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悪夢のリニア

2017年11月27日 | 脱リニア新幹線

夢のリニア、というけれど、キネシオロジーテスト的には、原発同様、やっちゃいけない「悪夢」です。
実はリニアだけじゃなく「夢のように見えて悪夢」の存在は、今、フラッシュメモリ、人工知能という形でジョブズの呪いのごとく、世界中のそこかしこで加速度をあげて蔓延して、人間の心と体がその速度に追いついていっていない。
本人も気づかぬうちに、幸せを感じるセロトニンの分泌が抑制されてしまうので、切れやすくウツになりやすい、人間がどんどん劣化しているようにも思えるのです。

リニアも意識のアセンションの一環なのだろうか……
でも、リニア新幹線は、人間だけじゃなく罪のない野生動植物や生態系にも影響を与えてしまうから。


安倍さんはリニア新幹線について、「わくわくする」なんて完全に前乗りだけど、どこをどうしたらそのようなトンチンカンな感受性になれるのか。
本当に良いものなら、誰も反対しない。これだけ反対運動が起こっているのは、ちゃんとした理由があるからです。
保守というなら、なおのこと日本の自然と国土を守るためにも、軽率な決定はしてはならないはず。

以下、メモのためにTHE PAGEの記事を全文掲載。やや長いので、時間のない方は、太字大文字の部分だけでも目を通していただけたら、と思います。


リニア南アルプストンネル工事の建設残土置き場として予定されている静岡市葵区の燕沢付近


「夢のリニア」建設に不安と不信 ── 残土、水流出、自然への影響は?
THE PAGE  2017年11月26日

 世界初の超電導リニア高速鉄道となるリニア中央新幹線。南アルプス山岳地帯をトンネルで貫通し、東京―名古屋間を約40分、東京―大阪間を約70分で結ぶ壮大な「国家プロジェクト」だ。事業主体のJR東海は、2027年に品川―名古屋間の開業を目指し工事を進めている。しかし、今、その工事をめぐり沿線住民や自治体などから不安や不信の声が上がっている。

東京地裁で建設差し止めを求める訴訟

 東京地裁でリニア中央新幹線の建設差し止めを求める訴訟が行われている。沿線住民ら約730人がJR東海のリニア建設を認可した国を相手取り2016年5月に提訴したのだ。これまでに7回の公判が開かれ神奈川、山梨、岐阜、長野、静岡、愛知の各県代表者らが意見陳述を行い、それぞれの地域が抱えるリニア建設にかかる問題を訴えた。原告の1人は「意見陳述後は専門家を証人申請し、科学的な見地からリニアの問題を法廷で明らかにしていきたい」と話した。

 訴訟の主要な論点は、全国新幹線鉄道整備法にもとづき認可されたリニア中央新幹線が同法の趣旨に沿う鉄道であるのか、そしてリニア建設が環境影響評価法33条に違反しているのではないか、という点だ。

 訴状は請求の原因について、「日本の自然の宝庫である南アルプスに長大なトンネルを掘るため、トンネル建設発生土の処分や運搬車両による騒音排ガス振動等の生活被害、トンネルによる地下水枯渇、河川の枯渇など環境への影響は計り知れない」と自然破壊、生活への悪影響への懸念を訴える。

 さらに「中央新幹線の消費電力は現行の新幹線の3.5倍である。原発事故以降消費電力の省力化が叫ばれている現代に逆行するリニアを採用する必要があるのか。また地下トンネル内での事故が起きた場合の乗客の安全が確立していない。特に南アルプスの長大トンネル内で事故が起きたら安全に脱出できるのか疑問である」と述べている。

 時速500キロで疾駆するリニアは、既存の鉄道のようにカーブを曲がることはできないという。そのため品川と名古屋そして大阪を「直線コース」で結び、3000メートル級の山々が連なる南アルプスをトンネルで貫通、トンネルから上の土かぶりは最大で1400メートルにも達する見込みだという。

 JR東海によるとトンネル工事は都市部の一般区間はシールド工法、山岳部はNATM工法を採用し、品川―名古屋間は86%がトンネル区間になるという。そのためトンネルを掘って出た膨大な量の土が発生することになる。

 また、山岳地帯からは大量の湧水がトンネルに流れ込むと想定され、特に岩石が粉々に砕けた破砕帯と呼ばれる断層にトンネルが突き当たった場合、異常出水し、過去に東海道線の丹那トンネル工事や黒部ダムの工事などで死亡事故が発生している。

 日本が誇る先端技術の夢を乗せたリニア中央新幹線だが、その実現には相当の難工事が待ち受けていると考えられるのだ。

静岡県知事「JR東海には誠意がなく憤っている」

 訴訟では9月に行われた第6回口頭弁論で、静岡県の原告が意見陳述し、大井川の減水問題や大井川源流で計画されている工事残土処分場による自然破壊の危険性について訴えた。

 すでに着工しているリニア中央新幹線の品川―名古屋間の全長286キロのうち静岡の工事区間は10キロ足らずに過ぎず、設置駅もなく、工事区間はすべて南アルプストンネル工事の一部。つまり、静岡は静岡市の最奥部、大井川の源流域のトンネルの中をリニアが通過するだけにすぎない。

 しかし、JR東海の調査により、トンネルに湧水が流入することで静岡県中部を流れ、下流域の生活水や産業用水になっている大井川の流量が最大毎秒当たり2トン減少する恐れがあることが判明。利水者と県はJR東海に対応を求めており、静岡工区はなお未着工だ。

 静岡側はリニア建設工事によって大井川の流量に影響が出ることがないよう求めており、これに対してJR東海はトンネルと大井川を結ぶ11キロの導水管を設置してトンネルに流入した水を大井川に戻すほか、導水管設置地点より先のトンネルに流入した水についてはポンプを適宜稼働して大井川に戻す対策を示している。

 しかし、リニア建設により大井川の流量に影響が出ないとは明言していない。利水者と県、JR東海は協定締結に向けて協議を重ねてきたが、川勝平太静岡県知事は10月、リニア建設にかかる問題として、

(1)大井川の流量が減る
(2)残土を南アルプスに処分する
(3)地形が改変される
(4)生態系がこわれる

── の4点を指摘。

 「JR東海は水問題について全量を戻すと明言していない。静岡県はJR東海にとって重要な経営基盤であるにもかかわらず、しっかりとした説明がないままルートが設定され、静岡県にとってまったくメリットがない。JR東海は静岡県民に誠意を示す姿勢がなく心から憤っている。現時点ではJR東海への協力は難しい」などと発言、大井川をめぐる問題はこう着状態に陥っている。

 こうした中、JR東海は建設業者と契約を結ぶなど静岡工区での着工に向けて着々と準備を整えている。果たしてどのような工事が行われることになるのか、その影響はどのようなものなのか? JR東海には、広く説明し情報を開示することが求められている。

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静岡県の川勝知事は、多くの政治家が陥っている保身や利害関係重視の政治屋稼業でなく、ちゃんと自分の頭で考えて、純粋に未来を見据えて発言できる政治家だと思います。
このまま、膠着状態で工事が進まないほうが、よほどいいなと思っています。


再掲ですが、下の動画も問題点が浮き彫りに。

リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!


★関連サイト
 リニア新幹線、「絶対にペイしない」(JR東海社長)のに税金3兆円投入を安倍首相が決断…異例優遇の事情
(Business Journal 2016年7月29日)

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2 コメント

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時間が許すならゆっくり旅もいい! (tamariba)
2017-11-27 22:31:53
東京ー大阪間が70分でいける。
傍目はゆめのようですが…
自然を破壊し、事故が起きれば大惨事になりかねない速い旅は果たして楽しいでしょうか?
時間が短縮されすぎてどこまででも日帰りができたら旅先の旅館やホテルに泊まり、その地の温泉に浸かり、その地の特産物を食べ、家族にお土産を…
こういった楽しみが無くなりますね。何もかも速すぎると大阪の人が東京を東京の人が大阪を楽しむ機会を奪ってしまうような気がします。
うちの長男も他県の下宿から夏休み、青春きっぷを使ってうちに帰ったり、大阪まで遊びに行ったりしてましたよ。大学から最寄りの駅までどんだけ駅に止まるのか調べまで見たら44駅!
時間はかかるけど2回ほど使ったり大阪まで行ったから元手も取れたし…
リニアは公害はもとより、その地に泊まるとか、その地自慢の特産物、温泉、お土産など旅先の空気や土に触れる機会を奪ってしまうのではないかと思います。
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tamaribaさんへ (金木犀)
2017-11-28 18:29:22
そうですね、おっしゃるように早ければいいってものではない。
電車なら車窓の景色も旅の楽しみですが、リニアはほとんどが地中を走るので、素っ気もない。
何もかもスピードアップして、人間の心と体がそれについていっていません。

東海道53次みたいに、江戸時代は全部自分の足で歩いて旅をしました。
旅の苦労も多かったでしょうが、時間をかけて、その土地特有の文化や食べ物を味わう楽しみもあったでしょう。

今は、急ぐときは、新幹線も飛行機もある。
時間にゆとりがあるなら、経済的な青春18切符。息子さんのような経験もできますし。

これに金食い虫のリニアができると、JR全体で東芝みたいなことにならないでしょうか。
いいことなんて一つもありません。
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