国会の事故調査委員会で、菅前総理が28日召集された。
色々なニュースでいろいろな取り上げ方をされていたけれど、菅さんのスタンスは、ずっと変わっていない。
「自分を捨てても、国民を守る」その一点のみだった。
責任転嫁だの、余計な介入だのと、細かいことを根掘り葉掘り言うけれど、まっすぐ心を向けてみると、それ以外のなにも感じられないことが、はっきりとわかるのに。
とりあえず、29日の読売新聞朝刊は、我が家のポストに入ってなくて、本当によかったなと思いました(笑)
(ネットでうっかりサイトを開いたら、相変わらずの見出しに、具合が悪くなりそうだったので。)
あなた方のその目が何かのフィルターにかかって、本当にわからないなら、ジャーナリストなんかやめたほうがいいでしょう、真実をきちんと報道できないから。あるいは、自分たちの都合のいい事を言う口のうまい嘘つきには、きっとすぐに(喜んで)騙されるだろう。
脱原発を貫く東京新聞は、やはりかなりのページを割いて、関連記事を掲載していた。
そして、菅さんが述べた「最も安全なのは脱原発」という言葉が一面の小見出しにある。やっぱりいいなあ、この新聞。
菅さんの最も伝えたかったメッセージととれる最後の言葉は、菅さんのブログにもあった。
<原子力ムラの解明と解体>
ゴルバチョフソ連首相は、「チェルノブイリ事故は我が国体制全体の病根を照らし出した」と回想録で述べています。福島原発事故についても同じことが言えます。
戦前、「軍部」が政治の実権を掌握した過程と類似。
東電と電事連を中心に、原子力行政の実権を次第に掌握。批判的な専門家や政治家、官僚は「ムラ」の掟によって村八分にされ、主流から外されてきた。それを見ていた、多くの関係者は「自己保身」と「事なかれ主義」に陥っていた。私自身の反省を込めて言う。
現在、原子力ムラは今回の事故に対する深刻な反省もないまま、原子力行政の実権を握り続けようとしている。
こうした戦前の軍部にも似た「原子力ムラ」の組織的構造、社会心理的構造を徹底的に解明し、解体することが原子力行政の抜本改革の第一歩。
原子力規制組織として、原子力規制委員会を作るときに、米国やヨーロッパの原子力規制の経験者である「外国人の委員」を招聘することも改革の一つ。
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ゴルバチョフソ連首相は、「チェルノブイリ事故は我が国体制全体の病根を照らし出した」と回想録で述べています。福島原発事故についても同じことが言えます。
戦前、「軍部」が政治の実権を掌握した過程と類似。
東電と電事連を中心に、原子力行政の実権を次第に掌握。批判的な専門家や政治家、官僚は「ムラ」の掟によって村八分にされ、主流から外されてきた。それを見ていた、多くの関係者は「自己保身」と「事なかれ主義」に陥っていた。私自身の反省を込めて言う。
現在、原子力ムラは今回の事故に対する深刻な反省もないまま、原子力行政の実権を握り続けようとしている。
こうした戦前の軍部にも似た「原子力ムラ」の組織的構造、社会心理的構造を徹底的に解明し、解体することが原子力行政の抜本改革の第一歩。
原子力規制組織として、原子力規制委員会を作るときに、米国やヨーロッパの原子力規制の経験者である「外国人の委員」を招聘することも改革の一つ。
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原子力ムラを真正面から批判できる政治家は、今だに、菅さんしかいないのか。
結局、自分を捨てられないから、自分が可愛いから、言えないでいるのでしょう。
たいていの政治家も事なかれ主義に陥ってしまっているから。
あの時、私が知るかぎりでは、一番高い意識を持った日本の政治家を、原子力ムラの総力を上げて、原発事故のスケープゴートにしてしまったんだ。
それでも菅さんは、7月から施行される「再生可能エネルギー促進法」と引き換えに、その座を降りた。
(倒れるにしても、少しでも前へ・・・というその姿が菅さんらしいといえばらしかった。)
原発推進をやってきた自分たちを、何一つ反省することなく、菅さんをやめさせた、政治家、官僚、原子力ムラ、偉そうに論評するマスコミ、騙されて尻馬に乗って批判する国民。なんてかわいそうなんだろう、自分で自分の首を絞めたのと同じなんだもの。
いま5月30日10:10頃、仕事中です(笑)
自民党の塩崎さんは、シロウトが専門家の議論に口を挟んで
行動することを「菅直人リスク」と呼んでいた。
本当でしょうか?
専門家といわれていた人は何にも判断できずに、
東電のことばかりかばっていたのでは。
菅さんが立ち上がれなければ、例えば、イスの座ってばかりで、
東電・経産省のいうとおりにしていたら、どうなっていたでしょう。
なんにも判断できない専門集団だから、菅さんは決断し、行動したのではないですか。
あとで考えられる政治的リスクを負って、
政治家としての日本の明日のために。
細野さんは「このときの首相が菅さんでよかった」と言ってます。
人は立場によって言い方は変わる。
それは仕方ない面はあるけど、今回の菅さんの行動を
「菅リスク」と呼ぶ自民党は、絶対に許せないと思います。
自分たちの長年の政策のことを反省もしないで。
「菅リスク」など、とんちんかんなことを、どの口が言うのかと、もし自分の息子が言ったなら叱ってあげたい気分になりますよ。
あまりにも子供っぽすぎる。
自民党議員は世襲が多いせいか、全然大人になれてないみたいですね。
民主党にも徒党を組みたがるこどもっぽい人たちがいますが・・
事故は起こるかもしれない・・それが事故は起こらないものと決め込んで、長年、何も準備して来なかった自民党一党独裁のリスクだったのだと、思います。
政権交代したばかりで、就任してわずかの首相に、責任を押し付け批判し続けたけれど、
それって、原発を推進してきた自分たちの非に国民の目が向かないように必死だったのだと、感じていました。
>細野さんは「このときの首相が菅さんでよかった」と言ってます。
身近にいた細野さんがそう思われたように、私も
あの時の首相が菅さんだったのは、天の助けだったと思います。
これに関して、東京新聞にちょっとおもしろい記事が出ていましたので、次にご紹介したいと思います。