チョ・グク氏の妻チョン・ギョンシム被告に懲役4年・罰金5億ウォン=ソウル中央地裁
子どもの入試不正や私募ファンド投資疑惑などの疑いで起訴されたチョン・ギョンシム東洋大教授。
23日午後、ソウル中央地裁で宣告公判が行われ、懲役4年、罰金5億ウォンを言い渡され、チョン被告は法廷拘束された。
参考
“タマネギ男”チョ・グク前法相は逃げ切れない!? 逮捕状棄却も…韓国検察は立件へ捜査継続 識者「逮捕が文政権崩壊の始まりだ」 “迷走”する韓国・文政権
■専門家「逮捕が文政権崩壊の始まり」
韓国のチョ国(チョ・グク)前法相が元政府機関幹部への内部監察をもみ消した疑惑をめぐり、ソウル東部地裁は27日未明、職権乱用容疑での検察の逮捕状請求を棄却した。ただ、「タマネギ男」がこれで逃げ切りではない。検察は立件に向けた捜査を継続する構えで、ほかに複数の疑惑もある。専門家は「チョ国氏の逮捕が文政権の崩壊の始まり」だと指摘する。
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「容疑は認められるが、逃亡や証拠隠滅の恐れがない」
そう判断したソウル東部地裁。チョ国氏による陳述内容や態度のほか、家族ぐるみでの不正な投資などの疑惑で妻が逮捕、拘束されていることへの配慮から逮捕は回避されたという。
朝鮮半島情勢に詳しい龍谷大学の李相哲教授は、「理由がはっきりしないなかで政権寄りの判断を示したことで法曹界には危機感もある。もちろん検察が納得するはずもなく、今後も捜査は激しくなるだろう」と推察する。
チョ国氏は青瓦台(大統領府)高官だった2017年、文大統領が政治の師と仰ぐ盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の側近で、当時金融委員会幹部だった柳在洙(ユ・ジェス)被告(収賄罪などで今月起訴)に対する内部監察の打ち切りを指示していた疑いがもたれている。柳被告は最近まで釜山(プサン)市の経済副市長を務めた。
裁判所は入試に関わる不正をすべて有罪と判断し、私募ファンドの投資疑惑についても一部有罪と判断した。
チョン被告を法廷拘束した裁判所は「被告人は、一度も自らの過ちを認めなかった。入試不正を陳述した人々が政治的目的、個人的な目的のために虚偽の主張をしたことで、法廷で証言した人々を非難するきっかけを提供した」と批判。
また「真実を語る人に精神的な苦痛を加えた」とも指摘した。
別記事
“タマネギ男”韓国元法相の妻、きょう(23日)初の宣告期日=表彰状偽造など15の容疑で
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娘の大学院不正入学、私的ファンド不正疑惑で裁判にかけられた“タマネギ男”ことチョ・グク韓国元法相の妻チョン・ギョンシム東洋大教授に対する裁判所の判断がきょう(23日)午後に下される。 【写真】もっと大きな写真を見る
23日、法曹界によるとソウル中央地裁はこの日午後2時、資本市場と金融投資業に関する法律違反など15の容疑で起訴されたチョン教授の宣告期日をおこなう。
チョン教授は私文書偽造(東洋大表彰状操作)容疑で昨年9月に起訴された。
以降、裁判所は娘の不正入試と私的ファンド不正、証拠隠滅などの容疑でチョン教授に対する拘束令状を発布。
検察は不正入試と私的ファンド不正、証拠隠滅など14の容疑を追加で適用し、チョン教授を起訴した。
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