緒方鍼灸院 【脉泉堂】 有田町の自然 平六のワンダー

「目で見て、手で触り、音を聞き、温度を感じ、においを嗅ぐ」体験は「知識として知ってる」ことよりはるかに重要だと信じます。

鍼灸の魅力・・・・中間まとめ(Ⅲ) 基本的瀉法の手技

2013-09-25 16:47:03 | 鍼灸の魅力

専門学校の後期授業も今週から始まりました。秋の風が吹き、虫の声が鳴り響く夜が息苦しくも感じたりもします。あ~これから又、授業を受け、中間テストを受け、年末が来る。初心を継続し、新しい道を進むための専門学校ですが、早く終わりが来ないかな~。精一杯の努力も継続するには我慢と信念がないとなかなか続けるのはしんどいですね。なんて弱音を吐いている場合ではありませんよね。自分を見失いよるごたる、頑張って頑張って!

今日は、基本刺鍼の中で「実」すなわち邪気を取り除くのが目的の基本的瀉法の手技から「浮実」実邪の中で気を代表する脈状、浮実に対する瀉法手技の手順、それと「弦実」実邪の中で血を代表する脈状、弦実に対する瀉法手技の手順をまとめました。

基本刺鍼として手技を教わってもどれもこれもごちゃごちゃに重なり、なかなかわかりませんでした。 こうやって、自分で少しまとめることで理解度が向上している気がしています。教えていただける鹿島市での勉強会の先生方には足手まといになりますが、よろしくお願いします。少しでも技術的に近づきたく思っています。

 

10 基本的瀉法の手技―――― 実、すなわち邪気を取り除くのが目的

  ・経に逆らって取穴します。

  ・押手を構えます。

  ・鍼を押手に挟みます。

  ・鍼先を静かに穴所に接触させます。

  ・静かに抵抗のあるところまで刺入します。刺入できなかったら刺入を一度やめ、又押す。  繰り返す。

  ・もう鍼は進まないと思ったら

  ・軽く左右圧を掛け、しっかりと保持し、押手と差し手ともに鍼先の方へ押し込むように加圧をグッと掛け、

    ゆっくりと抜鍼

* 抜鍼の動作はゆっくりとカタツムリが歩くような感覚で

* 鍼先に邪気を絡め、引きずり出す気持ちで

* 鍼口は閉じない

  ・一呼吸置いて押手を離します。

 

11 浮実に対する瀉法手技の手順 ―――― 浮実:実邪の中で気を代表する脈状、浮脈のこと

(気は陽にして浅く積極的で変化しやすいので、その手法の基本は浅く刺す)

  ・用鍼はステンレス製 1・2番

  ・経に逆らって取穴します。

  ・押手を構えます。

  ・鍼を押手に挟みます。

  ・鍼先をゆっくり穴所に接触させます。

  ・目的の深さまで速やかに刺入します。

  ・邪気と正気を分ける目的で 幅狭 に(チャカ、チャカ)抜き差しをおこない

  ・邪気と正気を分けることができたら、左右圧を軽く掛ける。(抵抗が緩んだ時が邪気と生気が分けられた時)

  ・押手・刺手共に鍼先に向かって押し込むように下圧します。

  ・ゆっくりと鍼を抜くと同時に押手も下圧をゆるめます。(鍼先に邪気を絡め引き摺り出すという気持ちで)

  ・一呼吸置いて離します。(鍼口は閉じません)

12 弦実に対する瀉法手技の手順 ―――― 弦実:実邪の中で血を代表する脈状、弦脈のこと

(血は陰にして深く消極的で変化しにくいので、その手法の基本はやや深く刺す)

  ・用鍼はステンレス製 2・3番

  ・経に逆らって取穴します。

  ・押手を構えます。

  ・鍼を押手に挟みます。

  ・鍼先を静かにゆっくりと穴所に接触させます。

  ・速やかに目的の深さまで刺入します。

  ・邪気と正気を分ける目的で 幅広 に(ズーカ、ズーカ)ゆっくりと抜き差しをおこない

  ・邪気と正気を分けることができたら、左右圧を軽く掛け

  ・押手・刺手共に鍼先に向かって押し込むようにしっかりと下圧します。

  ・ゆっくりと鍼を抜き去る。

  ・押手は加圧を掛け続け、一呼吸置いて離します。(鍼口は閉じません)

今日はここまでとします。 次回はまとめの最終回となりますが、「虚性の邪(補中の瀉)」と「和法」についてまとめてみたいと考えています。

秋祭りの踊りの練習も終末に近づき、熱がこもってきました。来月の 10月9日(水)には有田町炎の博記念堂・コンベンションホールで少年少女部隊、女子青年部、女子壮年部との合同踊りの総練習が予定されています。

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