またここに来てオリンピック問題に揺れていますが、IOCと東京都の間でかわされた契約書(当時の猪瀬都知事がサインした)には、何かあったときにはIOCの意向が優先されることが書いてあり、文句をいう筋合いもないようです。
しかし、このタイミングで千葉の熊谷市長が、開催都市の意向が尊重されることを願うという声明を出して、ちょっとびっくりした。
気持ちはわからないでもないけど、やはりここは、生命重視が最優先ではないでしょうか。
ここ数年、夏場の気温40度を超える日もあり、熱中症で亡くなる人が毎年必ずいる昨今の日本。
天気予報では「屋外での激しい運動や外出を控えよ」といっているのに、オリンピックだったら大丈夫っていうことはないと思います。
→参考:環境省熱中症予防サイト
巨額の費用をかけて暑さ対策もしたし、今頃何を言ってるの?という気持ちもわからないではないですが。
日本人選手だけでなく、海外の選手とスタッフ、沿道に集まるインバウンドを含めたたくさんの観客、沿道ボランティアたちにとっての万全の体制は、果たしてできるのでしょうか?
オリンピックを一か八かの賭け事にしてはならないです。
「これだけ頑張ったのだからいまさら、後に引けない」という発想のもと戦争を続け、無辜の一般市民まで大量殺戮された戦争末期の日本のメンタル、と重なってきてしまう。
路面の暑さ対策が無駄になったのかと言えば、今後もますますヒートアップするだろう都市の猛暑対策として決して無駄にはならないでしょう。
ツイッターにはこんなハッシュタグもあります。
#Tokyoインパール2020
私は、千葉市長の声明ツイートに付いたbataさんのコメントにとても共感しました。
組織としてよりも、親として、友人として、一人の人間として安全に配慮した考え方をして欲しい登山は登ることを決断するより諦めて下山する事の方が難しいしかし、その判断が出来る自信が無いなら最初から登山など考えない方が賢明だ
— bata (@kanntoku_30) 2019年10月30日
原発事故のときにも思いましたが、大きな金銭が絡んだり、立場立場の気持ちやしがらみが優先されると、より扇動的・感情的になってしまい、現実を見誤ることもあると思います。
より冷静に判断していただきたいです。
オリンピックも原発も、最初の選択から、間違っていたとしか言えません。
→「バタフライ・エフェクト」と人生の選択
こちらも無責任。
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