はなねこ山 Ⅱ

山歩き里歩きと 野の花山の花

スミレが大好き ♪ 蝶や虫も
 
   

再び 月山へ(2)     2018.07.19-20

2018-07-29 | 7月、8月に歩いた山

 

再び 月山へ(1) からの続きです。

 

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この夜の星空は 感動ものでした。

 

次に目覚めると

窓の外は真っ白   おまけに強風が吹き荒れています。

日の出は見られなくても、せめて、雨にだけは ならないで。。  

 

 

 

ラッキーなことに、朝食(6時)の頃には 青空が覗くようになりました。

では、月山神社本宮へ お参りして、一日を始めましょう。

 

 

500円を払って 登拝認定書と 御祓守をいただき、お祓いを受けます。

その後、紙製のひとがたで全身の穢れを拭い去って 水盤に入れ

こうして身を清めた後に、ようやく参拝が許されます。

 

社殿の前には、三日月をかたどった賽銭台と、狛兎が一対置かれていました。

月には、やはり ウサギ なんですね。

(撮影は禁止)

 

 

 

参拝を終え、清々しい気持ちで 見回してみれば

東側には 不思議な空が 広がっています。

 

西側は

姥ヶ岳から柴灯森、 その右手に品倉尾根が。

 

 

広々とした 山頂台地へも、行ってみましょう。

 

 

たった今、参拝をしてきた 月山神社本宮と

左には鳥海山

 

 

「雲の峯 幾つ崩て 月の山 」

昨日は、この 芭蕉の句碑の脇から 上ってきました。 

ずっと先に見える 左側のピークが、大朝日岳かな。

 

 

お花畑をのんびりと巡ったら、そろそろ 下山にかかりましょうか。

今日は 月山八合目へ下ってから、鶴岡までバス移動の予定ですが

バス便が少ないため、なるべくゆっくり行動しないと、時間を持て余しそう。

 

 

 

山頂小屋と 月山神社の中間から 八合目へのコースへ入って行きます。 

 

 今年は、コバイケイソウの当たり年のようです。

 

 

 キバナノコマノツメ * ヤマガラシ/ミヤマキンポウゲ

 

 

ウズラバハクサンチドリがいました。

花色が薄い株は、葉の黒斑も薄いのでしょうか。

他に、一般的な ハクサンチドリも 咲いていました。

 

 

 

今日も ニッコウキスゲが咲き乱れる 道です。

 

そして 、天候に恵まれれば

鳥海山が 最後まで お供をしてくれるそうですよ。

 

 

 

チングルマのお花畑が何度も登場するのも、昨日と同じ

 

 

 

天の花園

そんな フレーズが ぴったりの トレイルが 続きます。

 

ミヤマウスユキソウも ミヤマリンドウも 盛り

 

花冠の毛が疎らな チシマギキョウ

 

咲き始めの トウヤクリンドウと、咲き残りのミヤマシオガマ

 

 

遠目には、白と黄色が主役のお花畑には

 

  

ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンボウフウ/ミヤマキオン

トウゲブキ、ハクサンフウロ/イワオトギリ

 

他にも、ネバリノギラン、ウサギギク、ヨツバシオガマ、ハクサンシャジンなど

特別 華やかではないけれど、たくさん咲いています。

 

 

遠くに見えた花を、ズーム&トリミングしてみたら

これは、イチリンハクサンイチゲでしょうか。

 

  こんな花も(クリックで拡大します) 

 

ハクサンイチゲの盛りは とうに過ぎていたようですが

葉や花弁(に見える萼片)に変化があって

これは? あれは?  と、きりがない

 

 

そんなこんなで

先を行く 夫の姿は、すぐに 見えなくなります。

 

 

行者返しの坂 を下ると

九合目の仏生池小屋が見えてきました。

 

小屋前の 真名井神社

 

池の周りは、お花畑です。

ハクサンフウロ * ハクサンシャジン

 

 

この頃になると、日射しがジリジリ   

今朝、あんなに吹き荒れていた風も すっかりおさまって

暑い

 

 

だらだらとした下りに 少々飽きてきたころ 

あら 嬉しい   シラネアオイが 残っていてくれました。

 

マルバシモツケ/ナンブタカネアザミ

 

 

ようやく、弥陀ヶ原湿原が見えてきました。

湿原だけを訪れる人も多いようで、にぎわっていますね。

 

 

  

時間もあることなので、私たちも湿原をまわってみましょう。

ニッコウキスゲの他は 緑一色に見えた湿原には、小さなお花が咲いています。

 

  

キンコウカ/トキソウ * イワイチョウ/モウセンゴケ

 

池塘の周りが赤くなっているのを見て

あぁ  モウセンゴケの名は、緋毛氈からきているのかもと

今更ながらに、気がつきました。

 

 

すぅ~っ と 風が通り抜けると、なんていい気持ち 

月山の たおやかな山容と 湿原は、ベストマッチですね。 

 

 

                                              中の宮

 

 

中の宮から 5分ほどのレストハウスへ出て、二日間の花山旅はお終い

お天気に恵まれ、たくさんのお花に出会えたことに 感謝でした。

 

 

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  おまけの話 

 

鶴岡駅に向かうバスを 途中下車して、羽黒山神社を参拝しました。

 

全長約1.7km、2446段もあるという石段脇には

樹齢数百年という杉並木

 

バスの都合で 私たちは下ってしまいましたが

ここは、やはり 登ってこそ

いつか もう一度 訪れたみたい場所です。

 

 

2018年4月28日~11月4日は

国宝五重塔と 三所大権現秘仏が公開されています。

 

 

       *******************************************************

 

     7/19  最寄駅- 大宮 7:37 -(つばさ123号)-10:06 山形

           山形駅10:28-(庄内交通)-11:07 西川IC 11:20-(町営バス)-12:10 姥沢

     7/20  月山八合目13:10-(庄内交通)-14:05 羽黒山頂・・・隋神門 16:05-16:40 鶴岡駅

     7/21  (酒田観光後 帰宅) 鶴岡- 酒田14:30-(特急いなほ10号)-16:36 新潟 16:49

           -(Maxとき336号)-18:34大宮- 最寄駅

 

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nousagi)
2018-07-29 13:29:52
鳥海山が良く見えていて
花だけでなく、景色も十分。
良かったですね~
そうそう、せっかくの遠出ですから、
観光名所も巡ってみたいところですが
時間と相談ですね。
返信する
Unknown (pallet)
2018-07-29 17:24:16
>今更ながらに、気がつきました。
えっ、これびっくりよ(^^ゞ
そんなことより、
続編アップありがとうございます。
焦らせちゃったかなごめんなさい。
で、天くらAになったから行き時かなと思ったら
天気予報では日本海側は軒並みフェーン現象で37℃越えてたりです。
私、すごい暑さでヘロヘロになったことがあるので
ひぇ~、どうしようと考えこんでおります。
返信する
nousagi さん♪ (はなねこ)
2018-07-29 21:52:13
この日の早朝には、どうなることかと心配しましたが
予報どおりのお天気になってくれて、鳥海山をお供にできました。 
我が家から山形はけっこう遠いですが
東北のお山は、残雪のおかげで 多くの種類のお花が見られるのが嬉しいです。

今回は、三日目に酒田の観光もしました。
近頃は山の他には旅行することがほとんどなかったので、ちょっと新鮮でした。
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pallet さん♪ (はなねこ)
2018-07-29 22:01:07
37度ですか~
私たちが歩いたときもけっこう暑かったですが、それでも32度くらいだったかな
登りはじめから 下り終わるまで 日陰がないので、真夏はきついですよね。

 ちょっと考えちゃいますね。 
秋もよさそうだとは思いますが。。。
返信する
Unknown (ゆき)
2018-07-29 23:14:30
わぁ、ステキ。
雪渓の白も青空に映えて。
ますます飛んでいきたい。
しかしねぇ

はなねこさん、いい時に行かれましたね。
雪ももうすっかり融けちゃってるんでしょうねぇ。
やっぱり真夏は3000mかなぁ。
でもこの暑さでは登山口まで辿り着くのも考えちゃいます。
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ゆきさん♪ (はなねこ)
2018-07-30 16:05:22
雪はどうでしょうね。全部は融けてないと思いますよ。
お花はまだたくさん咲いていると思いますのが、暑さがどんなかでしょうね。
同じコースで歩かれるなら、一日のCTは3時間に満たないし
朝夕は涼しく快適だし、そう問題ないのでは。

3000mの予定があるのですか?
真夏はそちらのほうが魅力的ですね。
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Unknown (インレッドb)
2018-07-30 17:49:59
ここは芥川賞受賞の 森 敦の小説「月山」を読んでから、鳥海山とセットで登る積もりでしたが、強い風と雨のため、鳥海山は諦めて月山だけに登りました。車の中で車中泊でしたが、一晩中強い風が吹いていて。やはり月山は「吹きの山」だと思いました。残雪の残る月山を十王峠あたりから眺めたら、やはり 月の山のように、ニビ色に光って見えるのかも知れません。御蔭さまで再生してまた元気に山に行けるようになりました。
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インレッドbさま♪ (はなねこ)
2018-07-30 21:11:35
「月山」は読んでいませんが、ここをテーマにしているなら、私には難解かもしれません。
「吹きの山」ですか。
夜中から朝にかけて小屋を揺らすような風が 海側から吹き上げていましたが
冬にはもっともっと厳しいものになるのでしょうね。

インレッドさんは再生されて、私たちに山歩きの感動をくださっていますが
そんな山で、私は何も考えずに、ただただ 景色とお花に浮かれて歩いていました。

ところで、お名前の後の「b」は、なんでしょう。
返信する
Unknown (インレッド)
2018-07-31 19:27:17
夕方や月明かりの頃に遠くから眺めると、月山はやはり月のように輝いて見えるようです。
bは間違えただけで意味はありません。
小説「月山」は想い出に残る本でした。森敦が1年間ここで暮らして書いた本です。
返信する
鳥海山 (Sora)
2018-07-31 20:03:18
月山と鳥海山のツーショットはいいですね。雲海に浮かぶ鳥海山もきれいだ。独立峰の鳥海山は、東北の山からしょっちゅう見える山だと思いますが、今回の旅では一度も見えなかったので、不公平感がいっぱいです(笑)。

月山境内のウサギの像の位置が分かりました。あの月皿の両サイドにあったわけですか。しかしまったくウサギ像は記憶にありません。同じようにお払いを受けて境内にはいっても何も覚えてない私には、鳥海山も見せてもらえなかったのだと、今分かりましたが(笑)。

羽黒山はラクチンでしたね(^^)
返信する

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