今年のノーベル平和賞の下馬評では、金正恩と文在寅とか、ドナルド・トランプとかの名前がでてきて、冗談にしても質が悪すぎると思いましたが、モーニングショーのコメンテーターが一様に、「彼らに与えることで戦争の抑止力になり平和が訪れるなら、それもよし」みたいなことを言い出して、ガーンとショックでした。
それよりももっと地道に活動されている本当のパワーの方の受賞を!と望んでいました。
ノーベル平和賞の選定委員会が、今回も大人の選定をしてくださったこと、本当に良かったです。
もしかして、ノーベル平和賞の選定委員は、キネシロジーテストも併用されているのではないかと思いましたが(笑)、そんなことはなかったようです。
しかし、ノーベル平和賞の選定委員の集合意識レベルは、「613P平和」とまさに、平和賞を選定するのに適した高いパワーを有されていることがわかりました。これも納得の結果でした。
コンゴの医師とイラクの少数民族の女性。
不勉強でしたが、お二人の経歴を知り、戦争と女性への性暴力、という視点から、リアルタイムで起こっている現実がクローズアップされ、ショックと共に絶対に見過ごしてはならないことだと思いました。
以下、10月7日の東京新聞筆洗より(改行など一部、編集しました)
デニ・ムクウェゲ(左)523P(愛) ナディア・ムラド(右)723P(悟り)
1945年12月、フランス赤十字の一員としてポーランドのワルシャワに勤務していた女性医師マドレーヌ・ポーリアックさんは恐るべき事実を知る。カトリック教会の複数の修道女が旧ソ連軍によって集団で性的暴力を受け、妊娠させられた。
フランスとポーランドの合作映画「夜明けの祈り」(2016年)はこの医師の手記が基になったという。純潔を教えられた修道女たちは性暴力を受けたことを恥ととらえ診察をためらう。教会も事実を隠そうとする。恐怖と信仰上の悩み。混乱する修道女たちが見ていられぬ。
戦争、紛争状況下の性暴力は遠い過去の話ではない。今年のノーベル平和賞。紛争下の性暴力の根絶に取り組むお二人が選ばれることになった。コンゴ(旧ザイール)の医師デニ・ムクウェゲさんと、過激派組織から受けた性暴力を国際社会に向け、告発するイラクのナディア・ムラドさんである。
ムクウェゲさんは五万人を超える被害者の治療や支援に当たってきた。ムラドさんは悲痛な体験を沈黙ではなく、証言によって性暴力と闘う道を選んだ。頭が下がる。
性暴力を戦術として意図的に使うケースがあると聞く。精神的ダメージで地域を支配しやすくする。性暴力は武器、しかも人間が手に入れやすい武器である。
今回の受賞を単なる賞に終わらせることなく野蛮な武器をなくすための一歩としたい。
フランスとポーランドの合作映画「夜明けの祈り」(2016年)はこの医師の手記が基になったという。純潔を教えられた修道女たちは性暴力を受けたことを恥ととらえ診察をためらう。教会も事実を隠そうとする。恐怖と信仰上の悩み。混乱する修道女たちが見ていられぬ。
戦争、紛争状況下の性暴力は遠い過去の話ではない。今年のノーベル平和賞。紛争下の性暴力の根絶に取り組むお二人が選ばれることになった。コンゴ(旧ザイール)の医師デニ・ムクウェゲさんと、過激派組織から受けた性暴力を国際社会に向け、告発するイラクのナディア・ムラドさんである。
ムクウェゲさんは五万人を超える被害者の治療や支援に当たってきた。ムラドさんは悲痛な体験を沈黙ではなく、証言によって性暴力と闘う道を選んだ。頭が下がる。
性暴力を戦術として意図的に使うケースがあると聞く。精神的ダメージで地域を支配しやすくする。性暴力は武器、しかも人間が手に入れやすい武器である。
今回の受賞を単なる賞に終わらせることなく野蛮な武器をなくすための一歩としたい。
ナディア・ムラドさんの意識エネルギーは、マザーテレサと同じだ。
戦争は、人から人間性を奪う最も忌むべきものだと思う。
日本すごいと自画自賛に酔っている人たちにも知ってほしい。戦争中の日本兵も、同じように人間性を失った。
→「そもそも総研」むのたけじさんのインタビューと、義父が大陸から持ちかえった写真のこと
イラクやコンゴには、今も悲惨な現実がありますが、先進国も無関係ではないはず。
紛争の背景には、イラクには石油、コンゴにはレアメタルという多額のお金が絡んでいます。
特にコンゴで起こっていることは、罪なき女性たちへの暴力だけでなく、子どもたちの強制労働、密林でのゴリラの殺戮など、爆発的なスマホ普及の影で起こっている暗部の象徴です。もっとマスコミは報道すべきです。
これもジョブズの呪いなのかと、空に向かって叫びたい気持ちになります。
→http://www.kantahara.com/entry/3-ways-not-to-ignore-the-world
また平和であるはずの日本でも、水面下では、女性への暴力と差別は蔓延しています。
山口敬之レイプ事件における被害者女性への異常なバッシング、東京医大の女子受験生への差別。
最近では熊本市議(女性)ののど飴事件。
咳止めのために口に入れた、たかだか「のど飴1個」で、彼女を高圧的に非難した議員たちは、もし相手が先輩議員でおじさんならば、あそこまで高飛車な態度で嵩にかかって怒鳴ったりしただろうか。・・・相手が政敵で、しかも年下の女性だからだろうと思いました。
あったことをなかった事にはできない。嘘は、自らを滅ぼす。今はそういう時代です。
この二人の受賞は、必ずや「#MeToo」運動その他の後押しもしてくれるものと思います。変化の風は吹いています。
今回の受賞は本当に嬉しいですし、こう言う人たちを選ぶノーベル平和賞の選考委員もすばらしいです。
今年は女性差別や暴力などの闇に光が当たりつつあるのを感じます。それこそ地球の波動が上がっていることの証かもしれません。
女性は「最後の植民地」と言われています。この言葉が世界中で多くの女性の置かれている立場を言い表していると思うのです。
まだまだこの世界は酷い差別と暴力に溢れていますが、このふたりの受賞は希望を持たせてくれました。
そうですよね。これは世界的な傾向なのがうれしいです。
起こったことは不幸なことばかりですが、女性が泣き寝入りしないですむ状況が出来上がりつつあることが、うれしいです。