Tohno, Kizugawa Cirt, Kyoto Pref.
さてさて、岩船寺を後にして浄瑠璃寺を目指すワタクシなのですが、岩船寺や浄瑠璃寺がある
木津川市の東南部に広がるこのエリアを当尾(とおの)と言います。
平安時代ごろから、世俗化した南都(奈良)仏教を厭う僧侶がこの地に移り住み修行に励んだそうなんです。
そのことも影響して、当尾は“石仏の宝庫”としても有名でして、今回は石仏を眺めながらのハイキングですな。
岩船寺から歩いてすぐの場所に「六体地蔵」がありました。
死者の霊が六道(地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人、天)に迷い苦しまないように、
それぞれの道に地蔵菩薩が救いの手をさしのべているのが六体地蔵、あるいは六地蔵と呼ばれるものです。
次に15分ほど歩くと、続いての石仏が姿を現します。ここに至るまでの区間は手すりこそあるものの、
やや急で長い坂が続きますので歩きやすい靴は必須ですね。
下り坂の先に現れたのは、鎌倉時代に作られた「わらい仏」(岩船阿弥陀三尊磨崖仏)です。
わらい仏は微笑みを浮かべており、両脇の仏様もどこか柔らかな印象で、
見ているワタクシも柔和な表情になるような気がしました。
さらに10分ほど歩くと南北朝時代に作られた「からすの壺二尊」(阿弥陀・地蔵磨崖仏)に到着でした。
でも明らかに阿弥陀仏の姿しか見えないんですよ。残るお地蔵様はというと、正面向かって左側に
少し回り込んでみるとその姿がありました。
浄瑠璃時まであともう少しという場所に、「やぶの中三尊磨崖仏」がありました。
中央に地蔵と十一面観音、向かって左に阿弥陀を配する非常に珍しい配置の石仏です。
そして、当尾を歩いていると無人営業の“吊り店(つりみせ)”が数軒見られました。
地元の野菜を使用したお漬け物などを販売していましたが、日本を訪れる外国人観光客が驚くことの一つが
このような無人販売所の存在なんです。
「本当にお金を払う人がいるのか?」「商品を勝手に持ち帰る人がいるはずだ」
「うちの国なら1時間もしないうちに、すべての商品が盗まれる」などと言っているのをテレビで見ました。
無人販売所が成り立っている…これは日本の誇るべき美徳のように思いますが、
いつまで成り立つことが出来るのか、ワタクシは悲観的な思いが頭に浮かんでしまうのです。
使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
日本人は規範意識が高い、倫理観や道徳観が強い、さらに言えば日本は治安がいいと信じてきました。
しかし、そういった「日本神話」は崩壊しつつあると感じざるを得ないことが多いです。
無人販売所に手作りのお漬物を並べている農家の方が、悲しい思いをすることが無いことを願うばかりです。
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さてさて、岩船寺を後にして浄瑠璃寺を目指すワタクシなのですが、岩船寺や浄瑠璃寺がある
木津川市の東南部に広がるこのエリアを当尾(とおの)と言います。
平安時代ごろから、世俗化した南都(奈良)仏教を厭う僧侶がこの地に移り住み修行に励んだそうなんです。
そのことも影響して、当尾は“石仏の宝庫”としても有名でして、今回は石仏を眺めながらのハイキングですな。
岩船寺から歩いてすぐの場所に「六体地蔵」がありました。
死者の霊が六道(地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人、天)に迷い苦しまないように、
それぞれの道に地蔵菩薩が救いの手をさしのべているのが六体地蔵、あるいは六地蔵と呼ばれるものです。
次に15分ほど歩くと、続いての石仏が姿を現します。ここに至るまでの区間は手すりこそあるものの、
やや急で長い坂が続きますので歩きやすい靴は必須ですね。
下り坂の先に現れたのは、鎌倉時代に作られた「わらい仏」(岩船阿弥陀三尊磨崖仏)です。
わらい仏は微笑みを浮かべており、両脇の仏様もどこか柔らかな印象で、
見ているワタクシも柔和な表情になるような気がしました。
さらに10分ほど歩くと南北朝時代に作られた「からすの壺二尊」(阿弥陀・地蔵磨崖仏)に到着でした。
でも明らかに阿弥陀仏の姿しか見えないんですよ。残るお地蔵様はというと、正面向かって左側に
少し回り込んでみるとその姿がありました。
浄瑠璃時まであともう少しという場所に、「やぶの中三尊磨崖仏」がありました。
中央に地蔵と十一面観音、向かって左に阿弥陀を配する非常に珍しい配置の石仏です。
そして、当尾を歩いていると無人営業の“吊り店(つりみせ)”が数軒見られました。
地元の野菜を使用したお漬け物などを販売していましたが、日本を訪れる外国人観光客が驚くことの一つが
このような無人販売所の存在なんです。
「本当にお金を払う人がいるのか?」「商品を勝手に持ち帰る人がいるはずだ」
「うちの国なら1時間もしないうちに、すべての商品が盗まれる」などと言っているのをテレビで見ました。
無人販売所が成り立っている…これは日本の誇るべき美徳のように思いますが、
いつまで成り立つことが出来るのか、ワタクシは悲観的な思いが頭に浮かんでしまうのです。
使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
日本人は規範意識が高い、倫理観や道徳観が強い、さらに言えば日本は治安がいいと信じてきました。
しかし、そういった「日本神話」は崩壊しつつあると感じざるを得ないことが多いです。
無人販売所に手作りのお漬物を並べている農家の方が、悲しい思いをすることが無いことを願うばかりです。
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石仏の宝庫なのですね。
石仏巡りをしながらなら長距離でも歩けそうです。
応援☆
石仏といえば真っ先に安曇野が浮かびますが、
ここ当尾も石仏の宝庫なのですね。
しかしかなりの坂道を歩かなければ
ならないとは大変ですね。
かなりの健脚コースですね。
いたるところに石仏さま。
無人販売は日本の美徳の一つ
でしたが最近悲しい事件ありますね〜
殺伐としてきたようで悲しいですね。
凸
石仏の宝庫で、古い物は鎌倉時代!
歴史を感じます。
石仏のお顔を拝見しながらの散策、
楽しそうです。
こちらの無人販売所は、ちゃんとお金を
入れてください!と表記されてます。
入れない人、ちょいちょいいるみたい(汗)
凸
殆ど真面目な顔してると思ってました
日本のように自販機が置かれてるのは珍しいってのもよく聞いてましたが
無人販売はもっと無防備
良心市場とか書かれてる場所もあるぐらいですから日本の治安の良さと道徳心?かな 最近無料の所を狙った犯罪もちらほら出てきたので日本人の心がだんだん薄れてきてるのかな?
ちょっと心配です
石仏の里をハイキングもいいですね!
六地蔵、救いの手を差し伸べて下さってるのですね
わらい仏も気持ちが和らぎました
無人販売所は友と何度か行ったことがあります
お互いに「ちゃんと入れるから見ててね」と確認し合って(笑)
見たい気がしますが‥ちょっと大変そう
笑っている仏様…いいですね
無人のお野菜売り場は近くにありますが
この辺りの人しか買わないのでだいじょうぶでしょう
こういう信頼関係が無くなるのはかなしいことですね
仏様の柔和なお顔を拝見しながら、散歩したいです。
友人は無人の販売所に漬物や、採れた野菜を出してますが、お金はもとより、感謝のお手紙まで頂くようです。