泉州のあじさい寺-大阪府泉南市：長慶寺

Choukeiji Temple, Sennan City, Osaka Pref.

さてさて、「梅雨が好きだ」という人はさほど多くはないと思いますが、鬱陶しい梅雨の日々の中にも楽しいことがあります。
ワタクシにとって、大好きな紫陽花を見ることが出来るというのは、梅雨時のささやかな楽しみなのです。


6月5日、ワタクシは紫陽花の花を見ようと大阪府泉南市にある長慶寺というお寺に向かいました。
自宅から約1時間で、9時ぴったりに長慶寺に到着しました。


長慶寺は7世紀に創建されたという古い歴史を持つ、真言宗泉涌寺派のお寺です。
天正5年（1577年）の織田信長、次いで天正13年（1585年）の羽柴秀吉による紀州攻めで全山焼失するということもあったそうです。
そして現在はこの仁王門前の100段の石段脇に植えられたアジサイが見事で、近年はあじさい寺とも呼ばれているんです。


大阪府は摂津、河内、和泉の三つの国から成立したのですが、長慶寺がある泉南市はかつての和泉国に属します。
ですのでこの辺りは今でも「泉州」と呼ばれ、長慶寺は「泉州のあじさい寺」と呼ばれるんですよ。


仁王門を抜けていくと、お寺の境内にも見事な紫陽花を見ることが出来ました。
後ろに見事な三重塔がありますが、これは歴史のある建物ではなく、平成16年に建立されたものなんです。


よく「関西弁」という言葉をテレビなどで耳にしますが、「関西弁」などという言葉は存在しません。
京都、大阪、神戸では言葉がかなり違いますし、例えば奈良県人の明石家さんまが喋る言葉は大阪弁ではありません。


大阪府内でも地域によって結構言葉の違いがあって、特にこの泉州の言葉って和歌山の言葉に近く、
大阪市内で生まれ育ったワタクシとはかなり言葉が違うんですよ。
ただ、それは大阪以外の地域の方には分かりにくいかもしれないですね。


この三重塔は先ほどの塔とはまた別で、平成27年に建立された「孔雀宝塔」という三重塔なんです。
一見、六重塔に見えますが、裳階（もこし）創りの三重塔なんですよ。


ではでは、長慶寺の紫陽花をゆっくり見ていくとしましょうか。ワタクシ、このお寺を訪れるのは初めてなのでワクワクします。

使用したカメラ：FUJIFILM X-Pro2


今年の梅雨なのですが、大阪は6月に梅雨入りした後は例年になく暑い日が少なく、朝晩は過ごしやすかったんです。
しかし、6月末から一気に蒸し暑さが増してきて、梅雨らしい日々が続いています。
梅雨明けはまだ先でしょうが、この暑さに負けないようにしっかり食べて、しっかり寝て、体力は維持しておかないとね。


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