日本と世界

世界の中の日本

米新政権、中国に圧倒される懸念

2021-01-30 17:54:34 | 日記

コラム

櫻井よしこ

2021.01.28 (木)

「 米新政権、中国に圧倒される懸念 」

『週刊新潮』 2021年1月28日号
日本ルネッサンス 第935回

本稿が皆さんのお目にとまる頃、米国ではバイデン氏が大統領に就任し、民主党政権の政策が矢継ぎ早に発表されているだろう。

それでも共和党政権のポンペオ国務長官をはじめロス商務長官らは、残りわずかな時間の中で厳しい対中政策を打ち出し続けている。

先週報じたように、ポンペオ国務長官は1月9日、長年米国の対中政策の基本であり続けた「中国はひとつ」の原則に基づき米台間の人的交流を制限する自主規制を全て撤廃した。

11日には米国務次官補のクーパー氏が、米国駐在の台湾代表・蕭美琴氏と会見した。

13日からはクラフト米国連大使が台湾を訪問し、蔡英文総統をはじめとする台湾政府要人と会談する予定だった。

クラフト訪台は、しかし前日の12日になって、米国務省がポンペオ国務長官以下週内に予定されていた外遊計画全ての中止を発表し、実現はしなかった。

外遊中止の背景は説明されていないが、トランプ大統領の支持者らによる米議会議事堂への乱入事件が影響したと解説された。

クラフト大使の訪台中止も恐らくそれ以上の理由ではないと思われる。

翌13日にビデオ会談で、クラフト氏と蔡英文氏が極めて友好的に対話していることからも明らかだ。

クラフト氏は、米国は常に台湾の側に立ち、友人、パートナーとして、手を取り合って民主主義の柱となり支え合う、と最上級の賛辞を贈り、中国政府の妨害で台湾がWHO(世界保健機関)に入れないのは不当であると、蔡氏と台湾を元気づけた。

蔡氏は米国の心強い支えに深い感謝を伝えた。

18日までには、米商務省が中国の第五世代通信大手の華為(ファーウェイ)に部品を提供している企業4社に対して、部材提供の免許取り消しを通知した。

4社の中に米国のインテル及び日本のキオクシア(旧東芝メモリ)も含まれている。

商務省がファーウェイ向け輸出ライセンス申請の多くを拒否する意向であることも報じられた。

「10大リスク」のトップ

最後まで対中警戒を強め続ける共和党政権への中国側の攻撃は、まるで行儀の悪い子供のように乱暴な言葉の羅列でしかない。

ポンペオ氏らに関しては

「台湾海峡地域で彼らを水に落ちた犬として打たねばならない」

「現在はむしろ中国大陸が台湾問題でやるべきことをやる絶好のチャンスだ」

「台湾海峡は危機を迎え、さらに嵐に見舞われた方がよい」(『環球時報』1月11日社説)などと書いた。

ポンペオ氏と台湾の動き次第によっては「戦争だ!」と煽った彼らは、最終的に軍事力で台湾を奪うぞという恐喝のつもりなのであろう。

強い言葉で恫喝し、場合によっては強大な軍事力を行使しかねない構えを見せる中国にどう対峙するのかが、いまや世界共通の課題である。

最大の脅威が中国という構図は親中派といわれるバイデン政権にも当てはまる。

氏がどこまで中国の意図を読みとりきちんと向き合えるかが、これからの世界情勢を決定する。

私たちは果たしてバイデン政権に期待できるのか。

21世紀は「Gゼロ」の時代となり、リーダー国不在の世界が来ると予測したのが、米国の国際政治学者、イアン・ブレマー氏だった。

氏が主導する研究所「ユーラシア・グループ」は、今年世界が直面する「10大リスク」のトップに「バイデン大統領」を挙げた。

バイデン氏の下でも米国社会の分断は埋まらずに、米国は強力なリーダーシップを発揮できない。

従ってリーダー不在の国際情勢は不安定なまま続いていくというのである。

不安定な国際情勢は不安定な米中関係に置き換えられる。

バイデン氏は国際社会のリーダーとして「アメリカは戻ってきた」と宣言し、同盟国を重視するとも強調した。

にもかかわらず諸国は安心もできず、氏自身が10大リスクのトップに置かれるのは、米政権に大戦略が見えてこないからだ。

しかし、米国に戦略がないはずがない。

現に12日に公開されたトランプ政権のインド太平洋戦略に関する機密文書とオブライエン大統領補佐官の声明を読めば、共和党政権下で国防総省や国務省が如何に堅固な戦略を考えていたかがよくわかる。

同文書は国家安全保障局の機密文書に分類され、本来なら30年間は非公開だったのを、政権交替を前に急遽ホワイトハウスが公開した。

民主党政権の対中宥和策への牽制とも読める。

A4で10頁、中国の脅威に対する米国の危機感の深さが伝わってくる。

日豪印さらに韓国や台湾を視野に入れた大戦略が書かれている。問題はこうした危機感や分析をバイデン政権が受け入れるのかである。

交渉を前面に立てる

日米欧州諸国とは異なる中国の価値観によって侵食され傷ついた国際秩序の立て直しは、中国の脅威の実態から目を逸らすのでは不可能だ。

トランプ政権は稚拙な手法ではあったが、少なくとも中国の脅威を認識して対峙しようとした。

米国一人に中国問題を解いてほしいと期待する時代がすぎたことは、日本を含む欧州のいわゆる中級国(ミドルパワー)と呼ばれる国々は皆自覚している。

米国に求められているのはその道筋を示すことだ。

それがバイデン氏にできるか疑わしいと思う理由のひとつが、バイデン政権の人事である。

たとえば気候変動問題大統領特使のジョン・ケリー氏である。

一度は強力な大統領候補となったケリー氏には今回特別の地位が与えられる。

氏はバイデン政権の閣僚会議にも国家安全保障会議(NSC)にも出席する資格を与えられ、軍用機で外遊する権利も認められた。

氏は、気候変動問題こそ、中国の経済侵略や軍事的膨張への警戒よりもなお重要で全てに優先すべき課題だと考えていると言われる。

しかも中国との協調なしには米国も世界も気候変動問題を解決できないとも考えているというのだ。

であれば、ケリー氏は必ず、中国と深く交流し、交渉によって問題を解決しようとするだろう。

中国は気候変動や地球環境問題を常に経済、軍事、覇権問題に搦めてくる。

交渉を前面に立てるケリー氏はそこで落とし穴に落ちかねない。

「中国製造2025」の目標を掲げ、目的達成に巨額の投資をつぎ込んだ中国は経済と軍事を明確に一体化し、中国の国家安全を図ると宣言した。

国家安全を政権安全に置き換え、自身の終身皇帝制度の安全を達成するのが習近平氏の意図だ。

人類愛でも民族愛でもなく自己愛ゆえに、中・長期的に国際社会を、経済・軍事の両面で中国共産党の影響下に置くことを目論む習氏の政権に対しては、如何なる交渉も厳しすぎる程の検証を伴わなければ騙される。

そんな危険をバイデン政権は認識し回避できるか。疑問である。


内閣官房の領土室、竹島領有を示すサイト開設 57点の資料掲載

2021-01-29 17:38:28 | 日記

内閣官房の領土室、竹島領有を示すサイト開設 57点の資料掲載

© 産経新聞社 内閣官房の領土室、竹島領有を示すサイト開設 57点の資料掲載

 内閣官房領土・主権対策企画調整室は29日、韓国が不法占拠する竹島(島根県)について、日本の領有を説明するウェブサイトを開設した。竹島が日本に帰属する根拠を示す57点の資料を年代別に掲載した。

 領土室は平成26~31年度にかけて、竹島に関する約2000点の資料を収集。近く英語版や韓国語版のサイトも公開する。


韓日の経済力に2、3倍の差がある理由…韓国は不動産の比重が問題

2021-01-29 17:12:16 | 日記

韓日の経済力に2、3倍の差がある理由…韓国は不動産の比重が問題

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 
韓日の経済力に2、3倍の差がある理由…韓国は不動産の比重が問題

韓日の経済力に2、3倍の差がある理由…韓国は不動産の比重が問題

日本の輸出規制措置に韓国政府も「対抗」し、2国間の「貿易戦争」が全面戦争の様相を帯びている。
 
両国は以前に比べてはるかに難しい手続きで貿易をするしかない。
韓国は2730億ウォン(約238億円)規模の補正予算も編成し、日本に依存してきた核心技術・素材開発に着手するなど貿易戦争が長期化する可能性も念頭に置いている。

『孫子兵法』には「敵と対等なら対戦するものの(敵則能戦之)、劣勢ならば避けるべき(不若則能避之)」とある。
 
対等か劣勢かを判断するには「敵を知り己を知る(知彼知己)」という前提も必要だ。
 
春秋戦国時代に使われた孫子兵法を現代の「貿易戦争」にそのまま適用するのは難しい。
また今回の貿易戦争は避ける間もなく日本が先に始めた。韓国は自国と日本の経済力を緻密に比較・分析した後、日本を越える「克日の条件」を探すのが急務だった。これを中央日報が14日、両国の国民貸借対照表を通じて分析した。

国民貸借対照表は一国が保有する全体財産(国富、国民純資産)が記録された会計帳簿をいう。
 
一人が持つ財産を見ると今後どれほど裕福に暮らせるかが分かるように、国家が持つ財産も国家の経済成長能力を評価する必須資料となる。
韓国では韓国銀行(韓銀)と統計庁が作成する。
 
戦争が勃発すれば参戦国別の兵力と軍艦・戦闘機・タンクなど軍保有資産目録を比較するように、国家間の経済力もこの帳簿を通じて比較できる。
 
国際連合など国際機関が共同で設定した国際基準(2008 SNA)に基づき、国が異なっても同じ統計処理方式で作成されるからだ。

まず両国の家計・政府・企業などすべての経済主体の保有資産をすべて合わせた国富(国民純資産)は日本が韓国の2.44倍だ。
 
昨年の韓国の国富は1京5511兆6600億ウォンだったが、日本は3京7832兆270億ウォン(2017年基準、3367兆3666億円)にのぼる。財産の「量」は日本が韓国に比べて圧倒的に多い。

運送装備・機械・知識財産生産物など生産活動に投入して付加価値を生み出す生産資産も日本がはるかに多い。
 
韓国の総生産資産は6775兆5569億ウォンだったが、日本は3.07倍多い2京781兆4147億ウォン(1849兆7196億円)分を保有する。
分かりやすく言えば、日本は韓国よりも工場が3倍も多いということだ。

もちろん工場が多いからといって無条件に生産能力が高くなるわけではない。
工場で生産する商品が市場で売れないほど品質が良くなかったり不況で工場が稼働しなかったりすれば、工場の数が多くても経済に役立たないこともある。
 
「生産手段」の量だけでなく、少ない生産手段で多くの生産物を作り出す生産効率性も重要だ。
 
しかし生産効率性の側面でも韓国は日本より劣る。すべての土地・建物・機械・知識財産など国富(国民純資産)を活用していかに多くの国内総生産(GDP)を達成したかを表す、純資産に対するGDP比率は韓国が12.2%だが、日本は16.2%だ。
1000億ウォンの工場・土地・機械を活用しても韓国は年間122億ウォン分を生産する半面、日本は162億ウォン分を生産しているということだ。

韓国が日本より生産効率性が落ちる理由は何か。
 
専門家は韓国は付加価値を創出する生産資産よりも、土地・建物など不動産への資産の偏りが大きいと指摘する。
 
韓国は国富全体の85.5%が不動産であり、日本(77.4%)よりもその比率が高い。
 
半面、国富を純金融資産と非金融資産(非生産資産・生産資産)に区分すると、韓国の生産資産が占める比率は43.7%と、日本(54.9%)より低い。
 
生産資産を筋肉、不動産を脂肪に例える場合、筋肉量の側面で日本は韓国よりもバランスがとれた体質ということだ。
 
韓国の不動産の比重は世界最高水準だ。
 
昨年の韓国の不動産資産は国内総生産(GDP)の約7倍だった。
 
韓国が生産活動で得た富を一銭も使わず7年間貯めてこそ、韓国の全国土の不動産を購入できるという意味だ。
GDP比の不動産倍率は日本が4.8倍、米国が2.4倍、カナダが3.9倍、英国が4.4倍、フランスが5.5倍、オーストラリアが5.8倍。
 
韓国は他国に比べて相対的に多くのお金が不動産に縛られているということだ。

韓国の国富で不動産が占める比率が高い理由は急激な地価上昇のためだ。
韓国の土地資産が非金融資産(現金・預金・証券など金融資産でない資産)に占める比率は、2013年の53.1%で底点となった後、昨年まで54.6%に上昇した。
非金融資産のうち建物の比率も2015年の底点(20.7%)から上昇して昨年は21.4%となった。
さらに収益を創出する「営業用不動産」より居住目的の住宅資産が増えるという特徴もある。

金洛年(キム・ナクニョン)東国大経済学科教授は「韓国は面積が狭く人口が大都市に集まるため、不動産選好現象が他国より強く表れる」とし「一般家計が保有する不動産資産の場合、住宅は増える一方、田・畑・山林など営業用不動産は相対的に減る特徴もみられる」と説明した。

専門家らは「不動産への資産の集中は企業には土地と建物の確保など生産活動に入る固定費用を増やす結果につながる」と指摘する。
 
韓国人の国民所得が3万ドルまで高まるなど人件費水準が高まった状況で不動産購入費用まで増えれば、工場を海外に移転するケースが増えるしかないという分析だ。自営業者も賃貸料上昇の負担を抱えることになる。急激な最低賃金上昇と同時に急激な賃貸料増加は自営業の委縮の原因となる。

さらに需要の軸となる家系も住宅担保貸出の償還、家賃の増加など住居費用の増加で可処分所得(家計収入のうち自由に使える金額)が減れば、内需不振につながると、専門家らは主張する。
 
現在のように不動産に国富が偏った構造を放置した状態では、拡張財政や通貨政策で流動性を供給しても生産活動・株式市場に投資されるより、不動産市場に多くの資金が流れるという指摘だ。
 
さらに不動産を保有する者と保有しない者の資産不平等も深める。

韓国ほど日本も低成長期を経験しているが、日本の国家資産配分構造は韓国よりバランスが良い。
 
筋肉より脂肪の比率が高い選手がマラソンでは不利になるように、韓国が経済体質を改善できなければ韓日間の「経済戦争」が長引くほど日本が有利になるという結論が出る理由だ。

西江大経済学科のホ・ジョン教授は「結局、国富が不動産に偏る理由は、生産活動よりも不動産に投資する方が高収益をもたらすため」とし「長期的に見ると、こうした形で国民貸借対照表が出るようにするのはよくない」と指摘した。
 
続いて「不動産価格を低めようと人為的に価格に介入する政策は副作用を拡大するため、国富が自然に生産資産に流れるように高付加価値産業の拡大に向けた規制緩和が求められる」と述べた。

仁川大貿易学科のオク・ドンソク教授は
 
「他国より不動産への偏りが激しいというのは、経済活動はせずビルのオーナーを夢見る人が増えるということ」とし
 
「住宅政策を『所有』から『居住』中心に転換してこうした偏りを管理してこそ、
 
不動産の暴落が韓国経済の『時限爆弾』となる状況も防ぐことができる」と強調した。

韓国の家計債務比率世界1位 日本人は金持ち

2021-01-29 16:52:52 | 日記

記事入力 : 2020.07.23 09:18

韓国の家計債務比率が対GDP比97.9%で世界1位、日本は?

  •  韓国の家計債務比率が世界の主要国・地域で1位を記録した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による生活苦や経営難などで家計や企業の借金が急速に増えている。

     国際金融協会(IIF)が7月20日発表したところによると、今年3月末基準で韓国の家計債務比率は97.9%で世界主要39カ国・地域のうち最も高かった。以下、英国(84.4%)、香港(82.5%)、米国(75.6%)、タイ(70.2%)、マレーシア(68.3%)、中国(58.8%)、ユーロ圏(58.3%)、日本(57.2%)の順で後に続いた。

     また、韓国の家計債務比率は昨年末(92.1%)に比べ5.8ポイント上昇。
  • 家計債務の増加スピードも香港(9ポイント)、中国(6.4ポイント)に続き3位だった。

 家計債務だけでなく、企業債務も急速に増えている。

3月末基準で韓国の非金融企業の負債は対GDP比104.6%で、香港(230.7%)、中国(159.1%)、シンガポール(125.2%)、チリ(110.9%)、ユーロ圏(109.8%)、日本(106.4%)に続き7位だった。

 特に、前年末に比べ負債増加速度は7.4ポイントで、チリ(12.5ポイント)、シンガポール(11.8ポイント)、香港(8.1ポイント)に続き4位となった。

 国際金融協会は「中国、韓国、トルコ、メキシコなどで金融を除外した部門(家計・非金融企業)の負債の対GDP比が急速に上昇している」と診断した。

 

エンタメコリア


韓国の財政健全性のパラドックス…家計債務が大幅に増加

2021-01-29 16:33:42 | 日記

韓国の財政健全性のパラドックス…家計債務が大幅に増加

配信

ハンギョレ新聞

国際統計で見た「貧しい家計、金持ち政府」

韓国の政府債務、GDP比45.9% 米国127%、英国130%、日本257% 家計債務は史上初めて100%超える 「危機には政府がより積極的な役割を」

2000年以降の韓国と主要国の家計債務と政府債務の推移(対GDP比家計債務・政府債務の割合基準。2020年は第3四半期基準)。