Yamato Museum, Kure City, Hiroshima Pref.
さてさて、呉の町をトコトコと歩いてきたワタクシは呉市の中心部へと戻ってきました。
JR呉駅のすぐ南側に、実物の潜水艦があるんですよ。これは「てつのくじら館」と言います。
正式な名称は「海上自衛隊呉史料館」で、日本で初めて、実物の巨大潜水艦を陸上展示する博物館なんです。
海上自衛隊の歴史や、呉市と海上自衛隊の歴史的な関わりについて紹介する史料館でして、
ワタクシは見学しようと思ったのですが、12月28日から休館になっておりました。
目の前は瀬戸内海。江田島と呉を結ぶフェリーがやって来ました。江田島もかつては海軍兵学校が設置された、
大日本帝国海軍ゆかりの地ですね。今も海上自衛隊幹部候補生学校が置かれています。
そして、ここには「大和ミュージアム」(正式名称は「呉市海事歴史科学館」)があるんです。
こちらは開館しているようなので、ワタクシは見学に向かいました。
呉は明治以来の富国強兵政策のもと、海軍の歴史とともに歩んできた町です。展示は呉の歩みから始まっていました。
軍港都市の歴史が綴られ、海軍の興隆と、館の愛称にも用いられている戦艦大和の建造地、母港としての呉が展示されています。
実物の10分の1サイズの戦艦大和。これがこのミュージアムの最大のウリなのでしょうね。
確かに迫力があり、多くの人が戦艦大和の姿に見入っていました。
ただ、大和ってワタクシには過大評価されすぎているように感じるんです。というのも、大した戦績は残していないんですよね。
太平洋戦争では、大和や同型の武蔵に適した海戦が発生しなかったのです。 大和は戦艦対戦艦の海戦が発生したときに適した戦艦であり、
太平洋戦争での典型的な海戦である空母主体の航空戦力相手の戦いには適していませんでした。
最後は沖縄に向かう途中で、アメリカ軍の攻撃を受けてあっけなく沈んでしまうんです。
これは人間魚雷「回天」です。「神風」と並ぶ特攻兵器なのですが、この展示を見ている頃からワタクシには妙な違和感があったんですよ。
模型や実物が次々と並ぶ姿に、それらを「かっこいい」「すごい」と感じてしまうのではないかと思ってしまいました。
小学生くらいの子どもが父親に「大和ってかっこいいね」と言っている姿を見た時、ワタクシは複雑な気分になりました。
パンフレットには「平和の大切さを伝える」と書かれてありました。しかし、見学者は何を得て帰るのでしょうか。
「平和の大切さ」ということであれば、戦争のために存在した大和を「結局は無用の長物だった」と否定する部分も必要ではないでしょうか。
「素晴らしい戦艦なのに、残念なことに十分に活躍できないまま沈んでしまいました」という思いを見学者に与えてしまうのではないか。
ワタクシはそんな複雑な思いで、ミュージアムを後にしたのでした。
使用したカメラ:2、3、6、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2
広島の原爆資料館、長崎の原爆資料館、知覧の特攻平和会館を訪ねたことがあります。この3つの資料館は見学を終えた後に、
戦争という悲劇を二度と繰り返してはならない、戦争こそ最大の人権侵害だという感想を持つことが出来るような工夫がされていました。
しかし、この大和ミュージアムではそういう感想を持つことは出来ませんでした。ここは観光施設だと割り切ればいいのでしょうね。
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さてさて、呉の町をトコトコと歩いてきたワタクシは呉市の中心部へと戻ってきました。
JR呉駅のすぐ南側に、実物の潜水艦があるんですよ。これは「てつのくじら館」と言います。
正式な名称は「海上自衛隊呉史料館」で、日本で初めて、実物の巨大潜水艦を陸上展示する博物館なんです。
海上自衛隊の歴史や、呉市と海上自衛隊の歴史的な関わりについて紹介する史料館でして、
ワタクシは見学しようと思ったのですが、12月28日から休館になっておりました。
目の前は瀬戸内海。江田島と呉を結ぶフェリーがやって来ました。江田島もかつては海軍兵学校が設置された、
大日本帝国海軍ゆかりの地ですね。今も海上自衛隊幹部候補生学校が置かれています。
そして、ここには「大和ミュージアム」(正式名称は「呉市海事歴史科学館」)があるんです。
こちらは開館しているようなので、ワタクシは見学に向かいました。
呉は明治以来の富国強兵政策のもと、海軍の歴史とともに歩んできた町です。展示は呉の歩みから始まっていました。
軍港都市の歴史が綴られ、海軍の興隆と、館の愛称にも用いられている戦艦大和の建造地、母港としての呉が展示されています。
実物の10分の1サイズの戦艦大和。これがこのミュージアムの最大のウリなのでしょうね。
確かに迫力があり、多くの人が戦艦大和の姿に見入っていました。
ただ、大和ってワタクシには過大評価されすぎているように感じるんです。というのも、大した戦績は残していないんですよね。
太平洋戦争では、大和や同型の武蔵に適した海戦が発生しなかったのです。 大和は戦艦対戦艦の海戦が発生したときに適した戦艦であり、
太平洋戦争での典型的な海戦である空母主体の航空戦力相手の戦いには適していませんでした。
最後は沖縄に向かう途中で、アメリカ軍の攻撃を受けてあっけなく沈んでしまうんです。
これは人間魚雷「回天」です。「神風」と並ぶ特攻兵器なのですが、この展示を見ている頃からワタクシには妙な違和感があったんですよ。
模型や実物が次々と並ぶ姿に、それらを「かっこいい」「すごい」と感じてしまうのではないかと思ってしまいました。
小学生くらいの子どもが父親に「大和ってかっこいいね」と言っている姿を見た時、ワタクシは複雑な気分になりました。
パンフレットには「平和の大切さを伝える」と書かれてありました。しかし、見学者は何を得て帰るのでしょうか。
「平和の大切さ」ということであれば、戦争のために存在した大和を「結局は無用の長物だった」と否定する部分も必要ではないでしょうか。
「素晴らしい戦艦なのに、残念なことに十分に活躍できないまま沈んでしまいました」という思いを見学者に与えてしまうのではないか。
ワタクシはそんな複雑な思いで、ミュージアムを後にしたのでした。
使用したカメラ:2、3、6、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2
広島の原爆資料館、長崎の原爆資料館、知覧の特攻平和会館を訪ねたことがあります。この3つの資料館は見学を終えた後に、
戦争という悲劇を二度と繰り返してはならない、戦争こそ最大の人権侵害だという感想を持つことが出来るような工夫がされていました。
しかし、この大和ミュージアムではそういう感想を持つことは出来ませんでした。ここは観光施設だと割り切ればいいのでしょうね。
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浅い知識と上から目線の論評
不快感しかない
呉の旅は二回ほど行きましたが、お天気に恵まれて楽しい旅でした。
呉線の車窓からの景色も脳裏に焼き付いています。
戦時中だった小学生の頃、戦艦、巡洋艦、
潜水艦の遊びをよくしました。
ジャンケンのぐー・ちょき・ぱーの
関係を、戦艦はパー、巡洋艦はグー、
潜水艦はチーと思えば分かりやすいです。
大きい戦艦は巡洋艦に勝ちますが潜水艦に
負けるのです。
戦時中の遊びと言えばそれ以外に瓦倒しや
横綱・大関・関脇・小結の遊びもよくしました。
勉強は学校だけ、それも警戒警報が発令されれば
家へ帰ります。
勉強など教科書の半分も出来ないです。
戦闘機や戦艦を、カッコいい~と
思わせるのは、どうなのかなと思います。
使われる事がない事を、祈りたいです。
凸
人間魚雷は知りませんでした
子供たちが小さかったころ
知覧の資料館にも行きましたが
一度修学旅行で来てた長男は
その時のショックが大きかったようで
「入りたくない」と家族が見学してる間
一人で外で待っていました
平和を祈るのみです
観光ではいけないですよね
呉も広島の原爆資料館も一度見たら十分です
戦争の大変さをだんだん忘れている現在の日本人です
💻今日の「広島呉の大和ミュージアム」を紹介して貰い素敵でした・👍&👏のブログで~すネ!
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*👴今朝のMyBlogにお誘い<👇>
🎥岩国に帰省時撮影した名勝錦帯橋をご案内しますのでお越しをお待ちしてます。
見て頂いた感想コメントも楽しみにお待ちしてますネ。
🔶体調管理をしっかりして今日も元気で頑張りましょ~👋・👋!
大和ミュージアムいいですね。
1/10のサイズでも26m有り圧巻ですよね。
戦争に関する展示が多いでしょうからいろんな感情が渦巻く場所だと思います。
今でも戦争をしている地域はあります。
戦争の無い平和な世界は難しいんですかね。。。。
今週もいろいろ頑張りましょうね
ぽち
戦艦大和1/10のスケールのものが展示されてるんですね
それは大迫力でしょうね
よっちんさんがおっしゃる通り、戦争など遠い国の出来事のように感じる世代は、かっこいいという印象が一番大きく残るのかもです…
それ以前に考えなければいけないことがありますね。
私もきっとそのお子さんと同じレベルなのかもしれません
凸