5月半ばの ある日
ナガバノスミレサイシンの空の実が目立っていました。
ざっと見まわしたところ、20個以上もあります。
割れる前の果実(さく果) が見つかりました。
果実は、種が熟すと上向きになり、やがて 3つに割れます。
ちょうど 割れた状態の実がありました。
すでに、種を飛ばし始めているようです。
種は乳白色で、長さが2mm ~2.5mm ほど
ちなみに
里山で わりと見かける アカネスミレやコスミレ、ノジスミレ
それから、タチツボスミレやエイザンスミレの種は
色は 淡褐色から黒褐色、長さは 1.5mm 前後で
一般的には、「スミレの種」のイメージは こちらではないでしょうか。
種は、両側からはさみつけられることにより 飛び出すのですが
「原色日本のスミレ」によると
種子散布の距離は
タチツボスミレで、平均 98.3cm とのこと。
ナガバノスミレサイシンについては、記述がありません。
種子が タチツボスミレよりも大きい ナガバノスミレサイシンでは
かなりの圧力が必要なのでしょうね。
飛ばしたあとの鞘は、ガチガチに閉じていました。
辛抱強く待っていれば
弾けるところを見ることができたかもしれません。
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開放花の果実 2021.04.06
生き残りをかけた結実期の一仕事、侮れませんね。
まさか、スミレが・・・・。
私は実際に見たことはないのですが
たくさんアップされている動画を見ると、けっこうなスピードで飛んでいるように見えます。
スミレの種類や気象条件にもよりますが、うまくすると3m以上飛ぶこともあるようです。
その後さらに アリに運んでもらって、より遠くへ・・。
うまくできているなぁと、感心します。