嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

怖いけど、忘れないように書いておこう

2006年02月27日 11時11分33秒 | 駄文(詩とは呼べない)
気持ちを言葉におこすのは、本当に難しいことだと思います。
簡単に使い古された単語を使って
なめらかに書けてしまうからこそ、
それがとてもうさんくさいものである、
という言い方も出来るんですが
日々、新しい世界を生きているのに
どうしても日常から出ることは恐ろしくて
ずっと同じ記号だけを並べて
適当な単語をえんえんと並べ続けて
それで今日を生きたつもりになっている
そのこと自体にとてもあやういものを感じています。

今、僕が思っていることを
ここにこうして書き表すことが出来てしまっているという事実、
それはとても、かなり、どうしても、
あやうい、あやしい、ほろにがい、絶望的な、もろく砕けそうな
近似値をとりながら触れることのない漸近線のように
儚く激しい呪いのこもった気持ちの記録でありながら
実際の所、
僕の正直な気持ちは全く異質な世界を彷徨ってる気がしているのです

たぶん、多くの人がなんとなく薄ら寒く感じていること
それを書き表したいのだと思います。
だけど感情は割り切れなくて。
絶対に絶対に割り切れなくて。
それは思い込みなんかじゃなくて
ふわふわした絶妙な不調和のような
ぎりぎりとねじられた粘土のような
固くても柔らかくても決して触れない自分の手のような
そんな寂しい絶望感で満ちています。

消して満たされることのない言葉
それだけを、えんえんと何度も何日も幾日も永遠に
双子が生まれて殺された記憶のように
ずっと必死で考えています。
僕はホントにひとりっきりなのか?
そんなようなことに似ていて。

あんまり考えすぎると物理世界が崩壊していくよね
いや、していくんだろうね、と語る嘘のように
僕は今思っていることの半分さえも書き切れていないことのように
ずっとずっとあやしい現実を壊すことなく
必死に自閉的に生きています
一歩踏み出すだけで死んでしまうような気がする
なのに死を決意している
その儚さを浪費する矛盾の中にいて
いったいぼくはずっとずっと何をやってるのか。

生まれてから、ずっと生まれてないような気がする
ずっとずっとふやけた生卵をあごやくちびるだけで
ゆっくりと噛みつづけているような気がする
ほんとの呼吸をしてるのかどうかも疑わしい
息を吸えば肺に重い空気が入って
それが酸素と名付けられて安心するのは何故なんだ
僕は本当にここにいるのか?

ずっとわからない。
たぶん、永遠にわからない。

死んでから、そっと確かめようと思う。
君が僕を、あやふやに思い出すことによって。

いいたいことは それだけでいい つまり、「言う」

2006年02月25日 15時53分22秒 | Weblog
なんだかまたよくわからなくなってきた。

そもそも。
僕はブログに目的なんか無くったっていいと思うんだよ。

けどさ
なんだろう
よくわかんないんだけどさ

そうだなぁ、テレビという箱越しに
全く会ったこともない有名人を見たときでさえ

なんとなく、ね

(彼女は無理してんのかな?)

とか思うわけですよ

それって明らかに、僕の思い込みでしょ。
周りの期待がどうとか、そんなの関係ないよな
結局は自分が決めてやったことなんだろ。
それでそれなりの結果を残して、
本人も満足しているかのようなコメント発表してさ…

でさ、ふと目をこっちに戻せばさ

こっちはこっちで何かをやめる人がいるわけだ
しかもそれが、正しいのか正しくないのかよくわからんし
なんとなく寂しさを感じさせつつも
あたかもそれがねらいであったかのように
本人の決意じみた声明文までついてくる。

で、それがなんなんだ?
続けながら辞める道をとる?

いーんでない?別に。

で、なんなんだ、それが。

よーするに、自分的にはどうなのかって事なんよ。
僕的には、それがなんなのか。
どういう意味を持つのか
なんか嬉しいのか、悲しいのか、楽しいのか、悔しいのか
何か感情あるなら言ってみろ、と。

自分自身に問いかけるんだよ。

だけど。

何も生まれない。

嘘っぽい感情ばかりが
濁流のように屁理屈をならべたて
ありもしない幻想の虚数立体をパズル化し始める

僕は。

本質的には、君の事なんてどうでもいいんだよ。
だけどジッと何かを見つめて
何かを考えてしまうんだ

例えばそう、(良かったのか、悪かったのか)

意味無いね、うん、意味無い、ないない。全然無い。
知ってる。わかってる。気にしない。
嘘、無理、気になる。

なんなの?

しらねーよ、そんなもん。
オレの問題じゃねーんだ!!!

割り切るなんて簡単なんだよ
世界は全部背景なんだ
そして僕は透明なんだ

嘘っぽいくらいに。
世界の背景は原色の色で。
1600万色もあろうかというほどに。
塗り潰されていくんだよ

それがもう、ペンキを塗りたくっているように
べたべたと、アリアリと
ありありありありありーっと
全部見えながら見えていくんだよ

「うるさい!」

意味なんかわかんなくていいんだよ

聞け!

オレの話を。

嘘なんだよ、初めから。
この世界が始まった時から。
あるいは僕が生まれた時から。

ずっとずっと。
嘘ばかりを教えられてきた
全部見破り続けてきたんだよ。

オレには。
見えるんだ。

俺の姿が。

僕という衣を、守りながら虐める俺の姿が。

見えるんだよ

見えるっていってんだよ!

わからないだろうよ

読んでいるお前は。

見てないだろう、この景色を。
でもいい。
まぁきけ。
なぁ、聞いてくれよ

あのな、誰かが、何かをやめようとして
それはたぶん、その人の中では正しいんだ
いや、正しいとその人が思いたいんだ
それも知ってる。
いや、わかってる。
僕は、ずっと正しいことばかりを信じてきたから。

だけど、このごろすごく
よくわかんねーんだ

誰かが耳元でささやきかけるように
やさしく、やさしく撫でるような風が吹くことがあるんだ
髪のにおいがするんじゃないかと
その香りを探し求めて切なくなる時すらもある。

だけど俺は。

ずっと僕の姿を見てる
背中の瞳で。
      ただじっと黙って子供を見てるんだ。
僕が何するのか
ずーーーっと観察してるんだよ

そんな時、なぜか ふっと風が吹くんだ

そしてその風、声を運んでくると「思うことさえ」ある

力強いわけじゃない

むしろかき消えそうなほど弱いんだ

だから僕は … うずくまってじっと眺めるんだ
僕自身の姿を

「お前は何がしたいんだ?」
って自分の影に問いかける

 わ か ん ねぇ んだよ

わからねぇ…でも死にたい

俺はそう思うんだ

だから多分、書いてもこの想いは伝わらないんだよ
でも書く。
というか、書いてしまってるんだ
気付いたときにはもう、
この文章は書き上がってるんだよ。

それが俺の理由で
俺だけの理由で
俺のような理由なんだよ。

わかる?

もしわかるなら…

お前の言葉を語れよ。

たぶん、いいたいことはそれだけ。

背中の瞳で羽ばたいて

2006年02月23日 17時46分18秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は人を欺いて生きている
それは許されないほど重い罪だろうか?

いや、僕はそうは考えない。
けれどそう考えてみよう

十字架を背負った聖人は
罪を償うほどに聖なる証を打ち立てる

罪人は、どれほど購えば救われる?

いや、救われはしないのだ。

ただ、責める人が居ただけなのだ。

ならば僕は。

君たちの罪を背負う

僕の背中の翼は

君たちが堕ちるほどに羽ばたくだろう

そして

堕ちていく僕の瞳には

君たちの未来が見えるよ

あんまり綺麗じゃない

あ…だけど綺麗だ

光の粒を束ねて

明日へ向かって投げちぎる

伝わらない…だけどこの糸は

君が見たこともない

新しい  へ繋いでおくよ

ずっとずっと深い死の底まで

そよそよと

2006年02月22日 00時55分24秒 | 心古韻
そは何故システムに従わないといけないのでしょうか

そは何故仮面を被らないといけないのでしょうか

そは何故ことはを強要されねばならないのでしょうか

そは何故ここにあらねばならぬでしょうか

そはなぜに あるがまま あれないのでしょうか

あらわれ きえ あらわれ きえ あるがなしきは あるがなし

そは、もはや げんを かたるに たりません

そして まむ げんに ふれるに およびません

げん さずかりしとき ふと ほほえみがえし

もくしてかたらず

ゆよ、とまに とまに。

ありきてはならん

さりしもならん

ではいかに?と。

さびぬれば てつてつと とをかたれと

ならばなんぞ よや あけまして と

ひらかれし ひーひに てらされ

ぬれたほほが かわく ひも きましょうか?と

わからぬ、と。

わけてはならぬ、と。

いぞいぞ、さめざめ とかしてなんぞや、と。

もーもは もーされました

よはここにいる

そはそこにいる

ならばなのれ、と

わからぬまま なのれ と

僕は…

黙って瞳を閉じる

ただ一滴の、涙を呑むために。

つんぼは幻聴を聞くことができますか?

2006年02月21日 17時20分59秒 | 駄文(詩とは呼べない)
君の声を聞くようになって
僕は変わった?

そんなことないな
俺はずっと孤独なまま
僕の首を絞め続ける

君の首を絞めたい
君を殺したいと思ったことが
ほんのかぞえるほど
あったような気がするのに

今ではもうそんなことも思い出せないな
俺、どこから来たのかな
君がくれた俺なのかな
僕は、いつから僕になったのかな
ずっと前は僕って言わなかった気がするな

はざまにあるのかな
それとも、全部君の欠片なのかな
僕は、どこにあるのかな

なにか変わったか?
この世界、僕が生まれて 何か変わったかな
君の声 どこから聞こえてくるのかな

俺、つんぼかな
もういいかな

もう、いいのかな

猫を拾っても
育てるミルクなんかないよ

俺の宇宙
お前の宇宙

誰かに、支えられてるか?
ずっと浮かんでるのか?

俺、泣いてもいいかな
死ぬ前に、少しだけ泣いてもいいかな

誰かのため

いや、光を失う明日のために。

小さくなる今日たちの

呪われた可能性のために。

静けさを囁く鳥のように

2006年02月21日 17時01分54秒 | 駄文(詩とは呼べない)
からからと音を立てながら
星がまた一つ消えた

僕の心の奥で
いろんなものが死んでいく
ずっと影ばかり見ているような気がする

そして不思議な事に
僕が影だと思い続けたものは
形を失って溶けてなくなる

もし、耳をつんざくような悲痛な叫びも
僕の思い込みでしかないのなら

この夜と昼の狭間にある光は
いったいどれだけのものが
本物の光なのだろう

左目が死んでいく
もうすぐ僕の左目は昼の光を失う

誰かの呟くような囁きは
いったいいつまで聞こえてるんだろう

本物の痛みを開く為に
全ての五感を断ち切る日が来る

怖くても
死はぼくのためにやってくる
ただそっと、うなづく無言のように

幻聴から取り出した言葉

2006年02月20日 21時17分31秒 | 駄文(詩とは呼べない)
時々、僕の前で過去の出来事について
しかも、あまりにも古い過去について
自分の経験をとりとめもなく話す人がいるが
多くの場合、過去の出来事というのはその人だけのもので
その出来事に関する報告が忠実であればあるほど、
それはその人以外を語らず、
本質的には何も語っていないのと同じ状態が起こる

けれど過去は
現在によって思い出される変形した自分の虚像でもあるから
僕はやはり、自分の過去の経験と照らし合わせて聞くしかないのだろう。

しかしそもそも
語られているその場は現在の中に包含することも出来るから
僕はその人が語る過去について
未来の夢を語っているものとして聞かなければならないだろう

とある人物の言葉を借りると
「人は自分の痛みの比喩でしか他人を理解できない」
「可愛い子には旅させろ」

後者は単なることわざだけれど。

世界が3秒間だけ事実であるなら
真実はその3秒間に含まれる0秒間であるということもできる

ただし、人が永遠を知る事ができる時、
その永遠が遠いほどに一瞬でヴィジョンは逃げていく
刹那の中に閉じ込められている時間を取りだした分だけ
人は現実から遠ざかって抽象化が起きる

生の中でありありと死を語っても誰も理解できないのはそのためで
人は生まれるよりも前の記憶を真剣に思い出そうとしない。

僕は違う。
ねつ造された現実を恥ずかしげもなく
堂々とうそぶく。

全ての言葉の欠片が永遠の中では全て虚構になることを知っているから。
あらゆるゆがみのない小さな素因数が
無限大の中で等しく0に近づくように
真実を前にして、我々の事実はあまりにも無力だ。

だから僕は死を語る。
死なない限り、真実を語ることが出来ないとしても。

僕は死ぬ。
そして 僕は死んだ。

これは誰かが証明する。
僕は証明できない。

それでも、文脈の中にあるχが意味を帯びるように
僕はここに死を刻んでいく
伝わることを諦めているのかもしれない
それでも、伝えることは諦めていないと言えるだろう。

ほんの一瞬だけ、心の中で
ただ、ありのままの幻聴に、耳を澄ましてゆく。

言葉は何も考えない

2006年02月20日 20時48分42秒 | 駄文(詩とは呼べない)
心で感じた事を、頭で考えて口で話すと
そのわずか1秒くらいの間に、
あるいはもっと短い時間に、
僕の形を辿って異質な型に変形する。

言語構造によって把握できるのは、
せいぜい脳気質のゆがみくらいで

そのもっと奥深くにある
今、僕の鼓動が脈打っている儚い気持ちは
一瞬の、刹那の中にあるどうしようもない流れは
すごいはやさで凍った時間の中に閉じ込められていく

もしかすると
そもそも言語の成り立ちというのは
あまりにも外側の言葉ばかりで
心の内をあらわすことをサボってきたのかもしれない

それはある意味で過酷な生存競争の中にあって当然の摂理で
自然から生まれた言葉のほとんどが
生体楽器としての音楽でしか無くて

外から吹いた風が自分という楽器を通過した時に奏でる
孤独な音楽だったのかもしれない。

通過する言葉だけを語り
外へ向けて何も語らないのであれば
それは結局外部以外を表現できない

僕はもっと違うものを書こう
誰にも理解できなくてもいい

死んでいく言葉を
その呪いのような破壊のハートビートを
ただ、遺書としてだけ
そこいらじゅうに刻んでいこう

僕はこの世界を忘れていく
思い出したことだけでも
せめて口に出来たらいいのに。

僕が生まれる前、どんなになにもなかったかを。

伝わらない言葉の重さ

2006年02月20日 17時28分33秒 | 駄文(詩とは呼べない)
言葉が上滑りしていく。

君の言葉も、僕の言葉も、次々と偽善的な構造物へと形型を変えていく。

僕は気付いた

僕らはお互いに、何も重いものを賭けていない

僕らは、お互いにぬるい嘘を言い合っても

たんに短時間凹むだけ。

失う物は何もない

僕は君に、ほとんど自分の可能性を感じていない

僕の未来は、君の中には何もない。

君の言葉を読んで

僕はますます君と僕が違うことを認識する

君は僕の姉を知らずにつまらぬ言葉を語る

そして僕の意志さえも、軽々と語る

僕の汚れは姉への罪悪感ではないよ

君の読解力、落ちたね。

感受性が鈍ってるのかな?

それとも、「おまえはもうよむな」と僕が書いたせいかな?

君はなんにもわかってない。

それは仕方ない。

僕が書いた長文は、しょせん嘘の1ピース。

物語をどれだけ繋いでも、しょせん中心を見つけることはできないのかもな。

そもそも、君は中心なんか探していないかもしれないし。

ごめんな。

もうあんまり、踏ん張る力が残ってねーんだよ。

俺、ようやくわかった。

君は僕よりも遙かに自分を許す事が上手なんだよ。

だから僕の問題も自分の問題も…

僕は汚れていない、

はにゃは汚れていない、

それはそれでいい。

けどな、君は汚れているよ。

それが決定的な違いだよ。

僕は傷ついてなんかいないんだ

ずっと嘘を吐いてる

僕は人を騙し続ける

なのに君は僕に近づくたびに心に怯える。

それは君が汚れてるからなんだよ。

君は僕を汚すことができない

なのに励ますことにはエネルギーを注ぐ。

不思議な気持ちだよ

静かな怒りに似ているけれど

何も熱くなっていないし

むしろ心の中にはぼんやりしたやる気の無さが漂う。

改めて言うよ。

君はもう、僕の言葉を読むな。

ここは多分、病原菌や思考癌の巣窟へと変わっていく。

死にたくない奴は、俺の言葉を読むな。

謝罪の価値を踏み潰す

2006年02月18日 19時05分40秒 | 駄文(詩とは呼べない)
結局君は謝ってしまう。
だから僕はまた許してしまいそうになる。

僕が自分の中で正直に思っていることを
そのまま書いても、
周りの人達や、一部の人達や、
「君には」
それがいびつにゆがんで見えるということ

そのことに気付いて腹立たしい気持ちになりました。

「君は」
傷つけてしまったこと、
そのものについて謝ろうとする。

「僕は」
人を傷つけることには鈍感で
自分が傷つくことをわかっていても
それでも人の心に踏みこもうとする。

こころを知ることで
今を確かめようとする
自分のこころを確かめようとする

それが恋愛に繋がるほどに、
僕は不純さを感じる。

死んでいく僕に未来は必要ない
欲しいのは今だけだ

それが君にはいびつな「ゆがみ」
やら「よわさ」やら「こだわり」
の類に見えるんだろ?

かたくなにむすんだ結び目は
力がかかるだけでちぎれやすい

僕は小さく何かを揺らす
かすかな声を
耳をすまして聞き取るために。

君がつんぼなら、
僕は声を張り上げて叫ぶよ
「君が死んでも構わない」
「僕は君と恋愛しない」
それでも。
君の心を知りたいと思うのは

僕の弱さなのか?
「君は!」男らしくない人間を認めないのか?
僕の今は間違ってるのか?

僕は君の世界では「不誠実」な嘘吐きか?

わかんねえよ、俺にだって。
でも出来る限り潜って掴んできたものを渡してるんだ
もっと深く潜れと言いたいのか?
呼吸が止まるほどに?

僕はこの場所から動けないよ
消えそうな蝋燭の火をずっと見てる
僕が居なくなると風で消えそうになる

わからないよ

君がどこにいるのか。

時が止まるときの声をきいた

2006年02月18日 03時22分09秒 | 駄文(詩とは呼べない)
小学校に入るまえ
6歳の僕は 屋上から落ちるコーラのビンを見つめてた

少しだけ緑がかっていて
砕け散る瞬間に 大きな爆発のような
風を斬る叫び声のような

張り裂ける切なさをガラスが鳴いているようだった

僕はガラスビンを落とした男の人たちを
少しだけ憧れるような気持ちで

ただなんかいいなって

うらやましいなって

そんなふうに思ってた

大人になるってそういうことかと思った


小学校に入る前
6歳の僕は 屋上近くで落とした白いラムネの粒を
手でつまみあげて
口でふーって吹いて
汚れを吹き飛ばして口に入れた

僕はガラスビンを割る男の人にはなれなかった


小学校に入った後
6歳の僕は 肌の綺麗な男の子を見つけた
顔立ちの整った ほほがうっすら赤く染まったその子のことを
僕はぼんやり眺めてた

ただなんかいいなって

その赤く染まる頬の表面だけを

僕はずっと見てた


ガラスのコップを見ると
いまでも砕けていくのが見える
あのゆっくりとした時の流れが見えるようだ

ガラスは鳴かない
僕も泣かない

ただゆっくりと壊れていく
その頬を染めながら
ただうっすらと赤くなってゆく

もうおまえはよむな

2006年02月17日 09時12分11秒 | 詩に近いもの
許されない理由


これまた難しい事を聞くね。
これ、多分逆なんだよ。
許されないんじゃなくて、
周り中にいる全員を許したくないと思っている主体の自分が居て、
そんな考え方してる僕が許されるはずないから、
僕は死んだ方がいい、となるわけで。
世界の全てを滅ぼしてしまいたいんだよ。
だから、それならてめぇが死ねよ、って話。

で、その理由だけど。
思っている事を、深層心理を言えば言うほど
自分がそのネットワークの中に居られなくなる。
居場所が無くなる。
言いたいことを全部言い続けて、それでも許してくれる人間なんか
僕の周りには一人も居ない、
と考えているわけで。

実際のところ、
僕は肉体の暴力行為も、法律違反もしなかったのに
色んな場所から追い出されて生きてきた。
日本人は平和が好き、ということなのかもしれないけれど。
挑戦的な揉め事を起こす奴を
いったいどれほどの人間が許容できるのかな?

「読むと痛いかもしれない、だからごめんね」
何が矛盾してるのかよくわからないっす。

僕は自らの体験を増やすために痛みの中に
何度も身を投じていますが?
そしてそのたびに逃げ続けていると思う。

迷惑をかけ続けて生きてる事は知ってる
そしてそれは段々とネットワーク規模がでかくなるほど、
僕の経験値が高まるほどに迷惑レベルが高くなる

どうすりゃいいの?
「君、汚れてるから目の毒。邪魔」
とか通行人に言えばそれだけで殴られる危険性あるよね。
でも、そう見えているという事実は無視できないよ。
心の奥底にドロドロとたまっていく。
僕は出来る限り世界の汚れに目を向けない事が大事なんだよ。
鏡を見ると死にたくなるしね。
なるべく見ないようにしてます。

「思想、良心の自由」「言論の自由」
という言葉は聞いたことがあるけれど
「悪意、暴力の自由」という言葉は聞いたことがない。

ハッキリ言って、全部の物事が繋がってるから
何をどこまで説明したらいいのかさっぱりわかんねーんだよ。

昨日、ふと気付いたことの一つは。
僕が10歳の頃、姉貴が死んだ。
高校に三日間しか行けなかった。処女だった。
両親からいじめられて何度も家出を繰り返した。
そのたびに連れ戻されて、協会に逃げたりしてた。
神に縋っても、神は救ってくれない。
結局死んだ。

「僕は、由夏ねーちゃんが死んだ時の夢の中を生きてるのかもしれない」
ということ。

まぁ、別にわかんなくてもいいよ。
俺、ねーちゃんの事あんまし好きじゃなかったんだよ。
親父が泣いてるところ、初めて見た。
それが一番の驚きだったかな。
特別な事態なんだ、ってそん時にようやく気付いた。
「本日は、由夏のために集まっていただいて、ありがとうございます。」
って言いながら顔を真っ赤にしてぐしゃぐしゃにして泣いてた。
わけわかんなかった。
子供の僕にとって、権力の象徴だったのかもしれない。

よく、わかんねーんだよ。
今でも。

家族が一人消えただけで、しかも一番嫌われて
親に蹴られたり叩かれたりして泣き叫んでいた人間が一人消えて
それだけで日常が日常でなくなった。

あれがなんだったのか。

なぁ、人って必ず死ぬんだろ?
それってかなしいのか?
つらいのか?
なんか駄目なのか?

誰が困るんだ?
何が困るんだ?

俺が困るのか?
僕が困るのか?

僕、泣いてないよ。
普通に遊んだり笑ったりしてた。
意味がわかんねーんだよ。
死ぬってなんだ?
痛いのか?
面白いのか?

病院で注射を打たれて死にそうになった時、
全身の血液が電撃を浴びたような痛みがあった。
でも喘息の発作で死にかけた時は、むしろ眠くてぼーっとしてた。

俺が死ぬと、誰か困るのか?
何かまずいのか?
ずっと考えてる。
誰も何も困らないって。
けど、なんか納得いかない。

半年から一年くらい経った頃、
告白もしていない女の子の、瞳の奥にフラれて、
自殺しようと思った。
病院のベランダから飛び降りようと思った。

瞳の中にある声が聞こえたんだよ。
「おまえはわたしのぎせいになれ」って。
気が狂うかと思った。
というか、気が狂った。

色んな人の声が聞こえるようになったんだよ

頭が良かったんだ。
知能指数だけは異常に高かった。
周り中からいつも褒められた。
祝福された。

けど、意味無い。
みんな死ぬんだよ。

わかんねぇ。さっぱりわかんねぇ。

小5のガキが、密室でずっと考えてんだよ
誰にも頼らずに。何も信用せずに。
でもわかんねえんだよ。

はやくあのベランダから飛び降りたいよ。
下に草むらが見えるんだ。
水たまりも泥水もある。
結構汚いところなんだよ。

シドニーの上空4000メートルから飛び降りたのに死ななかった。
外の景色が綺麗だったからかな?
WORLD is BEAUTIFUL!!!!!
って叫んだんだ。

なぁ、俺、生きてるか?
ホントにいきてるか?
心臓、動いてるか?
声、聞こえるか?

たしかめてくれよ。
なぁ、たしかめてくれよ。

おれがここにいるって!だれか!たしかめてくれよ!

沈黙を破る通行人の秘密を知りたくて。

2006年02月16日 18時33分48秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は心配だよ
僕の世界はいつまでも君の中で記号のままなんじゃないかって。
僕のこの文章も君に全部読んでもらえるのかどうか、
僕には自信がないからね。

僕が死んで死体になったとき、
君は確認しにきてくれるのかな?
たぶん、ずっと記号化されたままで
君の現実には何もリンクしないのだろうね

僕は多くの記号化された人と現実の世界で会ってきた
それでもやはり、僕の中では彼らは背景の中の一つでしかなかった
明日、風景の中で木が一本消えたとしても、
僕はきっと気付かないだろう

たぶん、君が見ている僕も、
それはずっと虚影のままで気付かないと思うよ
そして僕にはそれを変える力がないような気がしてる

僕はそれでもいいんじゃないかって
時々思うよ
灰色の世界に無理に色なんかつけなくたっていいし
グレーゾーンを白黒はっきりさせようとしなくてもいい
僕は灰色が濃くなったり薄くなったりするだけでも
それはそれでいいと思うんだよ

それでも。

僕の死が君の中で何も認識されないこと」

そのことを、少し怖いと思う』

僕は、君と会って流されたかな
僕にはやっぱり、意志なんか何もないのかな
僕の存在は、やっぱり世界の中で流動する背景の1ピクセルかな?

僕は…
自分がここにいるのかどうか、
あまり確信が持てないよ。

世界の外側にある光を見たいと思った
世界の外から僕のチャンネルに届く
屈折したスペクトラムの秘密を知りたいと思った

涙の雨が降った後にかかる虹でさえ
僕には7色にしか見えないこと、
それが例え14色の見え方があると教えられても
僕にはほとんど意味なんかなかった。
どうせ赤の外側も、紫の内側も僕には見えなくて
色が反転して見えることもなくて
きっとそのまま終わるんだろうと思った

それがどうしてか、
僕にはずっと気がかりだった
かなしいと言ってしまってもいいのかもしれない
僕は雨を降らさないけれど
それでも僕はかなしいと。
そう、つぶやいてもいいのかもしれない

それが答えに変わることなんて
きっと僕の中では無いのだから。

左目が見えなくなっていく
僕の世界はますます一つになっていく
僕は…
僕はそれでいいのだろうか?

死にたい。

強く願った。

それでも僕は、誰にも殺されないまま、
今をさまよっている。

明日、君とすれ違うかもしれない
それでも僕は、黙って声をかけないで通り過ぎようと思う。

他意識を諦めていく自意識

2006年02月14日 17時11分43秒 | 駄文(詩とは呼べない)
基本的に、外から見る人は
君のような意見を持っていて当然だと思うよ。
偏見としてはそんなに間違ってはいないだろうと思う。

彼が迷うことを決めていたのかどうか、
じつは僕にもよくわからない。
彼は迷うことが大事なんだと主張したけれど
僕にはその意味がよくわからなかった。
僕が自分で試してみたところ、
迷うということは多くの人を考える代わりに
より多くの人を巻き込んで自分の事を考えさせる、
ということでもあった。

僕が確信犯だということについてはその通り。
だからこそ、僕にはいつも居場所がないのだし
それは許されるようなものではないのでしょう。
また、僕を生命の実存世界で物質的に許しておく必要性が
それほどあるとも僕には思えません。

もし、僕を許す事が出来る人がいるとしたら
それは既に自分が死ぬことがハッキリわかってしまっている人や
死についての意味を既に掴んでいるような人だと思います。
「死を悟り、死に染まらずして 死を語る。」

例えばリスカをし続ける少年がいたとしても、
その行為が周りへの叫びとしての、
暴力行為の延長、演象としてあるのなら、
その少年は最終的な部分で僕の心に踏み込んではこれないでしょう。
また、その少年は僕の言葉を鏡として使えばいいように思う。

_なぜ僕が老人の死に涙を流さないのか_
|何故、姉が死んでも僕は泣かなかったのか。|
「何故、僕は自分の事でしか泣けないのか。」
僕は、他人の中に自分の物語を見つけない限り泣くことはない。
他人に心を動かされることがないからです。

他者は僕の心を呼び覚ます可能性の一つです。
だから亡くしたくなかった。
けど、たぶんそれも過去の思い出の一つへと変わっていく。

結局僕は彼自身を理解する事が出来なかった。
真似をして踏み込んだつもりになって
様々な似た体験を通して、「なるほど。」
と何度か小さく感じたに過ぎない。

大人か子供か、そのことについては
じつは優先度の高い問題ではありません。
僕がこの世界になんらかの証を残すためには、
例えば遺書を書く為には、
子供である方が書きやすいという程度に過ぎません。
亡くなる事実の前に、
人は僕の遺書から、どれくらい自分の物語を見つけるんでしょうか。
そして、どれくらい、僕に近づく?
たぶん、誰も僕をわからないままで終わるでしょう。

僕は肉体が動いている間に自意識と他意識の境界線を
もう少しハッキリと見極めておきたいと思います。
その線は確実に存在しているものなのか、
それとも、僕にはやっぱり自分の意志が無いのか。
あるいはまた、僕が生まれなおす事によってしか
意志を会得しないのか。

僕の考え、僕の思い、僕の声は
これから先、周りの人達に
どんどん伝わらなくなっていくと思います。
理由の一つは僕の視座が多くのものから遠ざかっていることです。
もう、僕はほとんど人と思いの幻想を共有しなくなっていく。
他者を諦めていく方向へ向かってるんですよ。

遺書を書き続ける間は、
「なにか」を何かを通して表現し続ける間は、
ほんの少しの可能性を残しておくでしょうけれど。

君の偏見は君が君であるために大切にしておけばいい。
「孤独がプライド」だという君の嘘、
その中に潜む「私」とやらを僕は壊したいとは思いません。

だけど、君の孤独はぬるいよ。
誰と比べてということはなく、
孤独の叫びそのものの質感、温度がぬるいです。
だから君は他人の側で人間を演じてしまう。
じっと口をつぐんで相手の目を見る。

そのやり方では、僕の声は聞けないね。
それを指摘する僕も、
まるで君を責めているようで申し訳ないのだけれど。

ただ、君はそのことに気付いてる。
だから君はそのまま自分を探したらいい。
君は自分を探すことはやめた方がいいと言うけれど。

それでも君は僕の中から自分の声を聞いてしまう。

それに触れそうになって、
そのたびに君の中で僕の声は悲しく響くんだ。

もっと笑えよ。

僕は君でいいよ。
そんなに一生懸命、僕を決めつけながら探さなくていい
死が何かわからなくても、
消えることくらいはわかるんだろ?

交流をやめたいわけじゃないんだ。
ただ、もう僕を捕まえようとするのはやめてほしい。

それはただの願いだから。

願うばかりの祈りだから。

「二つの糸で、寒空の下、機を織る」

0秒の歌を聴く

2006年02月14日 00時47分08秒 | 駄文(詩とは呼べない)
色んな矛盾を抱えてる

いろんな矛盾がはじけそうになる

苦しいね 、心に正直に生きようとするのは。

こんな痛みを感じながら

何故僕は心の声を聞こうとするんだろう

恋なんかしなくていい

どこにも動き出さなくてもいい

このまま死んでしまえばいい

それでも心臓が脈打つたびに

僕の呼吸は消えるような大声で

何かを僕に発する

止まりそうな時間の中で

精一杯の今だけを考える

無くなりそうな今だけを叫んだらいい

壊れるほど、世界を美しいと思うなら。