ゆっくりと目覚めた休日
暖かさに誘われた【 春の女神 】が飛んでいる様子を
見に行きました。
牧馬峠ー石砂山(往復)
春の女神と称される ギフチョウは、神奈川県では 藤野町の一部のみで 自然発生が 確認されており
県の天然記念物に指定されています。
ギフチョウが見られる石砂山へは、篠原の登山口から東海自然歩道をたどるのが一般的ですが
今日は、牧馬峠から 指導標のない道を歩き、山頂まで往復することにします。
歩き始めるとすぐに分岐がありました。まずは上に伸びている道を行ってみます。
咲き始めたばかりのお花を撮りながら進んでいくと
チゴユリ/ヒトリシズカ/ヤブレガサ
なにやら ヒラヒラと 動いているものが見えて、早くも、ギフチョウのお出迎えです。
付近には枯葉が一面に積もり、シュンランの葉の緑色が所どころに見えているだけで
吸蜜する花は見当たりませんが、枯葉の上に止まってはまた飛び立っています。
しばらく眺めていましたが、近くには来てくれなそうもないので
先ほどの分岐まで戻って、石砂山へ向かうことにしました。
オカスミレ、ウグイスカグラ、ウスタビガの繭 などを見つけながら
分岐のたびに立ち止まり、山頂と思われる方向へ進んで行きました。
途中で 下ってくるご夫婦に会い、道を間違えていなかったことに 一安心
「山頂はもうすぐ。ギフチョウもいましたよ。」と、期待が膨らむ言葉をもらいました。
急登を一頑張りして 尾根に乗り
右手の 篠原からの登山道に合流して
左へ進むと、まもなく山頂でした。
東海自然歩道の案内板が立てられています。
山頂からは南側だけが開け、焼山と 後に 丹沢三峰が見えました。
ギフチョウが、ゆらゆらひらひらと舞い飛んでいます。
アゲハチョウに似た美しい羽(アゲハチョウ科です)、体幹(と呼ぶかどうか?)は毛むくじゃら
氷河時代からの生き残りの蝶は、桜の咲くころにだけ姿を現し、カタクリやスミレなどを吸蜜します。
ギフチョウは、カンアオイの仲間に 卵を産みつけ
(ここ藤野町では、カントウカンアオイ)
幼虫は、その葉を食べて成長
サナギになって夏・秋・冬と 長い時間を過ごし
春、こうして美しい姿を見せてくれます。
山頂には15人ほどの人がいて
あちこちで飛翔する ギフチョウに夢中です。
地面で羽を休める瞬間をねらって
カメラを持ったままで、落ち着かない様子
ヒオドシチョウも盛んに飛び回っていました。
こんなぽかぽか陽気の日が嬉しいのは、人間だけではありませんね。
写真も何とか撮れたし・・さあ 帰りましょうか。
車の中に お弁当も忘れちゃったことだしね。
しばらく歩いたところで・・・??? あれ~? こんなところ通ったかしら?
もう少し進み、自然観察員だという方にお会いすると
「この先に、道はありません。牧馬峠は もっと北の方ですよ。」 と、いわれます。
??? どこの分岐で間違えたのでしょう。
この方のお話では、ギフチョウを保護するために
登山者が目印に置いた枝、石、紐などは、すべて撤去するとのことでした。
あらためて道を教わり、無事 車に戻りましたが
あのまま進んでいたら どうなっていたかと思うと、冷や汗がでます。
ギフチョウには会えたけれど、車にお弁当を置き忘れ、道に迷い、反省だらけの日でした。
* * * * * * *
渋滞を避けて裏道で帰る途中では、こんなお花を見つけました。
ヒメウズ/アマナ/ニリンソウ
ヤマルリソウ
バリエーションルートも楽しいけど迷子になると
怖いね。一度何のこと無い里山で道を見失って
パニクリました。真理的に前に進んじゃうんですよ~(^_^;)
蝶のこと、ぜんぜん詳しくないんです。
ミーハー(死語?)なだけです。
石砂山は低山だし、近場の山なので
甘く見ていたのだと思います。
ちゃんとコンパスで確認しないと危ないですね。
記憶力も 心もとないお年頃ですし・・・(^^;)
綺麗な蝶ですね。
私は蝶も全くわかりませんが、(^^ゞ
とりあえず(笑)、この蝶は見てみたいですね。
いつもはなねこさんのお尻を追っ掛けて(笑)
今度はこちらも挑戦しますよ。
声には、出さないけど心の中で叫んでます。
まぁお互いさまなので居なくなるまで待つか諦めるかですが(^_^;)
そんなこんなで写真撮る時は、周りに注意払ってます(^。^;)フウ
『追っかけ』してもらって、光栄ですわ。
あまりにいいお天気だったので
今日また行ってきました。
カメラマンの方たち、気が長いですね~。
今日も大勢いました。
何だか楽しそうでしたよ。