昨年 日光で出会った アカヤシオ
その可愛さが忘れられず
日帰りでも何とか行けそうな山へ・・・ と
群馬県の物語山へ 出かけることにしました。
上信越道からは、雪を頂いた浅間山が 見えました。高山はまだ冬ですね。
下仁田からの254号線は 車も少なく、順調にサンスポーツランド先の駐車場へ 。
今朝は、真っ青な空です。アカヤシオが咲いていれば、どんなにか美しいことでしょう。
歩き始めの 林道から見えた 物語山の斜面は、朝日をうけてピンク色に輝いていて
期待に胸が高なります。
陽がさす前の まだ薄暗く寒い林道を急ぎ足で進み、林道の終点から左手に入りました。
涸れ沢を渡り、杉林をジグザグに登っていくと、やがて岩屑だらけの歩きにくい道となり
振り返ると、木々の間から荒船山が見えてきました。
稜線に出て、コルから左右を見れば、切り立った山肌に ピンク色が光っています。
あぁ やっぱりきれい 咲いててよかった~。
コルを 左折して わずかに登り、西峰へ着くと
967m の頂からは、浅間山や妙義山、西上州の山々が望め
また、木々をかきわけて進んだ場所からは、荒船山の特異な山容が 見えました。
見上げれば、アカヤシオの花
でも、花数は あまり多くはありません。
遠くに見えているのは浅間山
その 浅間山には、残雪が輝いていました。
コルまで戻り、三角点のある 山頂へ向かうと
こちらからも、すぐにそれとわかる 妙義山がよく見えました。
その奥に白く輝いているのは、上越国境の山々でしょうか。
あまりなじみのない山域ですが、針葉樹の中に 淡い緑色の映える この季節ならではの山の様子や
ギザギザした上州の山の眺望が 箱庭のようで、見飽きません。
山頂で充分に楽しんでから 来た道を戻ります。
登りにくかった 岩屑の道も 下りはらくらく
陽が回ってきた林道に下り立つと
芽吹きの緑は まばゆいばかりで
この季節だけの眼福を味わいました。
往きには影になっていた物語山
今はよく見えます。
すっかり明るくなった林道を、お花探しをしながら 駐車場まで戻りました。
この日見つけたのは、マルバスミレ、エイザンスミレ、キブシ、クサイチゴ
黄色が鮮やかな コガネネコノメソウ(左下)と、ヒゲネワチガイソウ(右下)でした。
駐車場 6:30ー7:30 登山口(林道終点)ー8:10 西峰 8:40ー 8:55 山頂 9:25
ー9:55 登山口ー10:45 駐車場
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まだお昼前だし、帰るには早いね ・と、南牧村の三ツ岩岳へも 行ってみることにしました。
大仁田ダムに駐車し、竜王の里宮が祀られている 登山口から、尾根コースを登ります。
エンレイソウやヒトリシズカ などを見ながら 短時間で尾根に出ると、アカヤシオが咲いていました。
こちらの方が、花付きがよさそうですね。
でも、登山道はというと
下を見れば、切れ落ちていて
岩に絡みついた根っこを 足場にするという
危うい場所もあります。
地図に 危険マークがついていてもおかしくない
そう思ったのは、私が初心者だからかな。
こんな場所が好きな ヒカゲツツジも 咲いています。
日に透かして見るアカヤシオの なんて艶やかなこと。
このあたりでは、アカヤシオの花を「ひとつばな」と呼ぶのだそうです。
アカヤシオ ヒカゲツツジ
三ツ岩岳山頂では
日が高くなったこともあり、眺望は いまひとつ
というより、見渡しても 何という山かわかりません。
それでも、お花や眺望を楽しみながら のランチは
とびきり 美味しい 山ならではの贅沢でした。
青空に輝く アカヤシオ
こちらの山頂でも まったりと過ごし
ひとつばな に別れを惜しみつつ 竜王大権現コースで下りました。
登山口 11:45ー12:30 稜線ー13:00 山頂 14:00ー14:25 竜王大権現ー14:50 登山口