嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

飢えた狼と我が侭な猫

2004年12月29日 16時23分43秒 | 物語
あるところに
いや、もうよそうか。
それともはじめようか。
どっちだっていい。

猫の毛があんまり伸びて痒さを増してゆくものだから
ゴミ箱を漁る狼が あんまり臭いものだから
狼は猫に近づいてリンゴを囓ろうとする

そしてリンゴの丸さを囓るたびに
狼は解けて溶けて味を知る

猫はライオンを見ながら
狼の毛を鋭い爪で引っ掻く
狼は 猫に気付きもしない
そしてまた ライオンの事なんか知りたくもない
やせ細り 衰えて 死んでいくだけ

猫は狼にニャーンとだけ 泣くことがある
猫はリンゴに気付きもしない
だからきっと狼は遠くを見て長い夜を走ろうとする
白い荒野を 思い出して走るのだろうか
狼は猫に気付かない
だけど狼は花を見て 側にいる猫をペロリと舐める
猫の瞳は縦に赤く細く光る

毒のリンゴ
妖しの林檎
腐ったりんご

その舐め方が あまりにも丁寧で優しく優しく舐めるものだから
ライオンはそれを見て満足したかのようにガオウと吼える
獰猛さも勇敢さも何もかも勘違いして
きっと地上に雷が落ちる

雷が落ちれば麒麟が現れる
麒麟はただ、時を疾走するだけ
そしてただ、動物を見るだけ
何も話さない、角が伸びるだけ

狼は猫が知りたくて
猫を舐め続け
甘い甘い果実の猫を舐め続け
そして何もかも失ってゆく

猫はまた 誰よりも側にいる狼に舐められて
ライオンの夢を見続け果てる
そしてまた ライオンはガオゥウオゥと二回吼える

どこにいる
どこにいる
麒麟はどこにいる
麒麟はなにをみる
麒麟はなぜはしる

ただ それだけの冷たい話

ロラン・バルトに憧れて

2004年12月25日 08時22分38秒 | 読書
言葉の持つ魅力、
それは主観的世界を分散カメラのように伝える
価値観、言葉距離感の凄さだけではない。

逆に言うと客観的世界を全体から個へ向けて映し出す
ミラーボールの凄さだけでも無い。

ここまでは三次元的にみんなにもわかりやすいと思う。

大事なのはP2P(ピア・ツー・ピア)なニューラルネットワークの
唯脳論的な時代感を遙か昔から先取りしたりする
本質的未来性や故人(または古人)の叡智を伝える
その四次元的な知的探求にある

言葉はただそこにあるだけではないのだ。
言葉を掴み取り続ける事で
我々はアイデンティティの枠を移動させる事が出来る
もちろんそこには考える事自体の面白さをも合わせ持つ。

そして、例え考えなかったとしても、
言葉を知り続けるだけでも、加速的に移動させ続ける事が出来るのだ。

ここに、自分と他人との接点、交渉力が宿るのも
それはまた必然的な話である。

ロラン・バルトの小説が私に見せる面白さ、
それは彼の発想がずば抜けている事の面白さではない。
構造主義が常識になっている現代の若者には
ただ漠然と記号学的に彼を捉えてもあまり面白くはないかもしれない。

パノラマ的視界についての対立構造を私にハキハキと教える
構造主義の知見を四次元的に先取りした事の面白さだけに留まらず、
日本という他人国家に一目惚れしたという
彼の脳性格の面白さをも語るからである。
そこには彼の論理を大事にする男性的側面と
イメージや雰囲気(空気)や予知を大事にする女性的側面
がじつにありありと描き出されている。

また、言葉距離感、他人国家、宇由という言葉を僕が使うのは
まさに僕がロラン・バルトの知見に影響されて生きている事自体をも
しっかりと映し出すのである。

以上がロラン・バルトについての、十数ページ読んだ感想でした(爆)

ぃぁ、これマジで面白いと思うよ。

素敵コンパスでなると色ハンバーガー

2004年12月25日 06時04分47秒 | Weblog
はじめに言っておくけど、
僕はノンフィクション妄想系ですよ?w

主観に基づいてつらつらと書きます。
怖くても読んでくれると
俺が大喜び(^▽^b(酷すぎ)

君の持つ、最も際だっていない特徴は
鋭い勘を頼りにしている、という事ではないだろうか。(邪推)

ある種の絶望的空間における絶対的な勘というのは
面白いほどに自分を迷子にさせてくれる。

狂った平衡感覚は二元的平均値には近づかず
むしろもっとその感覚を楽しませようとする。
それはきっと君の外から見た魅力と、そして嫌悪とに
何かが繋がっているのかもしれない。

そういう意味で紐解けば
全く持って予想が全部外れるという完成度の高いミステリーは
君を虜にする天才的な魅力を潜在的に持つと言えるかもしれない。

あるいはたんに、何も考えずに読める
さらっとしたライトノベルも理解不能な魅力を持つかもしれないけど
それは多分落ち着きを求める時には役に立たないかも?

僕が今言える少しでも事実に近い事は何なのか、
ちょっと考えてみた。
それはやはり、読者としての君への意見だ。

正直に言おう。
BLOG-FRIENDS#1は僕にとってあまり驚きの無い小説が多かった。
だけどその中で君の小説が一番、僕には小説として面白かったよ。
君の書く小説に、一人の小さなファンとして、期待してる。
いつも馴れ馴れしい態度をしちまって、すまねぇなぁ、と密かに思っちょりますw

今後も適当な考えない距離感でよろしく(¢_・)b

あー!そうだ思い出した。
記事が誕生日に間に合わなくてごめん(爆)

※参考リンク

彼女が残したグラノーラ
BBS誕生日スレ


JAXAに期待してみたり

2004年12月24日 16時49分12秒 | 駄文(詩とは呼べない)
だからエクリチュールに惹かれるのかもしれない
そしてもうすでに崩壊し始めた
生まれる前から方程式によって爆縮している可能性を否定できない

そのように、やってくる事もあるのである

現に今、私は私たり得ない
いや、多くの人がもうすでに自分を透明化し始めている可能性がある

不確定性原理と相補性について
わからないまま、認めないまま、理解する必要性を感じる

そして私は怯えながら
わからない三元論者から
わからない原理主義者になりかけたり、なったり、ならなかったりするのです

強い価値観は要らない
完璧な世界モデルも完成する事で壊れた

なんという皮肉だろうか
光を知ってなお生き生きと死に続ける
私は闇そのものではないか

欲しがってはならない
与える事で欲しがってもいけない
よって禁止することはない

すなわち、わからない

そのように、あることもないことも
あるようでないことも
ないようであることも
ありそうでないことも
なさそうであることも

あったりなかったり、するのです

疑いながら信じる心は
ありありと何かを映し出し
疑いや信用は静かに意味を定着させる

私は倒れない自転車に憧れて
ペダルに力を入れる

そういうことも、あったらいいね

ロラン・バルトを一文だけ読んだ

2004年12月23日 15時27分05秒 | 物語
私が現実についてもっとも好むのは現実が優しいところである。

私は私を見ない
私は私を考えない
私は鏡を見ない
私は私を知らない
じつは私はいない
私は透明

光も闇も音も帽子も本なく
なにもないところを見つめる事は困難を要する
なにもない真理を知ればとたんに観測者は崩壊を余儀なくされる
無は無を映し出し
そして私の崩壊が始まる──

現実はいつも真理から遠く遠く離れ
私に嘘を教え続けてくれる
痛みの衝撃で私に嘘を吐き続ける
こんなカラッポの私にさえ、痛みを与え、あなたはそこにいるのよ、
と優しく微笑みかけるのである

こんにちは、現実さま、お噂はかねがね拝聴しております
あなたの事は存じ上げております
どうかこのわたくしに嘘をお与え下さいますよう、、。

私は私を見れない
私は私を考えられない
私は私の鏡を見れない
私は私を知り得ない
私は私がどこにいるのか発見できない
私の私はとっても透明

こんな私の事を人は嘘吐きだと言うのです
私は嘘吐き
私は嘘吐き
私も嘘吐きになれる?

では私の私は嘘吐きなのかしら

私は嘘吐きを見ない
私は嘘吐きを考えない
私の鏡は嘘吐き
鏡よ鏡、世界で一番嘘吐きなのはだあれ?
それはアナタです。
まぁ本当?なぁんて嘘吐きなのかしら

もはや嘘吐きは居ない
嘘吐きは透明

現実のもっとも美しい魅力は現実が現実を見せ続けてくれる事である

私は現実を見る
私は現実を考える
私は現実で鏡を見る
私は現実で私を知る
じつは私が現実
現実は真っ黒

ともすれば現実は私を突き放し、私に私を見せようとするのである

私はどこ?
私はだれ?
ここはだれ?
わたしはどこ?

変化の真理は私に変化を強要し、私に圧力を加え、私を変化させる

私は進化する
私は退化する
私は変化する
私は変化した私になる
私は変化したつもりになる
変化は私を変化させたと思わせる
そして私は私自身が変化なのだと思い込む
私は変化
変化が変化
何か変かしら…

現実のめまぐるしい変化は私を常に崩壊させ、変化すれば私が現実になれると教える
君も変化すれば私になれるんだよ、と語る現実はどこか甘い囁きを持っている

あなたは誰
あなたはどこにいるの
あなたは何故あなたなの
あなたはどうして現実なの

白い白い、透明な現実を探している
涙が出るほど透明な現実感を探している
私は現実を探している
私は私の中に現実が無い事をしっている
私はもはや私たりえない
現実だけが私を私にしてくれる
現実だけが私を私にする衝撃の痛みを持っている
白い白い、透明な現実感で私を現実の虜にしてください
現実の中で透明になっていく私を想像して
私は想像の中でむせび泣くのです

ああ、私は現実の中に居る
私は現実になれるかもしれない
現実にワタシは居るんだ…

存在者が思考によって現実の存在者たらしめる時代が終わる時
私の中にいる透明なワタシはどうやって私を私たらしめるのか
透明でカラッポの支配者を透明によって打ち砕く物語は
まだ生まれきってはいない
透明の透明による透明な透明のための革命で
ようやく透明なワタシは透明な物語の中に身を置く事を許されるのである

わどさん、あなたは白いエクリチュールを探して下さい
僕はきっと、僕の物語の中にあなたの影を見る事ができるでしょう
僕の中であなたはまだ、冷たく光っているのだから。

明日では間に合わない、今を探す占い

2004年12月22日 20時29分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
白い
真っ白い

透明
欲にまみれた時間から
吸い込まれるように遠ざかるのか

世界の境界線が開かれ干渉が起きる

波動が僕の心を揺さぶり
何かを思い込ませようとする

意識の壁が失われるのが怖いのか

心の約束を永遠化するのか

僕は宇宙になりたいのか
死んで君になりたいのか

それとも、一人ぼっちの世界で叫ぶのか

怖いよ
僕の価値が僕自身の手で失われていくのが

無気力と無感動と悟りきった自爆で
道が開けるとは思えない

走り続ける自転車が倒れないのは
地面が固いからじゃない
引力を作り続けているからだ

ほおっておけば崩壊する世界で
僕は僕を信じなくなる

寂しさに身を任せる事も無く
孤独を認める事も無く
立ち向かい、束縛が解き放たれる心の姿勢は

いつだって僕を快楽的に貶める

知的探求心で相手を破壊する人を見た
幽霊のような彼女だった
病的な微笑みだった

洗脳で女を動物的に支配する男を見た
爛々と輝いている目は僕に何かを尋ね続けた

僕は自分が臆病者だと知る

人を受け入れたいんじゃない
永遠の快楽は信じない
三元世界でわからないと言い捨てるだけだ

僕は壊れる
僕は死ぬ
何度でも死に続ける

無痛の怯え
超越の煉獄
記号化の痛み

僕はいったいどこにいる

矛盾は肯定でも否定でもなく
煉獄の旅人を拘束するのみか

何を願う?
誰に祈る?
解き放たれる崩壊の世界でたゆたうか?

欲するのか?
痛みを自覚化し自分を手に入れるか?

明日を占ってみようか
てんとう蟲の羽で飛んで

ウサギと亀

2004年12月21日 21時22分42秒 | 駄文(詩とは呼べない)
DNAにプログラムされた孤独が
次の命令を欲しがってのたうちまわる

知識の海で溺れよと
欲は叫び続ける

やめてくれ…
僕は誰からも支配されたくない
僕は自由になりたいんだ

僕は孤独を受け入れる事は出来ない
他者に救いを求める

幽閉された罪人は
立て籠もった自爆テロリストなのか
それとも投獄された罪人なのか

二択を迫られるたびに
僕は言葉から逃げ続ける

今、目の前に存在する言葉の壁
自分の存在を消す事で言葉の壁を消す秘術

どこにもいない
僕はどこにも居たくない
僕を殺せと僕は言う

寂しい電気亀は
記号ウサギを見つめてボーッと考えます
眠るように
ねむるようにと