4月29日 1週間のアメリカ
ABCニュースから
4月29日 Weekly Catch!
1.米国6州で20人 原因不明の子供の急性肝炎
2.新型コロナウイルスに米国人口の約6割が感染か
3.モデルナが5歳以下ワクチンの緊急使用許可を申請
4.SNSで少女に成り済まし 男が子供に性的動画の撮影を指示
5.女性を55回以上刺して殺害 不倫関係の男を逮捕
6.イーロン・マスク氏の買収でツイッターどう変わる?
4月29日 Weekly Catch!
1.米国6州で20人 原因不明の子供の急性肝炎
2.新型コロナウイルスに米国人口の約6割が感染か
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4.SNSで少女に成り済まし 男が子供に性的動画の撮影を指示
5.女性を55回以上刺して殺害 不倫関係の男を逮捕
6.イーロン・マスク氏の買収でツイッターどう変わる?
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プーチン政権を支え、莫大な利益を得てきた
新興財閥「オリガルヒ」。
ウクライナ侵攻以降、世界各国から資産を凍結されています。
そんな中、4月18日と19日に
2人のオリガルヒがロシア国内とスペインで
相次いで死亡しているのが見つかりました。
またこの2人以外にも5人のオリガルヒが
不審死を遂げているということです。
この不審死に「プーチン政権」の関与はあったのか?
さらに、プーチン大統領が示唆した
「核兵器使用」の背景とは何なのか?
筑波学院大学の中村逸郎教授が解説します。
ウクライナ東部で、ウクライナ軍とロシア軍機甲部隊との戦闘が激化している。 ウクライナ軍が無人ドローンと携帯式対戦車ミサイル『ジャベリン』『LAW』を使った戦闘で首都陥落を防いだ事例に続き、ウクライナ側に対応策はあるのだろうか?
ここ数日で、ウクライナ軍がロシア軍機甲部隊を撃破する動画がいくつも出始めた。そんな映像の一つには、以下のようなシーンが映し出されている。
ある穀倉地帯の畑に、無数の大砲着弾痕がある。これはロシア軍の榴弾砲部隊によるもので、攻撃前の準備砲撃が着弾した痕だ。しかし、ウクライナ軍は後退しておりそこにはいない。そんな無人の畑に現れたロシア軍機甲部隊が、待ち伏せしていたウクライナ軍から攻撃を受ける、というもの。
何故そのようなことが起きたのか? その答えを解く鍵は、ウクライナ軍の無人偵察ドローンにある。ドローンが飛行する鳥の高さの視点から見ると、ロシア軍部隊の足跡やキャタピラ痕がいたる所に残っているのがわかる。
それが見えれば、ロシア軍がどこに身を潜めているのかは一目瞭然だ。 前出の映像を撮影したのは、ウクライナ軍の無人偵察ドローンだ。ウクライナ軍は戦場の新しい概念である「低高度制空権」(週刊プレイボーイ18号特集「『ドローン戦術』その強さの理由」で詳述)を獲っている。
高度400m以下を速度180キロ以下で飛行する無人ドローンは、ジェット戦闘機で撃墜することは不可能だ。さらに、民生小型ドローンは発見が非常に困難で、ロシア軍はほんの一部しか撃墜できていない。
ウクライナ軍は、これと同様の戦い方を東部でもするのだろうか? それについて、元航空自衛隊空将補で、那覇基地302飛行隊隊長を務めた杉山政樹氏はこう解説する。
「首都キーウでの戦闘では、無人ドローンの偵察範囲は見通し範囲で約5kmほどでした。しかし、現在戦闘の中心になっている東部戦線では40~100キロの行動範囲が必要で、トルコ製無人機『TB2』並みの性能が必要です。
しかし、TB2は大型で目立つ。そこでアメリカは、行動範囲が広く、さらに隠密裏に偵察攻撃できる能力を持つ無人機が必要と考えた。そして極秘裏に開発していたのが『フェニックスゴースト』だと思います」
報道によると、アメリカ軍が極秘開発した新兵器・戦術攻撃無人機ドローン『フェニックスゴースト(以下FG)』は、夜間6時間連続飛行が可能で、上空から標的を発見、自爆攻撃で装甲車両の破壊が可能だ。それがウクライナへ121機以上供与された。
「推定ですが、FGは電動駆動のプロペラ推進で時速30kmだとしても、6時間は飛行可能。最大180km以遠まで飛べるでしょう。 これを夜間に飛ばし偵察させます。自爆攻撃のためのFGは敵地で自爆し、偵察任務用のFGは帰還させます。
そして明け方、地表が見え始める頃、敵の位置が確定した場所に向けて、これもアメリカ軍から供与された155mm榴弾砲を撃ち込む。FGはこのように使われるのではないでしょうか」(杉山氏)
4月22日付の報道で、アメリカからだけでも155ミリ砲が90基、その砲弾18万4000発がウクライナへ供与されていることが明らかになっている。 世界中で155mm榴弾砲の実射を取材しているフォトジャーナリストの柿谷哲也氏はこう語る。
「榴弾砲の発射時は、弾道気象と呼ばれる風向、風速、気温、気圧、湿度のデータを測定し、炸薬量を調整していました。また陸上自衛隊では、長射程の場合には、弾が飛翔中の地球の自転も加味して調整する、と聞いて驚きました」
155mm榴弾砲は、2014年の記録では射程7~38kmで、目標から平均1.6m以内に着弾している。それだけ命中精度の高い武器だ。
「時間をかけて設営地を作り、撃てばすぐに撤収、という作業を繰り返します。撃った場所を特定されてしまうため、撤収しなければ反撃を受けるからです」(柿谷氏)
無人偵察ドローンが敵の所在地を特定し、砲撃後はすぐに撤収する、すなわち、ウクライナ軍は前線においてほぼ無人で戦うことができる。今後さらに戦場の無人化が進むことになるのだろうか?
「近年、アメリカやオーストラリアでは、『ロイヤルウイングマン』と呼ばれるウイングマン(僚機)を無人戦闘機とする開発を精力的に進めています。
今後、F35からは無人機のウイングマンとウェポンキャリー(ミサイル運搬機)を引き連れ、編隊長機1機にパイロット1人が搭乗して離陸する。航空自衛隊もこんな無人化に着手するでしょう」(杉山氏)
アメリカ軍ではすでに無人化が開始されている。 「空母艦上では近い将来、MQ-25無人給油機とX-47Bをベースとした無人戦闘機が搭載されます。空軍は既に航空学生の半数がドローンパイロットになっているようです。
今回のウクライナでの戦闘の映像を見て戦車兵になりたいと思う若者は激減するでしょうから、戦車は無人化の道しかないと思います。アメリカ海兵隊は無人地対艦ミサイル発射車両の配備を開始しています」(柿谷氏) この戦争を境に、最前線での無人化が凄まじい速度で進むのかもしれない。
取材・文/小峯隆生