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東海村村長、東海第二原発の廃炉を要望

2011年10月12日 | 脱原発
11日夕方見たNHKで、ちょっと嬉しいニュースがありました。




■東海村長 東海第二原発を廃炉に

茨城県東海村の村上達也村長は、細野原発事故担当大臣と会談し、運転再開の見通しが立っていない東海第二原子力発電所について、「周辺に100万人が住んでいるほか原子炉の老朽化も進んでいる」などとして、廃炉にすべきだという考えを伝えました。

茨城県東海村にある日本原子力発電の東海第二原子力発電所は、東日本大震災で自動停止したまま定期検査に入っていて、運転再開の見通しは立っていません。これについて東海村の村上村長は、11日午後、東京・霞が関の内閣府を訪れ、細野原発事故担当大臣と会談しました。この中で村上村長は、東海第二原発について「30キロ圏内には100万人が住み、東京からの距離も110キロと立地条件が不適切なうえ、運転開始から30年以上たち、老朽化も進んでいる」と述べ、廃炉にすべきだという考えを伝えました。
そのうえで、村上村長は「原子力安全委員会と原子力安全・保安院の信用は失墜しており、新たな原子力の規制体制ができないかぎり、東海第二原発の再稼働は受け入れられない」と述べ、新たな原子力の規制体制を早急に作ることなどを求めました。これに対し、細野大臣は「具体的な貴重な提言をいただいたので考えたい」と述べるにとどまりました。このあと村上村長は、記者団に対し「東海第二原発が立地条件として適切なのかどうか、考えをいただきたいとお願いしたが、細野大臣からは具体的な話はなかった」と述べました。

(NHKニュースウェブ)


今朝の東京新聞では、このニュースを一面と社会面、ふたつで取り上げており、社会面では、さらに村上村長に取材した話が掲載されている。(以下記事抜粋)


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東日本大震災で、東海第二は、外部電源がすべて使えなくなった。高さ5.4メートルの津波に襲われ、3つある非常用発電設備も1つが浸水。残り2つは、07年に、県の指摘で防波堤をかさ上げしていたため、わずか0.7メートル差で浸水を逃れた。
この状況に、村上村長は、「紙一重で福島原発と同じことが起きていた。今思うと背筋が凍る思いだ」と表情をこわばらせ、「故郷を失いつつある福島の事故を見て考え方を大きく変えざるを得ない」と覚悟したという。

福島の事故を見て、村上村長が特に懸念を強めたのは、人口規模だ。10キロ圏には、三十万人、20キロ圏には、七十五万人が暮らす。福島のような事故が起きた場合に円滑に避難ができるのか。そもそも避難先はあるのか
人口密集地帯からある距離だけ離れていることとされる当初の原発立地審査基準についても、村上村長は「なし崩し的に基準違反の状況が続いてきた」と指摘している。
さらに日本が、世界でも屈指の地震大国であることに触れ「この国に原発が54基もおかれていること自体、正気の沙汰ではない。またいつ東日本大震災のような地震に見舞われるかもしれない」と不安視してきた。


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村上村長の決断は、地域住民の命を預かるリーダーの危機管理意識として、当然のものだと思う。
もし、茨城でも福島と同じような事故が起こっていたとしたら・・・事実、村長のいわれるように、紙一重だったのだ。加えて、茨城と言えば、ひたちなか市と鹿島の臨海工業地帯がある。
万が一、福島と同時進行で東海第二の原発事故が起こっていたら、日本も、日本経済も、今の穏やかな秋の日差しを楽しむゆとりさえ失われていただろう。

やっぱり東京新聞に変えてよかった。村上村長の話をきちんと伝えてくれた。
読売ならこのような書き方は、ありえないだろうから・・・
って、ちなみに、原子力村広報誌の読売はどう書いてるかとネットで、チラ見したら・・


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 村上村長は原発事故後、公の場で「人に冷たく無能な国で原発を持つ資格はない」などと国の姿勢を批判する発言を繰り返している。立地自治体の首長が脱原発発言を繰り返すのは全国でも異例だ。村の2009年度の歳入約199億円のうち、原子力施設に関連する歳入は約60億円と3分の1近くを占める。東海第二発電所だけに限れば「全体の6~7%」(村幹部)にとどまるが、原発推進派の村議らは「下請け企業が納める法人税や雇用効果など目に見えない影響もある」と脱原発への懸念を隠さない

 また、村上村長は9月定例村議会などで「東海第二原発が事故を起こせば村全域の避難は避けられず、全村民の意見を問うべき問題」と、運転再開の是非を問う住民投票の実施にも言及。しかし、議会内には「廃炉にした場合の村民生活への影響など十分な情報が示されていない。隣県で原発事故が収束していない中、二者択一で冷静な判断を求めることはできない」と反対意見も多く、実現に至るかは不透明だ

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相変わらず、太字に示したような、「脱原発をいうのは変わった人、何よりかにより経済が大事だろうよ、冷静になれよ」みたいな、いやらしい思わくが鼻について、久しぶりに読んだのに、あっという間に気分が悪くなってしまったyo。
ネットでチラ見するならいいけれど、お金払って読むものではないですね。

しかしながら。

中東諸国が長期独裁政権を覆したように、アメリカでウォール街の反格差のデモがどんどん広がっているように、日本の脱原発の動きだって、草の根で広まってゆくでしょう。
とめようとしても止められないものになってゆくだろうと感じる2011秋なのです。


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