちが一堂に会して、話し合ったものですが、全4部構成で、とにかく1日、費やして動画サイトでライブで流したという・・
なかなか、見るぞ!と気合を入れて見ないと、時間が長くて大変なわけですが、とりあえず、第2部には、スペシャル押しかけゲストとして、菅総理が出席していました。




冒頭の総理の話は、短かったけれど、いくつか心に残ったことがありましたので、ランダムに書いてみます。





1つ目は、原子力保安院の在り方について。

推進とチェック機能が同じ経産省にあるのはおかしいということ。
そこには、薬害エイズ問題の時露呈した、製薬会社と厚生省の癒着問題と同じ構造があったこと。

戦後の日本においては、60年以上ほぼ、一党独裁政治によって構築してきた、自民党と官僚のなれあい及び天下りによる企業と官僚の癒着があり、推進と管理が同じ出所という、泣くに泣けない負の遺産ができあがってしまっていたわけで。

原発事故は不幸な出来事だったけれど、こんなことでもない限り、こういう負の遺産の改善がなされないだろうから、事故によってこれらが、表に浮き上がってきたことは、ある意味よかったのかもしれないと、不謹慎ながら私は思ってしまう。
おそらくは、原発行政だけでなく、あらゆる見えない部分で、この手の癒着が国民の健康や利便性を損なっているような気がしてならないから。




なお、総理から経産省と保安院を分離させるという指示を受けて、8月3日に、細野豪志原発事故担当相が、環境省に「原子力安全庁」を設置するということを「試案」として発表した。
環境省!なるほど、その手があったのね!
よく考えれば、当然のことなんだけど、こんなことすら過去にはできなかった。以下、毎日jpより抜粋。

政府は3日、原子力規制に関する組織再編で、環境省の外局として「原子力安全庁」(仮称)を設ける方向で調整に入った。東京電力福島第1原発事故を踏まえ、原子力を推進する立場の経済産業省から原子力安全・保安院を分離。内閣府の原子力安全委員会や、文部科学省の放射線量のモニタリング機能も統合する案が浮上している。細野豪志原発事故担当相が近く試案を公表し、来年4月の発足を目指す。
 原子力安全庁の設置は原発の推進と、規制を所管する部署を明確に切り離すのが狙いだ。安全庁には文科省や内閣府原子力委員会などが担っている原発のテロ対策など「核防護」に関する権限を付与。福島第1原発事故の原因を究明する事故調査・検証委員会の所管を内閣府から移すことも検討している。
 菅直人首相は原発を推進する資源エネルギー庁と、規制する保安院が経産省内に存在する点を問題視し、保安院の分離を指示。今年6月に政府が国際原子力機関(IAEA)閣僚会議に提出した報告書でも保安院の分離独立を明記していた。
 ただ、組織再編を巡って政府内に異論もあり、原子力安全庁を内閣府の下に設置する案もある。細野氏は試案公表後、関係閣僚間で最終調整に入り、早ければ今秋の臨時国会に関連法案の提出を目指す方針だ。


これぞ、整理と分類!システムの再構築。
それにしても、細野さんも、よくがんばっているなと思う。ポスト菅は、この人でいいじゃないかと思うくらいだけど。
しかし、上記ニュースの毎日新聞の記事では、最後に

一方、民主党の輿石東参院議員会長は3日午前の党参院議員総会で、原子力安全庁の設置について「今、急ぐべきは、そういうことではない。新体制に入っていくことを最優先すべきだ」と表明。


と書かれています。

だから、次期政権になったら、なし崩し的に脱原発を先送りしてしまう可能性が高いから、今、菅政権が大急ぎで次につなげるための布石を打っているんじゃないか。どうしてわかんないの?
それともわからないふりして、原発維持を続けようとしているのか。
菅さんが辞めたら、私も今は一応、民主支持だけど、もう、それもやめる。
政治のこともブログに書かないだろう。(細野さんを応援する以外)





2つ目は、今まで本当かどうかわからなかったけれど、菅さんの口から明かされたのだから事実とわかった、早い段階(3月15日午前3時ごろ)で、東電が事故現場から撤退しようとしたこと。

  

野党やマスコミが批判の種にした怒鳴る総理・・・ということも、ここで怒鳴らなかったら、いったいどうするんだと、国民の立場に立ったらわかるはず。
逃げだそうとした東電への批判ならわかるけれど、ここでの総理への批判はどう見ても筋違いだし、批判すること自体、逆に「変」だ。
事故以来、マスコミや与野党含めて、批判している人たちに対して、私が、ずっと感じていた気味悪さや違和感もこれ。

ただでさえ、緊張と危機の連続で、最も大変な時にも協力しようとせず、政権批判だけ繰り返す与野党議員やマスコミの皆さん。
内閣不信任案までつきつけながら、次はどうするかということには言及しない無責任さ。
これほどまで日本が劣化していると思わなかったけど、それがわかっただけでもいいのだろうか・・・。がっくり。





そして何より、菅さん自身、3・11以降に原発への考え方が変わったということ。
総理の言をそのまま借りた以下の言葉に象徴される。

「安全性とリスクというのは、相互の大きさによって考え方を変えなければいけません。
たとえ1億分の1でも、地球が崩壊するようなリスクはとれません。車が1台衝突するくらいのリスクなら、とれるかもしれません。それを考えた時、原子力発電については、できるだけそれに依存しないでもやっていける社会を目指すべきです」
 



あの日まで、原発は嫌だけど、必要悪なんだろうなと思いながら過ごしていた大多数の国民だって、菅さんのこの考え方に賛同すると思うけれど、どうでしょうか。
で、次にどうなるのかは知りませんけれど、ポスト菅といわれている人たちは、このようにはっきりと言いきることができるのか、それができない人に日本のかじ取りをしてほしくないと、それだけは思います。


実際に見てみたい方は、こちらで動画が見られます。
  ↓
http://www.ustream.tv/recorded/16347100
ツイッターより
冒頭の13分だ。首相としての悩みや決断、意思、これらに耳を傾けてほしい。そして、当時の驚くべき事実にも。東電とはどういう会社なのか。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんな画像がありますよ (wataru)
2011-08-05 21:14:39
脱原発の歌 
これは制服向上委員会というグループが歌っています、面白いですよ。

http://www.all-goo.com/category/gourmet/kissako/index.html
返信する
wataruさんへ (金木犀)
2011-08-06 09:31:39
wataruさん、こんにちは。
情報ありがとうございます。
リンク先は、なぜか神戸のカフェでしたが・・ヾ(;´▽`A‘‘アセアセ)
youtubeで見つけました。
脱原発のすそ野、広がっていますね!
返信する

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