よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

鹿児島の異人館-鹿児島県鹿児島市:旧鹿児島紡績所技師館

2018年01月21日 | 鹿児島
Old Kagoshima Spinning Engineer Building, Kagoshima City, Kagoshima Pref.

さてさて、鹿児島県鹿児島市を訪れ、島津氏ゆかりの地を訪ねてきたワタクシ達なのですが、
仙巌園を中心とした地域はなかなか興味深いエリアでありました。
そんな場所に、「異人館」と呼ばれる建物があるんですよ。
ワタクシなどは「異人館」という言葉を聞くと、まずは神戸を、あとは長崎、横浜、函館などが
頭に思い浮かびますが、鹿児島に異人館という言葉はピンと来ないんですよねぇ


この建物ですが、正式には旧鹿児島紡績所技師館といいまして、
薩摩藩最後の藩主、12代島津忠義がイギリスから紡績機械を輸入して日本初の洋式紡績所を設け、
技術指導を受けるために招いたイギリス人技師ら7名の宿舎として建設されたものなんですよ


平成27年7月には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして、
世界文化遺産に登録されたんです。とはいえ、知っている人の方が圧倒的に少ない気がします


ワタクシは明治、大正期の洋風建築が大好きで、いろんな場所でそういう建築物を見てきました。
しかし、恥ずかしいことなのですが、鹿児島にこれほどの洋風建築物があるとは知らなかったんですよ


今回、大人になって初めて鹿児島を旅したのですが、今まで知らなかったことをたくさん知りました。
旅に出ると「百聞は一見に如かず」という言葉を、いつも実感します


ワタクシは恥ずかしいことですが、幕末から明治期にかけて鹿児島という地が
これほど近代化、先進化している地だという認識がありませんでした


ワタクシなどは頭の中に、「日本の先進地域=太平洋ベルト地帯」という意識が、
固定概念として植えつけられているのでしょうね


考えてみたら討幕の中心は「薩長土肥」ですよねぇ。今の感覚からいえばいずれも「地方」です。
でも、「地方」だからこそ、幕府を倒す計画を練り実行できたのでしょう


鹿児島の異人館…なかなか興味深いというか、歴史的な背景を考えると
神戸の異人館よりもワタクシには心惹かれる気がしたんですよねぇ

使用したカメラ:1,3,7枚目はFUJIFILM X-T1、他はGUJIFILM X-Pro2


私は明治、大正時代の擬洋風建築が好きなんですよ。
レトロな建物が好きだというだけではなく、当時の擬洋風建築からは
欧米諸国に追いつこうとする気概、心意気を感じるんですよねぇ



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この建物は!?-鹿児島県鹿児島市:「スターバックス鹿児島仙巌園店」

2018年01月20日 | 鹿児島
“Starbucks Coffee Kagoshima Sengan-En Shop”, Kagoshima City, Kagoshima Pref.

さてさて、鹿児島県鹿児島市の仙巌園にやって来て、島津氏ゆかりの見事な庭園を
ワタクシ達は散策していたのですが、桜島がなかなか見えないんですよねぇ


本来ですとこの正面に、ドドーンと桜島が聳えているのですが、PM2.5のせいで霞んでいるんですよ。
これが桜島が吹きあげる灰で見えないのなら仕方がないのですが、PM2.5だとあきらめがつきません


自分の国を汚すのは勝手ですが、他国に迷惑をかけているなんて気にもならないのでしょうねえ。
なにせあの国は今では拝金主義がはびこっていますから、金が儲かるのなら環境が破壊されようが、
そんなことは気にもならないのでしょうな。
桜島は見えなかったことは残念ではありましたが、素晴らしい庭園や御殿には満足し、
ワタクシ達は仙巌園を後にしたのでありました


仙巌園のすぐ西に、立派な石造りの洋風建造物がありました。これは尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)と言いまして、
島津斉彬によって1865年に船などの金属加工のための工場として竣工した、 現存する最古の洋風工場建築物なんです。
2015年には「明治日本の産業革命遺産」の 構成資産として、世界遺産に登録されました


現在は、島津家の歴史や近代化事業を紹介する博物館として、島津家伝来の資料が展示されてありました。
内部の撮影は出来なかったのですが、この博物館を見学して、島津斉彬という人物の先見の明というか、
卓越した時代感覚や、将としての器の大きさを感じました


そして、さらに西隣にはこんな建物があったんですよ。
島津家の丸十紋が印象的な洋館ですが、この建物って何だと思いますか


このアングルで見るとスタバのシンボルマークが見えますが、この建物なのですが
実は「スターバックス鹿児島仙巌園店」の店舗なんですよ。
この店舗は仙巌園に隣接する有形文化財「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」をリノベーションし、
昨年の3月にオープンしたんです。スタバのシンボルマークが無ければ、スタバとは思いませんよね


神戸の北野異人館街にも、明治時代の洋館をリノベーションした店舗がありました。
せっかくなので、島津斉彬ゆかりの洋館でコーヒーを飲もうということになり、ワタクシ達は入店したんです


正面には錦江湾と桜島、すぐ隣には名勝仙巌園という素晴らしいロケーション。
店内も明治初期の洋館ならではの、和洋折衷の素敵な佇まいでありました


ただし、メニューは他のスタバと何も変わりはありませんでした

スターバックス鹿児島仙巌園店…鹿児島県鹿児島市吉野町9688-1

使用したカメラ:1,3,6枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


幕末の四賢候に数えられる島津斉彬なのですが、彼には意外な趣味があったんですよ。それは…カメラなんです。
幼少のころから蘭学を学び、欧米の技術や学問に強い関心があった斉彬らしいといえばらしいですね。
彼が撮影した写真が尚古集成館に何枚かあったのですが、なかなかの腕前でしたよ



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殿さまの暮らし-鹿児島県鹿児島市:仙巌園

2018年01月19日 | 鹿児島
Sengan-En, Kagoshima City, Kagoshima Pref.

さてさて、鹿児島県鹿児島市の仙巌園を訪れたワタクシ達は、
島津久光によって造られた広大な庭園を、興味深く散策しておりました


この建物が「磯御殿」と呼ばれる御殿でして、もともとは島津家の殿様の別邸として建てられたんです。
しかし、明治時代にになって鶴丸城を明け渡した29代当主忠義がここに引っ越したため本邸となります


有料になるのですが、この御殿の中をガイドが案内する「御殿ガイドツアー」(お抹茶とお茶菓子つき)があるので、
ワタクシ達はせっかくですから、当時の殿様の暮らしを見てみようとガイドツアーに申し込みました


建物の内部の撮影は禁止されているのですが、ガイドさんの説明がなかなか詳しくって、
歴史に興味があるワタクシにはとても楽しい時間でありました


当主の部屋、跡取り(30代忠重)の部屋、その他の子供たちの部屋、女性の部屋などが残っていました。
風呂場やお手洗いなども当主専用のものがつくられていました。豪華な襖絵、一部屋ごとに違う釘隠し、
見事な彫刻の欄干など、どれも見ごたえのあるものばかりでした


こういう場所で抹茶をいただくというのも、なかなか貴重な経験ですね


お抹茶の茶碗は藩主専用だった白薩摩だそうです。和菓子は「飛龍頭(ひりゅうず)」という島津家の家紋が押されたものです。
一般的に「飛龍頭」とはおでんのなどに入れられる「がんもどき」を指しますよね。
島津家21代当主 「島津吉貴」が開いたお茶会の記録に、当時お茶に添えられるお菓子として「がんもどき」
(「ひりうず」と記載)が使われていた事を見付け、それをおまんじゅうにアレンジしたお菓子だそうなんですよ。
このお菓子は、ここ仙巌園でしか販売されていないんです。味の方ですが、ワタクシには甘いお菓子が
美味しいものなのかどうか、全くわからないので論評は控えておきますね


ワタクシは抹茶やお菓子よりも、御殿内の庭園の方が気になってしまうのです


南国薩摩の陽光に、早咲きの菜の花が眩く輝いていたのでした

使用したカメラ:5,6,8枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


江戸から遠く離れたこの薩摩の地から、毎年参勤交代を行わねばならないというのは、さぞかし大変な負担だったでしょう。
そうすることで、遠隔地の有力な外様大名に莫大な労力と、金銭的な負担を負わせたのですから、
徳川幕府というのは巧妙というか、家康を好きではない私には狡猾に思えてしまいます。
でも、それくらいでなければ堅固たる支配体制は築けなかったでしょうね



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島津家ゆかりの地へ-鹿児島県鹿児島市:仙巌園

2018年01月18日 | 鹿児島
Sengan-En, Kagoshima City, Kagoshima Pref.

さてさて、指宿のお宿を出発したワタクシ達は、まずは鹿児島県鹿児島市に向かいました


まずは城山にある展望台に向かいました。城山は山というよりは、小高い丘なのですが
眼下に鹿児島市が広がり、錦江湾を挟んで桜島を見渡せる絶好の場所なんですよ。
しかししかし、PM2.5の影響でどうしても桜島が霞んでしまい、イメージするような写真を撮れませんでした


また、ここ城山は西南戦争最後の激戦地であり、西郷隆盛が終焉を迎えた地として知られています。
このあたりは「西郷どん」の中で、細かく語られていくことでしょうね


ちょっと面白いものを見つけたんです。これは克灰袋(こくはいぶくろ)と言いまして、桜島からの降灰があると
市からこの袋が支給され、各家庭等では降灰を「克灰袋」に入れ、市の指定した宅地降灰指定置場へ出すそうです。
市内には同置場が約6500ヶ所あるとのことでした。桜島は今も絶えず噴煙をあげていますよねぇ


続いてワタクシ達は仙巌園(せんがんえん)へ行きました。仙巌園は、1658年に19代島津光久によって築かれた別邸です。
錦江湾や桜島を庭園の景観にとりいれた、雄大な景色を楽しむことが出来るんですよ。
幕末の名君、28代島津斉彬がこよなく愛した場所としてもよく知られています


入口を入るとすぐに、反射炉の跡があり、その傍に復元した反射炉がありました。
反射炉は大量の銑鉄を溶かして鋳型に流しこみ、大砲の砲身を造る施設なのですが、
島津斉彬が日本を守る大砲を鋳造するためにつくらせたものなんですよ。
2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」には、知名度がイマイチであったり、
「これが世界遺産なの?」と首を傾げたくなるようなものが多かったのですが、
ここ仙巌園に残る反射炉跡も世界遺産なんです。これって知らない人の方が多いような気がします


島津家の家紋は、丸十紋で知られていますが、丸十紋の他に、牡丹紋と桐紋があるんです。
牡丹紋は、島津家の家具や調度品にも数多く描かれ、篤姫が用いた女乗り物にも牡丹が施されていたそうです。
牡丹は島津家にゆかりの花ということで、寒牡丹が育てられていました


この日は年末とは思えないような穏やかな一日でした。大阪はすごく底冷えしていたそうでしたので、
あらためて南国鹿児島の温暖な気候を実感した一日でした


ではでは、錫門をくぐって仙巌園をじっくり見ていくとしましょうか

使用したカメラ:1,4,7,8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


鹿児島に行くと、いたるところで丸十紋の島津家の家紋を見ました。
これほど、かつての藩主の家紋を目にするのは無かったように思います。
それだけ、鹿児島県人の島津家への思いが強いということなのでしょうね



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錦江湾の夜明け-鹿児島県指宿市:「月見荘」

2018年01月17日 | 鹿児島
“Tsukimisou”, Ibusuki City, Kagoshima Pref.

さてさて、鹿児島県指宿市に泊まったこの日(12月30日)ですが、鹿児島は大阪からすると
夜明けや日没が30分くらい遅いんですよねぇ。ですので、ワタクシは朝の7時前に夜明けの写真を撮ろうと、
宿からすぐの場所にある錦江湾(鹿児島湾)の海岸に行きました


天気予報は「晴れ」だったのですが、どうも雲が出ているんですよねぇ。
そして空気が霞んでいるのは、おそらくPM2.5だと思います


そして、情けないことに今回の旅行に、ワタクシは三脚を持ってきていなかったんですよ。
手持ちの撮影ですので、どうにもイマイチな画像になってしまいました


ワタクシ、車にはいつも三脚を積んでいたのですが、10月に新車を購入しておりまして、
新しい車には三脚を積むのを忘れていたんですよ。ああ、大失敗ですな。
海岸沿いを20分ほど撮影したのですが、思うような夜明けの写真を撮ることは出来ませんでした


そして、お宿の「月見荘」に戻って朝食をいただきました。
このお宿は夕食は6時、6時半、7時から、朝食は7時半、8時、8時半からチョイスをすることが出来るので、
ワタクシ達は7時半から朝食をいただくことにしました


さすがに鹿児島です。「さつま揚げ」が出てきますね。練り物好きのワタクシには嬉しい限りです


これまた鹿児島ならではの「きびなごの白焼き」です。地元ならではの食材は嬉しいです


旅館に泊まると夕食はもちろんですが、朝食も楽しみの一つですよね。
ワタクシはバイキング形式の朝食が苦手なので、こういう朝食が一番嬉しいです


朝から美味しい食事をいただき、ワタクシ達はこのお宿に大満足でありました。
この日は一日を鹿児島で過ごす予定です。楽しみですねぇ

月見荘…鹿児島県指宿市湯の浜5-24-8

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


指宿温泉は湯量も豊富で、本当にいい温泉地でした。
なにせ遠い場所なので、そう簡単に行くことは出来ませんが、ぜひとも再訪したい温泉です。
その時には、またこの月見荘に泊まりたいですね



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