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原発技術で日本はすでに「韓国に追い抜かれた」の衝撃……なぜ日立が受注した英国の原発新設は再開しないのか【週刊エコノミストOnline】

2020-08-31 16:04:12 | 日記
原発技術で日本はすでに「韓国に追い抜かれた」の衝撃……なぜ日立が受注した英国の原発新設は再開しないのか【週刊エコノミストOnline】

8/24(月) 11:55配信


日立製作所の英子会社ホライズン・ニュークリア・パワーが英国北部で計画している原子力発電所の復活に向け、英政府当局との交渉があった、と英紙『フィナンシャル・タイムズ(FT)』が8月7日に報じた。

この報道に違和感を持ち、日立に取材を試みた。結論を先に言うと2019年1月に「英国から新たな資金モデルが出されない限り再開の検討もしない」(日立)と原発計画の凍結を決めた当時から、何ら新しい進展はないことがわかった。

なぜ、この時期に英国で報道が出たのか。

◇原発の技術もカネもない英国

温室効果ガス排出量ゼロを目指す英国は、2024年の石炭火力発電の全廃を決めている。

これに代わる電源として大型の洋上風力など再生可能エネルギーの開発に力を入れているが、それだけでは電力需要をまかないきれず、「脱化石の手段として原発を諦めていないということを世界に誇示したかった」(橘川武郎・国際大学大学院国際経営学研究科教授)のではないか。

また、原発の新設で中国のマネーと技術に依存している現状に対し、米国の同盟国である日本とも交渉している事実を世界に示したかったと考えられる。

英国は今や自国の技術と資金で原発を新設することができない。

そこでフランスに頼ったのだが、それだけでは資金が足りず中国の協力を仰いだ。中国が独自開発した新型原子炉を英国で建設する計画も進めている。だが英国の中には、中国

資本に自国のエネルギー源を握られることへの警戒感もある。

そのため英国政府は、中国の対抗馬として日本の技術とマネーを利用する腹づもりだった。

しかし、9・11米同時多発テロ事件と2011年の福島原発事故以降の安全対策強化による建設費の高騰、事業を取り巻くさまざまなリスクと巨額資金調達の困難さなどから、原発の新設は困難を極め、今のところ日英双方の交渉に具体的な進展は見えていない。

◇機器売り狙いで原発事業を引き受けた日立の誤算

そもそも日立は、原子力発電事業を運営するつもりはさらさらなく、機器の輸出と納入、メンテナンスのみ請け負い、事業運営リスクを引き受けない形での再開を目指していた。

日立100%子会社のホライズンは原発の開発認可の申請をしており、英国政府が近々受理する可能性はあるが、「認可されてもすぐに再開するものではない」(日立)という。

話をさかのぼれば、12年、日立によるホライズン社買収をリードしたのは、同社の会長であり経団連会長の中西宏明氏だった。

東芝と競った上で、ドイツ企業から適正価格の2倍以上とされる約890億円で買収。

日本の制度融資や貿易保険を取り付け、英国政府による出資や融資も確保していたが、「一民間が原発を事業として経営するのはあまりにリスクが大きすぎる」として、日立は無期延期を決断。19年3月期に買収資金や開発、認可に必要なコストとして投じた3000億円を減損損失として計上した。

福島原発事故が起きた11年の翌年、日立が日本初の原発プラント輸出を決断し、ホライズンパワーを買収した背景には、「このまま原発を新設しなければ、日立の原発事業部門を維持できず、技術の継承や人材の育成もできなくなる」という危機感があった。

 
しかし日立は原発を事業として運営した経験はない。東京電力などに原発プラントを納入したエンジニアリング会社、原子炉やタービン・発電機のメーカーに過ぎない。

それでもホライズンを買収したのは、運転要員として電力会社などを事業パートナーに引き入れ、一旦は事業を引き受けるが、稼働にこぎつけたら早期に事業権を売却する、という考えだった。

しかし原発事業のリスクや投資額の大きさからパートナー企業は現れず、事業性を確保することもできずに、計画を凍結せざるを得なくなった。

◇カネも技術も中国頼りの英国の原発

一方の英国も追い詰められている。

ヒンクリーポイントC原発(2基合計320万キロワット)という建設中の原発が南西部のサマセットにある。

もともとはフランス電力庁(EDF)に事業を任せていたが、度重なる建設コストの上方修正や遅延などが影響し、建設コストが140億ポンドから215億~225億ポンド(約2兆8600億~2兆9940億円)に跳ね上がる見通しだ。

この過程で中国の国有企業、中国広核集団有限公司(CGN)に3分の1の出資を仰ぎ、中国は約60億ポンドの投資を約束した。

これに加えEDFがサフォーク州で検討中のサイズウェルC原発(2基合計334万キロワット)にもCGNが20%を出資する。

そしてエセックス州のブラッドウェルB原発(2基合計230万キロワット)では、中国が独自ブランドの輸出用第3世代原子炉「華龍1号」を採用し、CGNが中心的な役割を担う。
今年2月13日には、英国の原子力規制庁(ONR)が包括的な設計審査の最終段階に入る、と発表した。

◇頼りにならないフランスの原発技術

なぜここまで中国の資金と技術に頼るのかと言えば、フランスの原子力総合企業アレバ(AREVA)が15年に経営難に陥り、

EDFが救済して18年にはフラマトムとして再スタートを切ったものの、フラマトム(アレバ)が建設するフランスのフラマンビルとフィンランドのオルキルオトの両原発が度重なる遅延と損失拡大でいまだに完成に至っていないという現実があるからだ。

英国のヒンクリーポイントCは、このフラマトム社製の欧州加圧水型炉(EPR)設計を採用したために、大幅な完成遅延が生じ、コストが増加している。

つまりフランスの技術に頼っていては原発が完成しないリスクが顕在化しているのである。一方で英国内には安全保障上、重要な原子力技術を中国に依存していいのかという議論もある。

 
◇トランプの中国排除が英原発に及ぶ懸念

英国のジョンソン首相は7月14日、中国・華為技術(ファーウェイ)製品を27年までに5G(第5世代)移動通信システムから完全に排除すると発表したが、

トランプ大統領は「米国との取引を望むなら、ファーウェイ製品は使わないよう多くの国に伝えてきた」と安全保障上の理由でファーウェイ製品を5G通信網から締め出すよう繰り返し要請していた。

このトランプによる外交圧力が原発に及ぶ可能性は十分考えられる。

仮にトランプの要望を受け入れると、脱化石燃料の切り札の一つとして原発を活用する英国のエネルギー政策が成り立たなくなってしまうのである。

そこまで考えると、日本の技術と資金力は、英国にとって大きな存在となる。

FTのインタビューに答えたホライゾンのダンカン・ホーンソーン最高経営責任者(CEO)は、日立の100%子会社とはいえ英国の会社の経営トップの英国人である。

苦境に立たされているのはすでに凍結を決めた日立ではなく、英国なのである。

しかし、海外の原発技術に依存している英国が直面しているリスクは、そのまま写し鏡のように日本のエネルギー政策に当てはまる。

◇原発を10年新設していない日本

3・11東日本大震災から来年で10年を迎える日本。この10年という節目は、原発の新設を経験してこなかった10年ということもできる。

実は日立は福島原発事故直前まで中国電力の島根3号原発の建設を請け負っており、93%完成した。

「ほぼボタンを押せば動かせる状態」だったが、いまだ稼働に至らず、同じく建設途中だったジェイパワーの青森県の大間原発(日立が原子炉、タービンは東芝)を除き、日本では原発の新設を経験していない。当時50歳だった技術者は60歳になり定年を迎える。

 
日本の原発で2000年代に入り、 完成したのは09年の北海道電力の泊3号、06年の北陸電力の志賀2号、05年の中部電力の浜岡5号、02年の東北電力の女川3号の4基。

残りの多くは80、90年代に稼働を開始した原発ばかり。

つまり20年新設を経験していないため、原発プラントメーカー、ゼネコン、電力会社の技術者、運転経験者がどんどん高齢化し、定年を迎え始めている。

日立の中西会長がホライゾンの買収に手を挙げた理由もここにある。「メンテナンスだけでは技術者は育たない。このままではトップレベルにあった日本の原子力技術はジリ貧になる」(日立)。

これに対し、世界の原子力技術に詳しいテピア総研の窪田秀雄氏は、「もはや日本の原子力技術は韓国に追い抜かれている」と指摘する。

日本と争い、アラブ首長国連邦(UAE)から韓国初の原発輸出を勝ち取った韓国電力はこの8月19日、1号機の送電に成功したと発表した。

窪田氏は「原発は新設を経験しないと技術者が育たない。このままだと日本の原子力技術は廃れ、技術は途絶える」。

いま停止中の原発、これから廃炉を進める原発、そうした原発の維持や再稼働、廃炉までを安全に進める技術者が消えてしまうのかもしれないのである。

窪田氏は「世界の原発の最先端の動きからも日本は完全に取り残されている」と警鐘を鳴らす。

現代の原発は小型モジュール炉(SMR)という10万キロワット規模のモジュール型原子炉の研究開発が進んでいる。韓国だけでなく中国、米国、カナダ、英国もSMRの開発に国家を挙げて取り組んでいる。

 
日立も米子会社のGE日立・ニュークリアエナジーでSMRの研究開発や設計を進めているものの、窪田氏は「小型炉の開発は民間には難しい。国が主体的に研究開発を進めるべきだ」と指摘する。

日立も「今の状況が10年後も変わらないという状況はなんとしても避けたい」という。

しかし、原発のリプレースで新設を経験させたり、建設途中の原発を完成に持っていくには、どのような安全対策や市民との対話が必要か、それによって技術者をどう育成するか、という国の根幹を担うエネルギー政策の重要な決断を、政治家はしない。原発は票田にならないからだ。

このまま決断せずにさらに10年の時が流れれば、「原発の技術で韓国や中国に頼るという事態も想定される。それを日本人は想像できるだろうか」と窪田氏はいう。

(金山隆一・編集部/宗 敦司・エンジニアリングビジネス編集長)


韓国は「絶滅危惧種」 人口減でも対策放棄、南北統一前提に「社会主義化」し日本と戦う

2020-08-31 15:47:29 | 日記
メルマガ186号 韓国は「絶滅危惧種」 人口減でも対策放棄、南北統一前提に「社会主義化」し日本と戦う

2020年08月31日

韓国経済ニュース時評アジア経済ニュース時評

南北統一で人口減補う

全体主義で危機に対応

にわかな軍拡論の背景

日本と戦い復讐果たす


韓国の合計特殊出生率(一人の女性が生む子どもの数)は昨年、「0.92」と世界最低を更新した。今年に入っても減少しており、上半期は「0.88」と下げ止まることなく悪化が続いている。


韓国政府は、文政権になってから人口対策会議も開催せず放置したままだ。「出生は個人の選択」と他人事のような認識に変わっている。

19年の合計特殊出生率の四半期別の数値を整理しておく。

1~3月期   1.02

4~6月期   0.92

7~9月期   0.89

10~12月期 0.85

昨年の上半期(1~6月期)の合計特殊出生率は、0.97である。今年の上半期は、0.88である。約10%の減少だ。

ここから推定される今年の合計特殊出生率は、「0.83」程度までの低下が懸念される。

この調子で低下すれば、来年は、「0.75」近辺へ落込むだろう。

すでに昨年7~9月期に、ソウルの合計特殊出生率は「0.69」にまで低下しているのだ。

韓国全体で「0.7」を割り込むのは、時間の問題であろう。ここまで来れば、「韓国絶滅危惧種」論が出ても不思議はない。国家存亡への危険な道を歩んでいるのである。


日本の合計特殊出生率は昨年、「1.36」と4年連続の低下である。国内では、事態を深刻に受け止めているが、韓国にはそういう議論さえ消えている。

一国の人口が、横ばいを維持するに必要な合計特殊出生率は、「2.08」である。韓国は、すでにそのほぼ半分の「1」を大きく割り込んだままである。

合計特殊出生率が1を下回ったことは、一世代が過ぎれば出生数が現在の半分以下に減少するという意味だ。

約30年後の韓国の合計特殊出生率は、「0.5」を割り込むという話だが、現実はそれをはるかに上回る速度で低下している。

ここまで分っていながら、文政権は、「人口問題」へ真剣に取り組まないどころか、悪化を放置している理由があるはず。それが、何かを究明することが必要であろう。


南北統一で人口減補う

私は文政権が将来、北朝鮮と統一することで、人口問題を解決する腹積もりであると見る。この南北統一を前提にすると、人口は次のような規模(2019年現在)になる。

南北朝鮮7735万人(韓国5170万人、北朝鮮2566万人)と英・独・仏なみになるのだ。

ドイツ  8313万人

フランス 6706万人

イギリス 6683万人

そこで、文政権はあえて人口問題に触れずにいるのだろう。韓国国内で自然発生的に、人口減少問題をきっかけに、「南北統一論」を高めようという狙いに違いない。

合計特殊出生率は、経済問題と大きく関わっている。失業率が高ければ結婚を見送る。それが、合計特殊出生率を引下げるからだ。

文政権は、大幅な最低賃金引き引上げによって失業率を高めるという、完全に誤った政策を行っている。国際機関からの是正勧告を無視しているが、それには前記のような明確な目的(南北統一)が存在するためであろう。


南北統一に当って、韓国進歩派の先兵役は労組と市民団体である。

これら本来の非営利・非政治の組織が、完全に政治と密着化しているのが韓国の特色である。

文政権は、これら支持母体の支援強化策として、労組には最低賃金の大幅引き引上げ。市民団体には手厚い補助金を給付している。

その一環として強引に原発を廃止させ、太陽光発電で多額の補助金を市民団体に与えたのだ。すべて手抜かりなく、南北統一への準備を進めている。

韓国の人口は、今年から自然減に入った。出生数よりも死亡数が多い結果だ。

この事態は、これまで想定されていた時期を4年も繰り上がっている。日本の人口減は、2008年に始まった。

韓国の人口動態は、日本よりも約25年のタイム・ラグの存在が知られている。

この間隔からすれば、韓国の人口減は2033年に始まってもおかしくなかった。それが、今年に繰り上がったのである。

韓国の少子高齢化がそれだけ、日本よりも早いスピードであることを示している。事態は、極めて深刻なのだ。

韓国国会では、与党の議席数が6割と絶対多数を占めてから、横暴な議会運営を行っている。

これと軌を一にして、文政権も独断的な政権運営を行っている。これに対して、警戒論が高まっている。

野党の保守派はもちろん、学会進歩派の長老までが相次いで、「韓国政治の危機」を訴えるようになっている。これは、韓国内部に容易ならざる事態が持ち上がっている結果だ。


このメルマガではこれまで、韓国政治の危険性を指摘してきたが、文政権の北朝鮮接近姿勢が露骨になっている。これと合せ、韓国の政治体制を「全体主義」に変える意図が明確という指摘も出てきた。その見解を精査することにしたい。

若者世代の日系人、74%が“日系人として高い意識” 日本財団が初の意識調査

2020-08-31 15:33:51 | 日記
若者世代の日系人、74%が“日系人として高い意識” 日本財団が初の意識調査

ORICON NEWS 2020/08/31 15:00 

日本財団は31日、都内で初の世界規模『日系人』の意識調査について記者発表会を開催。

若い世代の日系人は、日系人意識が希薄しているとの声があったが、74%の若者が日系人としての強い意識があり、80%以上が「頑張る」という日本人特有の価値観を引き継いでいると発表した。

世代が進むにつれ現地化が進み、日系人の意識が希薄化すること。

海外に移住する日本人が増え、新日系人が増えていることなどを踏まえ「若年層は本当に日系人の意識が薄れているのか?」という実態を調べるために、調査が行われた。

調査対象は、18歳から35歳の若い世代。アメリカ、カナダ、ブラジル、ペルー、パラグアイ、アルゼンチン、イギリス、オランダ、フィリピン、オーストラリアと日本に住む日系人に対し、10人前後の座談会形式とオンラインアンケートで行われた。

回答数は約3800人で「日系人としてのアイデンティティーをどの程度感じるか」という問には、74%が高いと回答。

また、重要だと思う価値観は、「頑張る」が1位になり、「尊敬」「感謝」「もったいない」「正直」と続いた。

さらに、90%以上が「国を超えた日系人のつながりを求めている」と答え、79%が「日本とのつながりを感じている」という結果が発表された。


同財団の笹川陽平会長は「調査結果は予想外、ユニークな回答もあり、広く知っていただくことが私たちの仕事でもプラスになる。より幅広い日系人と日本社会との関係を構築していきたい」と意欲を語った。

米日の国防相が韓国抜きで会談

2020-08-31 12:08:10 | 日記
記事入力 : 2020/08/31 08:30 / 記事修正 : 2020/08/31 09:33

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

朝・中の顔色をうかがって先延ばししている間に一人ぼっちになった韓国

米日の国防相が韓国抜きで会談

米国と日本の国防相が29日にグアムで韓国抜きで会談を行ったが、これは北朝鮮と中国を意識した韓国政府が会談への参加に消極的な態度を示しことが理由だったことが分かった。

米国は当初、韓国の国防長官を含む3カ国によって北朝鮮問題と中国問題について話し合うことを希望していた。

ところが韓国政府はコロナや国内での日程などを理由に明確な態度を示さず、今月末になって「出席は難しい」との意向を伝えたという。

最終的に米国と日本の国防相だけで、北朝鮮の大量破壊兵器など韓半島問題について意見を交換する形となった。

韓国の不参加については、「対北朝鮮制裁の趣旨に反する」という度重なる警告にもかかわらず、南北交流事業を強行しようとする韓国政府の態度も影響したようだ。

外交関係者の間では「韓国がいるべき場所に姿を見せず、やってはならないことをやる事態が相次いでいる」との指摘も出ている。

ある外交筋は「韓国にとって安全保障面での最大の脅威は北朝鮮だ。

その北朝鮮の大量破壊兵器や弾道ミサイルへの対応策を話し合う場から、肝心の韓国が抜け米国と日本だけで頭を突き合わせた」とした上で「韓米日の三角協力体制が弱体化している」と指摘した。

一部からは「米中が激しく対立する状況で、韓国政府が米国の側に立つという形を避けるため、今回の会議に参加しなかったのでは」との見方も出ている。コロナと国内の日程は表面的な理由にすぎないということだ。

徐薫(ソ・フン)青瓦台(韓国大統領府)国家安保室長はわずか1週間前の今月21-22日、コロナの感染が再び拡大する中で楊潔チ・中国共産党外交担当政治局委員と釜山で会談した。

コロナの感染が拡大する中でも韓中会談に応じた韓国政府が、韓米日会議には参加しなかったのだ。

これについて韓国国防部(省に相当)は「コロナの影響と各国の日程から、3カ国全てに都合の良い適切な日時を決めることができなかった」と説明した。

米国のエスパー国防長官と日本の河野太郎・防衛大臣はこの日行われた会談で、北朝鮮と中国による域内での挑発行為への対応策について集中的に意見を交換した。

両国は「北朝鮮の全ての大量破壊兵器と弾道ミサイルの廃棄に向け、国連安保理による制裁決議を完全に履行することが重要との点で意見が一致した」と説明した。

米国防総省によると、エスパー長官は「北朝鮮の大量破壊兵器とその生産手段、運搬手段の完全な除去など、トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長による2018年の(シンガポール)首脳会談で発表された共同声明について、これを完全に履行する約束を強調した」という。

会談では南シナ海情勢と東シナ海情勢についても意見交換が行われた。

エスパー長官は

「中国による周辺国に対する悪意を持った行動が続いている」

「地域を不安定化させる中国の行為に反対する」と発言した。

双方は尖閣諸島(中国名、釣魚島)が米国による日本の防衛義務を定めた米日安保条約第5条の適用範囲であることも再確認した。

複数の外交関係者からは懸念の声が相次いでいる。

米国、英国、フランス、ドイツなど国際社会の多くの国が進めている対北朝鮮政策の流れに韓国が逆行し、完全に孤立する状況を自ら招いたというのだ。

実際に韓国統一部(省に相当)は先日、南北物々交換事業を推進しようとしたが、北朝鮮側の業者が安保理の制裁対象だった事実が明らかになり、事実上中止した。

これについても米国など国際社会から「対北朝鮮制裁を守らねばならない」との指摘が相次いでいる。

それでも統一部の李仁栄(イ・インヨン)長官は28日「個別観光の形で金剛山事業が再開されるチャンスを積極的に開いていきたい」と述べ、北朝鮮と協力する政策を強行する意向を明らかにした。

外交次官を経験したある外交官OBは「韓国が米日と疎遠になることを中国は望んでいる」「今回の会談に参加しなかったことは、中国にとっては『良い知らせ』だったはずだ」との見方を示した。




朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

通貨危機でも日本に「頭を下げられない」韓国 韓国通貨「ウォン」日本にとっては紙切れ同然

2020-08-30 17:51:59 | 日記
通貨危機でも日本に「頭を下げられない」韓国 韓国通貨「ウォン」日本にとっては紙切れ同然

2020.4.4 20:00

【お金は知っている】

「麻生氏、韓日通貨スワップに言及『誰が頭を下げて金を貸すか』」(韓国紙中央日報日本語電子版、3月30日付)。

韓国側が期待する日韓通貨スワップ再開に対し、麻生太郎財務相は厳しく突き放した。

日韓通貨スワップ協定は通貨危機の際に、お互いの通貨を融通し合う取り決めで、中央銀行間の協定が2013年7月に、政府間の協定が15年2月にそれぞれ期限切れになったままだ。

記事によれば、韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相が今月27日、記者懇談会で「(米国に続き)日本との通貨スワップの締結は正しいと考える」と発言したという。

麻生氏は韓国側の「再開要求の声」について聞かれて「(金を貸す側が)頭を下げて『借りてほしい』などという話は聞いたことがない」と6、7年前に韓国側に伝えた自身の発言を持ち出した。

日韓スワップ協定というと、いかにも対等の立場で助け合うかのような印象を与えるが、実質的には日本側の一方的な対韓救済融資枠である。


基軸通貨ドル並みに安全な通貨として国際的に信用の高い円は韓国にとっては通貨防衛のための貴重な弾薬になるのだが、韓国でしか通用しない通貨ウォンは日本にとっては紙切れ同然だ。

韓国政府が公式に要請しないのに何で日本側が協定再開を申し出る必要があるのか、という麻生氏はスジが通っている。

韓国政府はもとより、島根県竹島の不法占拠、慰安婦やいわゆる徴用工問題の蒸し返し、日本のフッ化水素ガス輸出規制などで反日に徹しているのだから、日本に「頭を下げる」ことは政治上、できそうにない。

中国発の新型コロナウイルス・ショックが長引くのは必至の情勢で、韓国はかたくなな態度を今後も一貫できるのだろうか。

グラフはコロナ・ショックが米国をはじめ世界の主要金融市場を直撃し始めた3月初旬以来のウォンの対ドル相場と韓国平均株価の推移である。

一目瞭然、ウォン相場は韓国株価に連動している。株が売られるとウォンも売られる。株が買われるとウォンも買われる。このことは何の変哲もないと思われるかもしれないが、韓国の金融市場の脆弱(ぜいじゃく)さを反映している。

 というのも韓国の株式は外国の投資ファンドに翻弄されやすい。昨年末時点で、外国からの韓国株に対する資産運用(ポートフォリオ)投資比率は55%に達している。つまり、韓国市場は逃げ足の速い海外からの投機勢力に支配されている。

コロナ・ショックで受ける韓国の輸出産業の打撃が長期化すれば、韓国株とウォンの暴落が重なる。

08年9月のリーマン・ショックの場合、ウォン安が進んだが、対中輸出が順調に拡大するなど、ウォン安が韓国経済にプラスに働き、韓国株も安定した。

ところが、コロナ・ショックは中国を含め世界の実物経済を大幅に萎縮させており、ウォン相場が下がっても輸出を増やせない。韓国通貨危機はいつ再発してもおかしくない。

(産経新聞特別記者・田村秀男)