こんにちは。まだまだ寒い日が続いていますね。
冷たい雨☔️となりました。
毎週日曜日は院長の自伝です。
東洋はり医学会名古屋支部に入会して間もなく、肩こりで按摩を行っていた常連患
者のnさんに今新しい治療法を勉強しているから手足に3本だけ鍼を行わせて下
さいとことわり研修会で学んだままに鍼を行った。
まさに「見よう見まね」「学ぶは真似ぶ」という言葉がぴったりである。
その後に全身按摩を行った。
いつもなら治療を行ってから2、3週間後に来院されるnさんが治療翌日に来
たのである。鍼は3カ所に、1、2ミリメートルほどしか刺していないので失敗
したとは思えない。おそるおそる「どうしたんですか」と尋ねるとnさんは「昨
晩は足がポカポカと温かくてとても気持ちよくぐっすり眠ることができました。
今日は鍼をして下さい」とおっしゃるではないか。
いつもなら治療を行ってから2、3週間後に来院されるnさんが治療翌日に来
たのである。鍼は3カ所に、1、2ミリメートルほどしか刺していないので失敗
したとは思えない。おそるおそる「どうしたんですか」と尋ねるとnさんは「昨
晩は足がポカポカと温かくてとても気持ちよくぐっすり眠ることができました。
今日は鍼をして下さい」とおっしゃるではないか。
脈診して鍼はたった3本だけ施しただけである。
「え‼️そんなに効いた⁉️」
正直言ってこの時は私の方が驚いたのを鮮明に覚えている。
ところがそれとは気付かれないように「そうでしょう。今私が勉強している鍼は
今までの鍼治療とは違うんです」と言って、この時は按摩を行わずに鍼治療だけ
で帰っていただいた。
正直言ってこの症例に出会うまでは三千年の伝統に培われた治療法則に基づき考
案された脉診流・経絡治療を心から信じていなかったのである。
鍼を数㎜しか刺さないで効くはずが無い! このインチキ治療を暴いてやろうな
どと言うような大それた考えをもっていたのである。
しかし、それは当然と言えば当然なのである。
ところがそれとは気付かれないように「そうでしょう。今私が勉強している鍼は
今までの鍼治療とは違うんです」と言って、この時は按摩を行わずに鍼治療だけ
で帰っていただいた。
正直言ってこの症例に出会うまでは三千年の伝統に培われた治療法則に基づき考
案された脉診流・経絡治療を心から信じていなかったのである。
鍼を数㎜しか刺さないで効くはずが無い! このインチキ治療を暴いてやろうな
どと言うような大それた考えをもっていたのである。
しかし、それは当然と言えば当然なのである。
明治政府による東洋医学廃絶運動により、盲学校にしろ鍼灸専門学校にしろ東洋医学に基づく鍼灸治療の学習
が殆ど行われていないのが現実であるのだ。鍼灸免許を取得して種々の学術団体
が行う研修会に参加して勉強しない限り、東洋医学をほとんど理解せずに免許を
取得しているのが現実なのだ。
が殆ど行われていないのが現実であるのだ。鍼灸免許を取得して種々の学術団体
が行う研修会に参加して勉強しない限り、東洋医学をほとんど理解せずに免許を
取得しているのが現実なのだ。
経絡治療は、気の医学であり軽微な刺激で患者に苦痛を与えること無く治癒に導
くことが出来る。nさんを機に、按摩を棄て鍼専門家として経絡治療に真剣に取
り組むことにした。
その直後、東洋はり医学会会長の福島先生の治療院に欠員が出来たので天野が行かな
いかとの話があり、見学させていただいた。
自分の患者さんで「治る」という実体験をしているにもかかわらず、 脉診して
鍼もほとんど刺さずに治癒に導くことが出来るというのは本当なのか? 疑いを
もって見学していた。
昼食時、感想を問われた時に曖昧な回答になってしまった。と、いきなり「君に
は経絡治療を学ぶ資格が無い!たった今電車に乗って名古屋に帰りなさい! 新
幹線代がもったいない!」と一喝されたのである。
翌日の研修会に参加する予定であったが、「バッキャロー、参加するものか!」
と名古屋に帰ってきてしまったのである。
とは言いながらも、経絡治療の効果を臨床を通して徐々に感じ始めていたのと、
福島先生の自信あふれる言動に共鳴するものがあり、翌年の4月から始まる20
期生に応募し、本格的にこの脉診流・経絡治療を学ぶ為に毎月一回東京の研修会
にも参加することにしたのである。
くことが出来る。nさんを機に、按摩を棄て鍼専門家として経絡治療に真剣に取
り組むことにした。
その直後、東洋はり医学会会長の福島先生の治療院に欠員が出来たので天野が行かな
いかとの話があり、見学させていただいた。
自分の患者さんで「治る」という実体験をしているにもかかわらず、 脉診して
鍼もほとんど刺さずに治癒に導くことが出来るというのは本当なのか? 疑いを
もって見学していた。
昼食時、感想を問われた時に曖昧な回答になってしまった。と、いきなり「君に
は経絡治療を学ぶ資格が無い!たった今電車に乗って名古屋に帰りなさい! 新
幹線代がもったいない!」と一喝されたのである。
翌日の研修会に参加する予定であったが、「バッキャロー、参加するものか!」
と名古屋に帰ってきてしまったのである。
とは言いながらも、経絡治療の効果を臨床を通して徐々に感じ始めていたのと、
福島先生の自信あふれる言動に共鳴するものがあり、翌年の4月から始まる20
期生に応募し、本格的にこの脉診流・経絡治療を学ぶ為に毎月一回東京の研修会
にも参加することにしたのである。
次週に続く
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