昨日、テレビ放映された「平成狸合戦ぽんぽこ」を見ました。映画館でも見たし、テレビでも何度も見たけれど、やっぱりまた見てしまうんですね。
流れるような志ん朝の語り。鶴亀和尚の声は柳家小さん。おろく婆の清川虹子。今は亡き人たちも、ここでは永遠に渋い輝きをもって生き続けています。
好きなシーンは、圧巻の妖怪大行進の場面や、「山をこわさないで」というメッセージとともにテレビ局の人たちにたくさんの動物たちの幻影を見せた場面など、いろいろありますが、今回、特に、「はっ」としたのは、狸たちが最後に見せてくれた昔の多摩の景色を作る直前のセリフです。
あの昔の景色を作る前に、「なんで今さらそんなことを」と、佐渡から戻った文太が問うと、
おろく婆と四国から来た六代目金鳥が言うのです
「きばらしじゃ、きばらしじゃ」
「遊び心をなくせば、狸ももはや狸じゃない」
なくしたものを戻すことは出来ない。でも。
こうだったのだよ、と、もう一度思い出すこと、忘れないこと。
「きばらし」という言葉の裏には、遊び心を忘れ「もっともっと」と目を吊り上げて増殖するような拝金資本主義文明への頑とした抵抗があるのだと。
高畑勲監督の気持ちが、ここに凝縮されていたんじゃないかって、(今さらだけど)じんとしてしまいました。
よりリアルで美しいアニメーションを作るジブリ作品であっても、所詮、二次元の世界であり、狸が見せてくれた幻のようなもの。ある意味、アニメ制作は究極の「きばらし」ということなのかも・・・。
でも、この映画を見るたびに、この世界は人間だけのものじゃないと、思わずにいられなくなります。
★追記
「平成狸合戦ぽんぽこ」の、原作・監督・脚本は高畑勲氏でした。お詫びして、記事を一部訂正しました。
流れるような志ん朝の語り。鶴亀和尚の声は柳家小さん。おろく婆の清川虹子。今は亡き人たちも、ここでは永遠に渋い輝きをもって生き続けています。
好きなシーンは、圧巻の妖怪大行進の場面や、「山をこわさないで」というメッセージとともにテレビ局の人たちにたくさんの動物たちの幻影を見せた場面など、いろいろありますが、今回、特に、「はっ」としたのは、狸たちが最後に見せてくれた昔の多摩の景色を作る直前のセリフです。
あの昔の景色を作る前に、「なんで今さらそんなことを」と、佐渡から戻った文太が問うと、
おろく婆と四国から来た六代目金鳥が言うのです
「きばらしじゃ、きばらしじゃ」
「遊び心をなくせば、狸ももはや狸じゃない」
なくしたものを戻すことは出来ない。でも。
こうだったのだよ、と、もう一度思い出すこと、忘れないこと。
「きばらし」という言葉の裏には、遊び心を忘れ「もっともっと」と目を吊り上げて増殖するような拝金資本主義文明への頑とした抵抗があるのだと。
高畑勲監督の気持ちが、ここに凝縮されていたんじゃないかって、(今さらだけど)じんとしてしまいました。
よりリアルで美しいアニメーションを作るジブリ作品であっても、所詮、二次元の世界であり、狸が見せてくれた幻のようなもの。ある意味、アニメ制作は究極の「きばらし」ということなのかも・・・。
でも、この映画を見るたびに、この世界は人間だけのものじゃないと、思わずにいられなくなります。
★追記
「平成狸合戦ぽんぽこ」の、原作・監督・脚本は高畑勲氏でした。お詫びして、記事を一部訂正しました。
たかがアニメ、されどアニメ。
ジブリは日本の宝物って言ったら、大げさですかね(^○^)
トトロは見飽きないなあ。
あと、タツノコアニメが未だに大好きです。
ぽんぽこの妖術と、アニメの手法、心意気がどこか似ているのかなって思ったものですから。
最近のジブリ作品はあまり見てませんが、トトロもいいし、千と千尋とか、ナウシカとか、ものすごい力がありますね。
本当に日本の宝物ですね。
タツノコアニメって、マッハゴーゴ-ゴ-しか知りません。古いかな(笑)
知らなかった!そうだったんですか。
子供の頃、みなしごハッチで、毎回泣いてましたっけ。
いなかっぺ大将、「ひとつ人より力持ち~♪」っていう数え歌、今でも、鼻歌で歌ってる時がありますよ(笑)