安倍さんになってからの日本は、一体何が良かったというのだろうか。何一つ思い浮かばない。むしろやらないほうがいいということばかり積極的に進めている。
アベノミクスは雲散霧消、株をやっている人だけが儲かったが、下まで降りてこず、格差だけが広がった。
自分たちの権力が保持し続けられるように憲法違反のような法律を次々に作り、裏で何をやっているのか、政治は私物化され、世界における報道の自由度ランキングはぐっと下がった。しかし、かわりに似た者同士の身内がSNSにいろんな写真を載せてくれるので、政権のゆるみ・たるみ・おごりと無責任さを垣間見せてくれる。
安倍政権にはさらに、もう一つ必ず将来に禍根を残すだろうものがある。
安倍さんが前のめりに進めている国の財政投融資3兆円を含めたリニア新幹線。総工費は9兆円というが、絶対にペイしないと言われているリニア新幹線。
長野県の四徳渡(しとくわたり)トンネル工事現場近く。四徳大橋で長野県の天然記念物の野鳥・ブッポウソウの営巣を確認したが、今年は途中で姿が見えなくなったという。
画像は、7月16日のテレ朝・スーパーJチャンネルより
中川のブッポウソウ姿消す リニア工事、一時中断
中日新聞2018年7月14日
野鳥ブッポウソウを保護する中川村の「ブッポウソウの里の会」は、十二日に村内で開かれた同村リニア中央新幹線対策協議会で、村の四徳大橋付近で営巣中だった二組のペアが先月から姿を消したと報告した。一帯では、リニア工事に向けた県道改良工事でトンネルを新設中で、同会は「工事の影響で巣を離れてしまった可能性がある」と指摘。JR東海は「県をはじめとする関係者と状況を把握する」として、十三日から一時的に工事を中断した。
同会によると、四徳大橋付近では一九九〇年から毎年、ペア一〜二組の営巣を確認。五月上旬に飛来し、ひなが巣立つ七月下旬までとどまるが、今年は営巣を確認した二組とも先月二十日ごろから姿が見えなくなったという。
同会は「繁殖の大事な時期に巣や餌場の辺りを多くの人や工事車両が通行していた。クレーンも動いていたとも聞く。猛きん類が襲ったり繁殖が成功しなかったりした可能性もあるだろうが、二組同時に巣を離れることは考えづらい」としている。
協議会長の宮下健彦村長は取材に「JR東海と県は、ブッポウソウの営巣状況をただちに同会と協議すべきだ。その上で、繁殖期間中は工事の見直しや中断を検討してもらいたい」と述べた。
JR東海の広報担当者によると、七月二日の現地調査では飛翔(ひしょう)していたが、巣箱への出入りは確認されず、同会に相談していたという。工事については「県の公共事業環境配慮書に基づき、工事前に専門家の助言を得て車両の通行や工程などに配慮している。同会などとも定期的に相談し、繁殖中は大きな音がする作業は避けるなどの対策を実施し、五月十日以降はクレーン作業をしていなかった」と説明した。
JRは環境影響評価書(二〇一四年)で、ブッポウソウについて「生息環境へ影響を及ぼす可能性がある場合は回避または低減に努める」としている。
(岩田忠士、伊勢村優樹)
中日新聞2018年7月14日
野鳥ブッポウソウを保護する中川村の「ブッポウソウの里の会」は、十二日に村内で開かれた同村リニア中央新幹線対策協議会で、村の四徳大橋付近で営巣中だった二組のペアが先月から姿を消したと報告した。一帯では、リニア工事に向けた県道改良工事でトンネルを新設中で、同会は「工事の影響で巣を離れてしまった可能性がある」と指摘。JR東海は「県をはじめとする関係者と状況を把握する」として、十三日から一時的に工事を中断した。
同会によると、四徳大橋付近では一九九〇年から毎年、ペア一〜二組の営巣を確認。五月上旬に飛来し、ひなが巣立つ七月下旬までとどまるが、今年は営巣を確認した二組とも先月二十日ごろから姿が見えなくなったという。
同会は「繁殖の大事な時期に巣や餌場の辺りを多くの人や工事車両が通行していた。クレーンも動いていたとも聞く。猛きん類が襲ったり繁殖が成功しなかったりした可能性もあるだろうが、二組同時に巣を離れることは考えづらい」としている。
協議会長の宮下健彦村長は取材に「JR東海と県は、ブッポウソウの営巣状況をただちに同会と協議すべきだ。その上で、繁殖期間中は工事の見直しや中断を検討してもらいたい」と述べた。
JR東海の広報担当者によると、七月二日の現地調査では飛翔(ひしょう)していたが、巣箱への出入りは確認されず、同会に相談していたという。工事については「県の公共事業環境配慮書に基づき、工事前に専門家の助言を得て車両の通行や工程などに配慮している。同会などとも定期的に相談し、繁殖中は大きな音がする作業は避けるなどの対策を実施し、五月十日以降はクレーン作業をしていなかった」と説明した。
JRは環境影響評価書(二〇一四年)で、ブッポウソウについて「生息環境へ影響を及ぼす可能性がある場合は回避または低減に努める」としている。
(岩田忠士、伊勢村優樹)
JR東海の広報は気をつけていたというが、現場との意思疎通がちゃんととれていたかは疑問。
また、今回の西日本の豪雨災害に象徴されるような、大規模な自然の反乱を見て思ったこと。
川の流れが自然の地形に沿うように、水の流れには、決まった法則がある。
その法則を無視して無理矢理に地形を変えれば、ある時、溜まったエネルギーを吐き出すように、自然は元の形に戻ろうとする力が働く。
リニアは、列島の地下の断層やプレートを完全に無視して、ひたすら真っ直ぐに走る乗り物だ。
地震大国、火山大国日本の地中に、放射性廃棄物の保管場所が見つからないように、大きな天変地異が起こった時、フォッサマグナを貫通して走るリニアが耐えきれる保証はどこにもない。
何度も書いているけれど、リニア新幹線の意識レベルは、原発と同じなので、作れば絶対に「後悔」が待っている。
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