梅雨時に咲く 可憐なスズランと
保護されている 希少な蘭を見に行きました。
ズミやレンゲツツジもちょうど見頃で
にぎやかな湿原と山頂でした。
関東地方は雨、でも 諏訪のあたりは降らないという予報を信じて出かけてきましたが
車が笹子トンネルを抜けても、雨は相変わらず止む気配がありません。
お花見だから 小雨くらいなら決行ね。土砂降りだったら、サクランボ狩りかな。。。
などと言いながら、登山口の沢入までやってくると
駐車場にはすでに10台近い車が止まっています。
幸いなことに、雨もあがってきたようなので
私たちも 身支度をして 出発しましょう。
湿原までの 幅が広くて 歩きやすい道の傍らには
白くて小さなお花が数種類咲いていました。
一時間ほど歩いて、霧がたちこめる入笠湿原に到着しました。
スズラン群生地では、もう大勢の登山者やカメラマンが お花を観賞中です。
スズランの花は 葉の下にひっそりと可憐に咲くので目立ちませんが
よく見ると 今がちょうど盛りのようで、白い花がたくさん開いていました。
和名の「君影草」からは、和服の似合うしっとりとした女性を連想しますが
私には、可憐な少女のほうが お似合いな気がしてなりません。
水滴のついた姿は より愛らしいですね。
オオアマドコロや ベニバナイチヤクソウも見られました。
この群生は
マイヅルソウです。
スズラン群生地を上がって、ゴンドラ山頂駅へ向かい
今日のお目当ての花、お花畑に咲いているという アツモリソウを見に行きましょう。
この 地域に咲く アツモリソウは、花色が濃いのが特徴で
釜無ホテイアツモリソウと呼ばれています。
釜無ホテイアツモリソウも、他の希少なランと同様に 盗掘の被害にあい
今では 檻の中で保護された状態でしか 見られなくなってしまいました。
それでも
顎を大きく突き出したような ユーモラスにさえ見える横顔をじっと見ていると
人の立ち入ることのない山奥の草原で、心地よい風に揺られているアツモリソウの姿が忍ばれ
ぜひ 生き延びていてほしいなぁと、強く願ったことでした。
もうひとつのお目当て、キバナアツモリソウも見頃でした。
昆虫のようにも 食虫植物のようにも見える ユニークな形の花
毎回のように書いていますが 、ランの花は不思議な形をしていますね。
ついつい 見入ってしまいます。
やはり 絶滅危惧種のこの花も、保護された状態でした。
山頂に向かうために 湿原に戻ると 薄日が射しはじめてきて
平地ではすっかり濃くなった緑も、ここではまだ若緑色に輝いています。
このころになると、家族連れや団体さんでにぎわってきました。
緑一色に見える スズラン群生地。ズミの白い木も見えます。
沢沿いの道では、クリンソウが咲いています。
林道を横切り スキー場の斜面を登る頃には、青空も覗きはじめ
わずかに咲いているお花たちも、日射しが嬉しそう
ウマノアシガタ/サクラソウ/コテングクワガタ
汗をかきながら登って行くと、入笠山直下では レンゲツツジが見頃でした。
そして、山頂(1955.1m)に到着
ガスがサーッと晴れたかと思うとまた上がってきて、すっきりとした眺望は得られず
時折 山頂に雲がかかる中央アルプスの山が見えるだけでしたが
この梅雨の時期ですから、これでもいいほうでしょうか。
山頂から南へ下り、大阿原湿原へ向かって林道を歩いていくあたりでは
青空に映える カラマツの緑とズミの白い花。高原の風が感じられるようですね。
( 実際には、風もなく、少し暑いくらいでしたが・・・ )
大阿原湿原には、クリンソウの他にはこれといった草花は見られませんでしたが
ここにも ズミの木がたくさんあって、さわやかな風景を演出しています。
お昼寝するには 少し暑い日でしたが、ぼーっと過ごしていたい場所でした。
( 後ろ姿をお借りした方々が ぼーっとしていたという意味ではありません。 )
そうして、また 白くて小さなお花たちを見ながら、駐車場へと戻りました。
今回は歩いて登りましたが、雨が降っても ゴンドラで上がってお花見のできる入笠湿原は
梅雨時のハイキングにぴったりです。
今度はもう少し早い時期に行ってみようかな。。。 と思います。
きっと 、スミレもたくさん咲くでしょうから。
(画像) 上段 左から順に
サンリンソウ
クルマムグラ
オオヤマフスマ
ササバギンラン
ジンヨウイチヤクソウ
檻の中とはいえ、こんなにしっかり正面から見れるなんて!
ああ、一生に一度は会ってみたい・・・(大げさ?)
ここで見れるとは知らなくて、sanaeさんのところで知って、今週末に一人で行っちゃおうかな?
と企てたら雨らしいですね(~_~;)諦めて来年会えるのを待つことにします。
またしてもクルマムグラ、オオヤマフスマ・・・と全く知らなかったお花の名前がいっぱい。
はなねこさんのレポ拝見して「あー、これ先日見ました~」
なんて生意気言えるようになるまで、日々修行積みますっ<(_ _)>
アツモリソウ、ほんとにおもしろい顔。(^^)
檻の中では可哀そうですが、盗掘を防ぐためには仕方がないんですね。
来年は・・・観に行こうっと♪
まだ見たことないし・・・・。
そうですね、ここなら雨もまた良いかも知れませんね。
スズランも可愛いですが、ズミの白い花も綺麗です。
アツモリソウもキバナアツモリソウもこんな形でしか
生きられないのはちょっとばかり残念な気がします。
南アルプスの薬師あたりから地蔵辺りには今でも
自生しているようですようですが???。
でも書かれているように雨でも歩けるのがありがたい場所です。
お花もいろいろ見られましたね。
良くご存知で参考になります。
でも覚えきれません^^;
すぐ忘れちゃいますし。
もしいつかお目にかかることがあったら教えてください♪
すっかりお花の魅力に目覚めたようですね。(^^)
梅雨時の展望の望めない山歩きでは、お花は癒しですものね。
そんなゆるゆる歩きも時にはいいものでしょう?
でも、気を付けないと、私のようにずっと亀足に・・・(笑)
ホテイアツモリソウにも、近いうちに会いに行ってください。
好みかどうかはともかく、存在感のあるお花ですよ。
檻の中では可哀そう、見ている側もなんだかなぁ。。。
という気もしますが、これも仕方のないことなのでしょう。
西洋のランのように、栽培法が確立されれば
少しは盗掘が減るかもしれませんね。
そうなることを祈っています。
ホテイラン? ちょっと似ていますが
ここに咲いているのはホテイアツモリソウです。
大きくて派手なお花なので、男性には好みかもしれませんよ (^^)
開花状況は、富士見パノラマリゾートのHPでチェックできるので
来年はぜひどうぞ♪ 今年も間に合うかもですが。
皆さんも仰っているように、こういう形でしか見ることができない、あるいは野生状態では名前を出すこともできない、のが寂しいですね。
それにしても、雲は多めながらも青空の下、散策も気持ち良さそうですね。
入笠山は自分にとっても思いで深い場所です。
いつもありがとうございます。
あそこには、ズミの木がたくさんあるんですね。
少し盛りを過ぎて花びらの絨毯になっている場所もありましたし
ちょうど見頃の木もありました。綺麗でした。
そうですか。深山ではまだ自生しているかもしれないのですね。
嬉しいですね。(^^) ほっとしました。