今回のテーマは、高プロラクチン血症になりうるのはどれですか? と 聞かれました。
高プロラクチン血症 とは、妊娠すると 乳汁の分泌を促進して、排卵を抑える プロラクチンというホルモンが多量に分泌されます。
妊娠していないのに、このホルモンが多量に分泌されてしまう疾患が、高プロラクチン血症 と呼ばれます。
プロラクチンは 乳汁刺激ホルモンとも呼ばれています。 通常、妊娠、出産を経て授乳期間中に乳腺を刺激し、乳汁の分泌を促進し、母乳が出るようになります。
原因:
- 下垂体腺腫 (ホルモンを分泌する下垂体の異常) ・・・ホルモンを生産しないタイプと生産し過ぎるタイプがあるが、生産し過ぎるタイプが 高プロラクチン血症になります。
-
薬剤性・・・ドーパミンを抑える働きがある薬(睡眠薬・精神安定剤・胃薬) を服用し過ぎると起こります。
- 原因不明
症状:
- 黄体機能不全・・・プロラクチンが高い状態を維持している為、新たにプロラクチンを分泌する必要はないと判断し、黄体の機能が働かなくなる。
- 月経不順・・・プロラクチンが多い、すなわち妊娠している状態だと判断し、排卵が抑制され、月経が起こらなくなります。
- 続発性無月経 や 乳汁分泌 が 起こることもあります。
- 下垂体腺腫がある場合は、頭痛や視野狭窄 が起こります。
こんな、高プロラクチン血症 についての設問です。 原因になりうる のはどれですか?
- 三環系抗うつ薬
- ドーパミン受容体拮抗薬
- 非ステロイド性抗炎症薬
- 鉄剤
- 経口糖尿病薬
a (1),(2) b(1),(3) c(1),(4) d(2),(4) e(4),(5)
それでは、整理していきます。
1.三環系抗うつ薬・・・・これは、原因になりうります、正解です。
三環系抗うつ薬は、パニック障害の薬物療法で使われます。 その他に、
- 四環系
- SSRI
- SNRI
- NaSSA などが あります。 いずれにしろ、ドーパミンを抑える働きがある薬(睡眠薬・精神安定剤・胃薬) です。
2.ドーパミン受容体拮抗薬・・・これも、原因になりうります、正解です。
表現の 違いです。拮抗薬 すなわち、抑える働きがある薬です。
3.非ステロイド性抗炎症薬・・・これは、原因にはなりません。間違いです。
非ステロイド性抗炎症薬は、体内で炎症や痛み、熱などを引き起こす物質、プロスタグランジン の生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬です。
4.鉄剤・・・これは、原因にはなりません。間違いです。
5.経口糖尿病薬・・・これも、原因にはなりません。間違いです。
女性ホルモンが乱れると起りやすいのが、月経不順 や 無月経 です。月経不順や無月経が続くときは、ホルモン分泌の調子が悪くなっている可能性が高いというわけです。
また、ホルモンがスムーズに分泌されないと、自律神経のバランスが乱れて、カラダ中に影響が出ることがあります。
たとえば、卵巣の働きが落ちてきて女性ホルモンの分泌量が減ると、視床下部は昼も夜もフル回転してホルモンを分泌させようとします。
そうなるとカラダはパニック状態になり、自律神経まで乱れてきて、頭痛 や めまい、のぼせ や 冷え、イライラ などの トラブルも。
これは間脳にある視床下部が、自律神経の中枢もかねているからです。
脳が ストレス を感じると、ホルモン分泌が乱れてカラダの調子も悪くなります。
反対に、好きな音楽 を聞くなど 心地よい刺激 を受けていると、ホルモン状態 が整って、カラダも元気になります。
これは医学的にもちゃんと証明されていること。
規則正しく、ストレスをためない生活を心がけることが、ホルモンを ベストな 状態に保っていくのに大切なことなのです。
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