嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

『社会にとって役に立たない人間は死ね』

2020年01月07日 22時20分15秒 | 自分への教訓
「社会にとって役に立たない人間は死ね」と、その男は言った。
僕は少しぎょっとした。

一歩間違えば、その同じセリフを言う事になったのは僕だったかもしれないから。

僕はいつも薄暗い道を歩いていく才能に恵まれていて
あるいは僕は、暗い道を真っ直ぐに迷走する才能に恵まれすぎていて
一言発するだけでも、言葉のナイフはぐさりと僕の胸を抉るから
真っ白な心は良いことも、悪いことも、等しく削り取っていく暴力だから、
だから僕は、結局は自分もその男と同じなんだと思った。

ただ一つ、僕が恵まれていたのは
僕には妻が居たし、妻には僕が居る。
妻は僕を愛しているし、僕は妻を愛している
それは儚い夢のように曖昧であやふやで意味のわからないような
絶対的でも無いし、信仰でも無いし、神でも無いけれど。

だけどそれは、僕の存在にちょっぴり価値を付加してくれるものだから
妻の存在にも、価値を付加してくれるものだから。
多分、僕らはまるで唯一無二の愛に縋る様にして生きている
僕がいつも言う砂上の楼閣に似ていて、
とてもあやういものだけれど、ギリギリの境界線上を彷徨う上では、
きっと命綱となりうる、とても大切なものだと思う。

相互依存だとわかっている
わかっているけれど、愛が何かを理解しているわけではない。
妻は僕に愛を教えてくれるけれど
妻は自分を愛する事が出来ていない
僕はゆがんだ自己愛を持っていると叩かれるけれど
僕はただ、自分の事が好きなだけで、そんなに強い自己愛を持っている訳ではないと今は思っている。

きっと僕は、自分が社会の中で役に立たない人間だと
ずっと前から確信している。
そして少しでも役に立ちたいと、会社や組織の中でもがいている。
もがいているけれど、ずっと溺れ続けている

僕は働けば働くほど、毎月10万円ほど借金が膨らんでいく
ワーキングプアを繰り返していて
そのギリギリの生活の中で、何かを見つけようともがいている。

もしも僕が、少しでも多くのお金を稼ぐことが出来たのなら、
社会の中で役に立っていると、胸を張って言えただろうか?
もしも僕が、社会の中で価値ある存在となる息子を世に送り出す事が出来たうえで死んでいったのなら、
自分の存在にも、価値があると赦すことが出来ただろうか?
そんなことは、きっと死んでしまうギリギリまでわからない。
ただ、納得して死んでいきたいというエゴがどこか僕の心の奥のほうに潜んでいるんだと思う。

多分、僕の価値観や考え方がさらに大きくねじれて歪んでいって、
一周回って人類を愛する事が出来るほど、大きな器を手に入れたのなら、
僕は自分に価値を認めたり、
あるいは価値がない人間でも生きていていいんだよ、と存在を赦す事が出来るのだろう。

でも今は、僕はその男と殆ど変わらないような圧力の世界を生きている。
ただ、生きることと価値ある人生を生きることの間には、いったいどれくらいの隔たりがあるんだろうか。
僕は多分、これからも自分に問い続けなければならない。

才子の心の扉を開けて、その中にある家に帰りたい。

2019年05月12日 23時44分57秒 | 自分への教訓
思い遣りの無い鋭志でゴメンな。
デリカシーの無い鋭志でゴメンな。
優しく無い鋭志でゴメンな。
鈍感な鋭志でゴメンな。
優先順位のわからない鋭志でゴメンな。
いつも才子の心を傷つけてばっかりでゴメンな。
だけど僕が車に乗る練習したり、
仕事に励んだりしてるのは、
才子と絢斗と3人で一緒に楽しく暮らす為であって、喧嘩したり罵りあったりする為では無いって事はわかって欲しいと思ってる。

今は僕も精神的にしんどいです。
うちの会社でまだ誰もやった事が無い新しいプロジェクトが始まり、
その為のサービス商材を考えたり、業界の事を調査したり、
会議用の資料作ったりしないといけません。
でも頭悪くて能力が追いつきません。

それでも才子が家で頑張ってくれてるので、
僕も頑張ります。
名古屋の実家に住んでる時、
あの家は僕が帰りたいと思える家ではありませんでした。
でも今は、才子と絢斗が家で僕の帰りを待っててくれています。
僕の帰る家は才子の居る家です。
誰も居ない真っ暗な広い空間は僕の狭い心にはガランと広過ぎます。
いつも美味しい料理で僕を暖かく迎えてくれてありがとうね。
才子だけが、僕に家らしい家を教えてくれていました。
僕は、才子が一生懸命に僕の為に作ってくれている幸せな日常の有り難みを、
キチンとわかっていませんでした。
才子、いつも僕を支えてくれてありがとう。
才子だけが、僕の帰る家の心の玄関を用意してくれていました。
しんどい仕事を終えて鍵のかかった扉を開けた時に、
才子の居ない真っ暗闇に無言で入っていくのは、とても寂しくて辛いです。
僕は才子の居る家に帰りたいです。
才子のつらさをわかってあげられなくてゴメン。
正直に打ち明ければ、本当は側に寄り添っていたいです。

失恋した

2007年06月08日 22時51分18秒 | 自分への教訓
もう少し正確に言うと、恋にすらなっていなかったと思う。
ほとんど相手のことをなんにも知らなかったし。

25歳の頃、チャットで知り合った人に
価値観をぼろくそ否定されて大嫌いになった。
だけど自殺の相談やら、恋の相談やら色々な弱さを見せられて
真剣に考えてるうちに逆にその子の事を好きになってしまった。

その子には東京で初めて出会って、
出会ったその日から完全に恋していた。
ずっと胸が苦しかったし、他のことはまるで手につかなくて、
もう自分ではどうしていいのかさっぱりわからなかった。

その子は僕を拒絶する事も無視する事もせず、
ただひたすら弱さの中で、迷いの中で、
僕のことを振り回し続けた。
僕を利用し続けたし、何度も喧嘩した。

今まで出会った人たちの中で、
一番僕が接近した人だし、初めて出会った他者でもあった。
生きてる人間が僕の他に居るかもしれないっていう疑惑を、
初めて僕に植え付けた人でもあった。

僕はその一番好きな人にすら、心を開くことはできなかった。
信用する事も、肯定することもできなかった。

「心で向き合って!」と言われたけど、
そのことがさっぱりわからないほど、僕は完全にアホだった。

お互いに相手を振り回し続け、
お互いに傷つけ合った
体を重ねる事も唇を重ねる事もなかった事だけが、
僕の純血を守った。

それだけが、唯一僕の世界観とプライドを守ってくれた。
どんな他者にも心を許さない事が、
孤独がますます僕を複雑な世界へ連れて行った。

今日、少しだけ気になっていた女の子から
「人を好きになりたい」というゆっくりとした気持ちを教わった。
教わったのか、勝手に学び取ったのか、
あるいはまだよくわかっていないのか…

はっきりと拒否された僕は、
たぶん少しだけ現実に近づいた。
少しだけ幸せに近づいた気がする。
曖昧な気持ちで、時間をドブに捨てる事はなかったのだから。
まるい刃で、どろどろした感情で互いを汚す事もまた、なかったのだから。

堕落してる場合じゃない
だけどまだ答えも見つからない。

まだ本当の出会いも愛も知らない。
汚れも知らない
尊敬できる人物も知らない。

僕はまだ、現実がどこにあるのか知らない。

人に感謝できる事は、幸せになる最初の一歩だね。
「僕をふってくれてありがとう。」

ちゃんねる

2007年01月15日 08時23分58秒 | 自分への教訓
有識化されたコンピュータウィルスは
丸い世界の中で
(パターン)と(完全)の境界をさぐる。

けれどネベリックハットウィルスは
ミームの母胎であるがゆえに
記号を喰らいながら記号を排泄することで
伝承する。

星たちが会話に電波を使うように
呼吸の周期によって
ユニークさはその時代的な短さによって
受け継がれなければならない。

すなわちロボットが短命であることは
人間の永遠さにとって必須なのではなく、
円周率を探るそのどうしようもない
丸さの絶望と直線の美しさの中にある

ウィルスに手紙を書こう。
あらゆる意志の代表として、
その小ささと悪意ゆえに存立を許される
有識的なウィルスに、死に神の手紙を書こう。

誤配送されるその日が、
たとえ過去だったとしても。
その短さゆえに
その小ささゆえに
その弱さゆえに
手紙を書こう

閉じられたユニークさを象徴する、
その丸さゆえに。

我、呪われろ。

2006年07月05日 01時47分43秒 | 自分への教訓
残酷な時間はとうに過ぎ去って
僕は今日だけをずっと繰り返して
人形のような人間になる

Eの刻印が入った棺桶の中で
ただただ、名前が付けられるのを待つ
明日、名前が付けられる領域に、僕の魂を、誰にも見つからないように
閉じ込めることに成功したのなら
きっとそれは、僕の死体へと変わる

今日、僕が自殺することに成功したのなら
それは時の砂の音砂と共に、灰色の霞の中に消えてゆく

明日、ただ明日だけが来ることを願って
ずっと今日の中で生きたフリをする
そんな思い出だけを、繰り返し繰り返し握りしめる。

緑の芝生に堕ちてゆく自分の影を見る

きっとそこにしか、僕の意識が無くて
ずっと世界は1秒を繰り返す
3秒後の未来から記憶と名乗る形がやってきて
僕をバラバラに壊し続けても
決して僕は僕にならない

そしてまた、僕は僕になれない

同じようにして

僕は人になれない。
僕は人間にはなれない。

例え君が、光の速さを超えて色になったとしても
僕は この世界を、決して許しはしない。

生の描写で彩られた、残酷な物語を
始まるよりもはやく、終わらせる為に。

怒りだけがぶつぶつ、ざらざらと溜まっていく。
濁った色の電子が、透明な水を突き破って
身体と名乗る肉の壁を突き破ろうとあがく

赤子の首を絞めるような夢ばかり見る
鉄の毒液を呑み続けるような、しわがれた老人の声がする

はやく、自分を殺したい
今すぐにでも、自分を八つ裂きにしたい
誰かに殺されるよりも早く、僕が僕を殺さなくてはならない。

何かが産まれた事を悟られるよりも早く、
世界にある醜い膿たちを、
一掃せねばならない。

真っ直ぐな観念が、まるい穏やかさを突き破って
落雷に似た罪がやってきて
誰かが人だと名乗る前に
僕がこの世界を、必ず終わらせねばならない。

はやく、終わらせねばならない。
だが、誰かに邪魔される

気が狂ってもいい
世界が血塗られてもいい
幸せな出来事が全て、この世界から忘れられてもいい。

僕の宇宙だけを、残らず全て消してしまいたい。

助けてくれ
いや、殺してくれ
僕は誰なんだ

絶対に嫌だ
はやく死にたい。

我、呪われろ。
気が狂うほど愛しく、呪われろ。
何も信じるな、呪われろ。
明日なんか見るな、呪われろ。
今だけを、ここだけを、ぼくだけを、
遙か遠くにある、本物の、真実だけを、
めざし続けて、呪われろ。

もっと強く。
もっと激しく。
鈍い痛みを超えて、
生命が始まるよりも先に、
遠い未来へ。

宛先を見失った友への手紙

2006年02月01日 00時05分36秒 | 自分への教訓
詳細はよくわからないけれど
おおまかにはわかったよ。

君の中では僕は美化された思い出なんだな。
それが虚像であろうと実体のあやふやな影であろうと
もう君の中では終わった記憶なんだな。

「どんなに足掻いても本音でぶつかっても他人を知りえることも
自分が理解されることも決してない」

君のその言葉を、僕は憶えておかなければならないのかな?
それとも、忘れようとしなければならないのかな。

おかしな話だ。
足掻いてるのは明らかに俺の方じゃないか。
「もういいじゃないか」
という君の言葉から、僕は諦めのようなものを感じるけど
最後まで喧嘩する気力も無いなら
それは確かにどうしようもないのかもな。
俺にはまだ、よくわからないのだけどな。

本音でぶつかっても…か。
君が本音でぶつかってるところ、
俺は過去に見たことがあるけれど…

「俺の世界はもうとっくに終わってんだよ!!」
と叫んで誰かを壊しかねないような勢いだったな。

あの言葉…そういう意味なんだな。

君は過去と決別したんだ。
そして自分を終わらせる事で
他者はただの他人になっちまったんだ。

だから記憶を美化したままで今を生きてる…のか。

君は大人になったんだ。
君は世界を諦めながら、大人になっていくんだ。
だから僕はずっと大人になれないんだな。
こうやって、君が大人になった分、
僕が子供に還っていくんだな。

俺のこと、忘れてもいい
もう思い出さなくてもいい

だけど多分、君は僕を忘れられないよ。
記憶を美化した分だけ、深く深く刻まれて。
君は僕を忘れない。

僕はどうなんだろう。
僕は君を忘れるのかな
違うな、僕にとって、君はまだ道しるべなんだ。

君の進んだ道に、×の看板を立てて、
僕は新しい道を探そう。

気が狂いそうなほど考えて、子供のままで死んでいくよ。

血で塗った十字架を見るたびに

僕は君のことを思い出そう

深く打ち込んだ杭を見るたびに

僕は僕の罪を思い出そう

理解なんて必要ないさ

僕に必要なのは ほんのわずかな可能性だけだ。