ウクライナ侵攻 4月13日戦場の情報
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フランス選挙
2022年4月13日 水曜日
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英国メディアは12日、ロシアが隣国フィンランドとの国境に向けてミサイルシステムを含む軍事装備を移動しているとされる映像を報じた。
映像が事実であれば、北大西洋条約機構(NATO)加盟を検討するフィンランドを威圧する動きだ。ロシアはウクライナ侵攻とともに、自国領土の東西で近隣国に対する軍事的威嚇を強めている。
映像は11日夜に軍事専門家のツイッターなどで公開された。露軍のミサイルシステム2基などが露国内の道路を移動し、フィンランド国境やフィンランド湾に向かっているとしている。
英紙のデーリー・メール(電子版)やミラー(同)などが報じた。このミサイルシステムは艦艇などを破壊する機能を持つとみられるという。 フィンランドとスウェーデンは今年夏にもNATOへの加盟を申請すると報じられている。ペスコフ露大統領報道官は11日、両国の動きは欧州に安定をもたらさないと反発していた。
英軍事専門家は映像について「ロシアは西側諸国に再び警告を発したようだ」と分析している。 米国防総省のカービー報道官は12日、露軍のフィンランド国境に向けた移動情報について「(事実を)確認するものは何もない」と述べるにとどめた。
ロシアは、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は「深刻な軍事的・政治的結果をもたらす」と恫喝(どうかつ)してきた。露軍は3月2日、フィンランドと合同軍事演習をしていたスウェーデンの領空を爆撃機など4機で侵犯。
同国メディアは、そのうち2機が核兵器を搭載していたと報じた。 今月8日には露機がフィンランド領空を侵犯した可能性があると現地メディアが報じている。
ロシアは米軍基地が点在する日本も威嚇している。 露機とみられるヘリコプター1機が3月2日、北海道沖で日本領空を侵犯。同10日から11日にかけては露軍の艦艇10隻が津軽海峡を通過した。露軍は宗谷海峡や対馬海峡でも艦艇を通過させ、北方領土では3月25日と今月1日に軍事演習を行うなど軍事力を誇示している。
露国家安全保障会議のメドベージェフ副議長(前大統領)はウクライナ侵攻をめぐる対露制裁を「侵略行為とみなすことができる」と批判するなど、日米欧への敵対姿勢を強めている。
(ロンドン 板東和正、外信部 坂本一之)
ロシアのウクライナ侵攻が続き、ウクライナの最前線で
ロシア軍と戦う国際志願兵が増えている。 イギリス政府は、
紛争地への渡航について警告を発しているが、
BBCのエマ・ヴァーディー記者が取材した国際志願兵には、
元イギリス陸軍兵士も含まれていた。
今回、特別に取材したウクライナ軍の外国人部隊は、
ロシアの侵攻以降、入隊志望者が増加したと話した。
動画編集・デイヴ・ブル、調査:オルガ・ポナ
動画は原文で
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce5f2370d3f3adfee247df8991201040eecac0c7
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(69)は12日、同国の「崇高な」目的が達成されるまで、ウクライナ侵攻を続けると宣言した。 プーチン氏はこの日、ロシア東部の宇宙基地を訪れ、同盟国の中でかなり関係が近いベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談。
その後、珍しく公の場で発言した。 プーチン氏はその中で、和平協議は行き詰まったとの認識を表明。開始から6週間目に入っているウクライナ侵攻は、計画どおり進んでいると述べた。
プーチン氏がウクライナ情勢についてコメントしたのは1週間以上ぶり。侵攻初期と比べ、プーチン氏が表に出ることは減っている。 ウクライナ当局者は和平協議について、難しい状況だが継続していると、ロイター通信に述べている。
■「リズミカルに」続ける
プーチン氏は発言の中で、ロシア語を話すウクライナ東部の住民に対し、ウクライナ政府がジェノサイド(集団虐殺)を犯してきたと主張。住民保護のために侵攻せざるを得なかったとし、次のように述べた。
「私たちは一方で人々を支援し救助し、もう一方で単にロシア自体の安全保障を確実にするための措置を取っている」 「私たちに選択肢がなかったのは明らかだ。正しい決断だった」
その上で、ロシアは「リズミカルに、かつ粛々と」侵攻を続けると述べた。 ロシアは軍部隊をウクライナ北部から東部に移動させ、「特別作戦」の重点を東部に移している。北部では侵攻開始から数週間、ウクライナ軍の激しい抵抗にあった。
■ロシアの孤立は「無理」
ロシアは西側各国による厳しい制裁により、経済が大揺れの状態にある。 この点についてプーチン氏はこの日、ロシアに「孤立する意図」はなかったと主張。「現代世界で、誰かを深刻に孤立させるのは不可能だ。ロシアのような大国は特に無理だ」と述べた。
ベラルーシのルカシェンコ大統領も、制裁の影響を否定。プーチン氏に、「一体なぜ私たちは制裁をこれほど心配しているのか」と尋ねた。 ロシア経済については、ソ連崩壊以降で最も急激な後退に向かっていると、イギリス政府が先週予測している。
プーチン氏はこの日、ソヴィエト連邦時代の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが人類史上初の宇宙飛行をしてから61周年になるのを記念して、宇宙基地を訪問した。
■1000万人が避難
国連はロシアの侵攻開始以降、ウクライナから1000万人近くが避難したとしている。 一方、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は先週、侵攻が始まってから同国は「軍部隊に多大な損失」を被っているとの認識を示した。
侵攻による死者数は、ロシア側についてもウクライナ側についても、独自に検証することはできない。ロシア側は死者数を少なめに、ウクライナ側は士気を高めるために膨らませて、それぞれ発表している可能性があると、アナリストらは警告している。 西側諸国の首脳らは、ロシア軍兵士の死者を7000~1万5000人とみている。
(英語記事 Russia's Putin vows to press on with Ukraine war)