旗艦「モスクワ」沈没直前画像か
ミサイル命中?
専門家の見方は(2022年4月19日)
黒い煙に包まれながら大きく左に傾いた船体。14日に沈没した、
ロシアのミサイル巡洋艦「モスクワ」の沈没直前とみられる映像を
ウクライナメディアが新たに公開しました。
また、SNSに投稿された画像では、船体左舷の中央やや前方から
煙が上がり、海面と接する喫水線の辺りには、
黒く損傷したような跡も見えます。
ウクライナ軍・南部作戦司令部報道官:「黒海で対艦ミサイル
『ネプチューン』がロシアの巡洋艦モスクワに着弾し、
ダメージを与えた」
ロシア黒海艦隊の旗艦でもある「モスクワ」の沈没を巡り、
ウクライナはミサイル2発が命中したと発表。
一方、ロシアは火災により弾薬庫が爆発し、港へ曳航(えいこう)
中、荒れた海が原因で沈んだと、主張は大きく食い違っています。
軍事ジャーナリスト・竹内修さん:「弾薬庫が爆発した場合、
もっと大きな艦内爆発が起こるので、沈没を避けるために
曳航していく時間はなかったと思います」
軍事ジャーナリストの竹内修さんは、
火災による沈没は確かだと思うが、
その原因はミサイルによるものではないかと指摘します。
軍事ジャーナリスト・竹内修さん:「写真を見る限り、
船の側面に穴があいている。恐らく巡航ミサイルの攻撃だと思う。
ミサイルが当たってそれによって生じた火災が、
モスクワに搭載されているミサイルとかに延焼して誘爆を起こし、
沈んでしまったのではないかと思います」
また、アメリカCNNでは、元海軍大佐の分析により、
ミサイルが「モスクワ」の上部やや前方にある艦橋の下に
命中したとの見方を示しました。
元海軍大佐(CNN):「(ネプチューンなど)対艦巡航ミサイルは
レーダーエコーの中心部に向かう傾向があり、
通常それは上部構造の前方になる」