改ざん初日に「総理夫人」削除
6月23日の東京新聞1面トップ、見出しのつかみがうまい、と感心した件。いろいろ言いたいこともあるけれど、報道は、こうじゃなくっちゃ、ね。
立川談四楼師匠も、納得。
赤木ファイルが開示され「改ざん初日に『総理夫人』削除」とある。安倍さんの「私や妻が関わっていたら--」を受け、大慌てで動いたことが明白になった。この期に及んでも個人名は黒塗りだが、赤木俊夫夫妻の無念を思うと開示の意味は大きい。そして麻生財務相は公文書改竄経緯の再調査をまた否定した。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) June 23, 2021
自分が仕えているのは国民だよ、日頃からそう言って国家公務員としての誇りを持って仕事されていただろう職員の心を壊した、財務省。
国家公務員として、してはいけないことをしてしまった罪悪感は、いかばかりだったのか。
赤木さんは、厚いファイルに改ざんの詳細を残していた。どんな気持ちでこれを綴っていたのか、書くほどに自分を責め苦しくなる、命を削りながら、書かれていたのではないか。
こちらも
抜粋
●雅子さんはメッセージを読み上げ「私が今一番望むことは、なぜ夫が死に追い込まれなければならなかったのか。原因と経緯を明らかにすることだ」とした上で「国は第3者委員会による再調査を行い、理財局内部のメールも含めて調査をし、事実を細部まで明らかにして未来への教訓にすべきだ」と訴えた。
●また雅子さんは国に求めたいことを問われると「麻生大臣、安倍昭恵さん、安倍元首相の名前も(ファイルに)出てくる。あの方たちは再調査をしないとおっしゃっているが、再調査される側の立場。再調査しないという立場ではないと私は訴えていきたい」と語った。
抜粋
●雅子さん側の代理人弁護士は、国が提出したファイルが原本の写しで一部黒塗りされている点に触れ「赤木さんが残した資料の全てが提出された裏付けがない」として原本の提出を要求した。
国側は個人情報が漏れる恐れを理由に拒んだが、閉廷後の協議で雅子さん側は、黒塗りを外した全ての原本を裁判官のみが確認するやり方を提案。国側は7月の次回協議までに検討するとした。
真面目な公務員が死を選び、残された夫人が、勇気を奮い起こして国家に立ち向かっている。
それでも今もなお、事件のきっかけとなった安倍元総理夫妻や、麻生財務大臣は、相変わらずの優雅な日常を送っているのだろう。
フォースでも0.1F以上なら、小池都知事のように罪悪感や不安にさいなまれるのだが、マイナス消フォースは、自分中心の世界で生きているので、自分は正しい、自分は悪くないと本気で思ってしまうから、平気なのだ。そして自分を守るためなら、何をしてもいいと思っている。
折しも先日、「田中角栄研究」の著者で、かつての現職総理の逮捕のきっかけを作った立花隆氏の訃報があった。
司法も報道も党内も、忖度ばかりの政権周辺では、第二の立花隆は、いるにはいても、それを支持する世論がなければ、何も変わらない。
彼らを権力の座から落とし、罪を償ってもらう時は、もう来ているのではないか?