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超巨大地震説から思う、見えないものを感じる力

2011年10月14日 | 脱原発
日本周辺のプレートと糸静線断層帯


 ■石橋氏が「超巨大地震」説 南海と内陸部の連動で
 2011年10月13日 21時37分(東京新聞)
 
 駿河トラフや南海トラフ沿いで巨大地震が発生した場合、新潟、長野、山梨、静岡県にまたがる「糸魚川―静岡構造線(糸静線)断層帯」まで連動する超巨大地震になる可能性があるとする説を、神戸大の石橋克彦名誉教授(地震学)が13日、静岡市で開催中の日本地震学会で発表した。

 石橋名誉教授は「(東海、東南海、南海地震の)3連動地震より規模が大きくなる。日向灘などの南西側だけでなく、内陸部に及ぶ超巨大地震も考えるべきだ」としている。

 石橋名誉教授は東海・東南海・南海地震について、ユーラシア大陸側から東に進む「アムールプレート」というプレートの影響もあると指摘。 (共同)




東海、東南海、南海の3連動地震についてはすでに警鐘がなっているけれど、さらに内陸の「糸魚川―静岡構造線(糸静線)断層帯」までが連動する超巨大地震の可能性もありえるという説も、日本地震学会で発表された。

少し前なら、人々の不安をあおるようなことは、大きな声で言いにくいというジレンマがあったのだけれど、東北大震災という、戦後最大の日本の危機ともいえる災害を経験した私たちは、むしろ、こういう情報は、怖がらずに(怖いと思うのが人の心情ではあるけれど・・)、積極的に目を向け、最悪の事態を想定し、逃げずに備えてゆく姿勢がいまは必要ではないかと、私は思うのです。
先人の教えを守って、すべての民家を高所に移動させ、津波から救われた集落があったように。

戦後の日本は、経済成長を急ぐあまり、効率優先になりすぎて、必要なバックアップもしてこなかった。
あまりに急ぎ過ぎ、目先の利益を優先するあまり、人の心のあり方や地面の下のことも含めて、見えない部分を無視し続けてきた。



木村秋則さんも、見える部分だけみていたらわからない。見えない部分が大事と、何度も著書で書かれていますが、その通りだなあと思います。

生物の遺伝子は、一つがだめになっても、複数のバックアップが用意されていて、一つの遺伝子が傷ついたくらいでは、何も問題は起こらない・・・
と、分子生物学の福岡伸一さんは、著書の「動的平衡」の中で書かれていました。
それだけ、自然界の生命は、普段は使わない無駄と思われることを、当たり前のように準備している。



氷河時代から生き残っている ウスバシロチョウ
写真:森の父さん花鳥風穴



日本の原発は世界一安全だとか、深刻な事故なんか起こるわけないんだから対策を考える必要もないとか、あまりにもバカだった。あまりにも幼稚だった。指先にとまる虫よりも。
そして、放射性廃棄物という始末できない原発の負の遺産さえ、先送りすれば何とかなるだろうと、目をそむけ、心をごまかし続けた。
スリーマイルやチェルノブイリの事故も、他人事だと思っていた。
未来の人たちや自然に対しても、あまりに不遜であったと思わずにいられない。

「さようなら原発集会」で、落合恵子さんがくしくも言われていました。
「想像してください」と。
見えない部分への想像力、今の延長に起こるだろう事への想像力。
想像力をフル稼働させれば、今をどう変えれば、安心できる未来につながるのか、おのずとわかってくるでしょう。


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