御嶽山は
日帰りで登った 一番遠くの山です。
きれいな紅葉が見たいね・・・ と、天気予報と地図とをにらめっこして
行先が決まったのは 前夜の9時過ぎでした。
夜中の12時半過ぎに家を出て 中央高速をひた走り、伊那から木曽へ、さらに王滝へ
この日の登山口、田の原駐車場に到着したのは、もう 朝6時近くになったころでした。
ところが、苦労してたどり着いたというのに、なんということでしょう。
あたりは濃い霧がたちこめていて、な~んにも見えません。
温泉にでも入って このまま帰ろうかと思いましたが
登山口に向かうグループを見て、私たちも出発することにしました。
歩き始めて まもなく
立ち込めていた ガスが サァーッと晴れ、前方に朝日に輝く峰が現れたかと思うと
あっという間に、青空が広がりました。
田の原湿原を見送り
いくつかの社の前を通り過ぎていくと
それまで広かった道幅が狭くなって
ようやく登山道らしくなりました。
山の上には 建物が白く見えていて
道は そこまで ほぼ真っ直ぐに伸びているようです。
登山道わきの灌木は
数は少ないながらも 見頃に色づいていました。
しばらく登ると、眼下に雲海が現れました。
なんて素晴らしい 荘厳ささえ感じさせる眺め
雲海の上には八ヶ岳や富士山
そして、まるで島が浮いているかのような 中央アルプスです。
日が高くなってから これほどの雲海を見たのは、初めてでした。
紅葉は といえば、黄色が目立っています。
少し高度を上げると
山肌に張り付くような赤い色
岩交じりの登山道をじぐざぐに登って、富士見坂で振り返ると
こんどは 中央アルプスの上に 小さな台形のシルエット 富士山が見えました。
そして 王滝頂上に到着。
(狛犬のまねをしている人がいます )
神社の後ろに見えている 剣が峰へ向かうと
吹き飛ばされそうな強風が吹き荒れています。そして何より寒い
ときどき岩陰で休んでは また登り
最後に石段を上ると
山頂でした。
山頂からは、まるで氷河湖のような色の 二ノ池が眼下に
目を上げれば、乗鞍岳と北アルプスがすっきりと見えています。
なんて素晴しい展望でしょう。
紅葉を楽しむには コースの選択を誤ったようでしたが
こんな景色が見られただけで もうじゅうぶん満足です。
眺望を楽しんで下山にかかると、眼下には駐車場が光って見えていました。
ほんとにまっすぐ登ってきたんですね。
その後は下って下って駐車場へ。
そして、帰宅までの長い長い道のりの運転は、疲れと眠気との闘いで
日帰りはもうこりごり。次は温泉に泊まって 登りたい 御嶽山でした。
田ノ原駐車場ー王滝頂上ー剣が峰 (往復)