米国での新型コロナ拡大、日本での沈静化(?)。一段の円高に備える必要があるかもしれない . . . 本文を読む
ダウ続落(25864)「新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、景気や企業業績への懸念が一段と強まった。ただ、週末前の持高整理に、引けにかけて急速に下げ幅を縮めた。一時894ドル安まで下げ幅を広げた。新型コロナは世界の感染者数が10万人を超え、経済や企業活動の停滞を招いている。米国では大都市で感染が広がり、大型クルーズ船「グランド・プリンセス」での集団感染の可能性が高い。リスク資産を手じまい、安全資産とされる米国債などに資金を移す動きが活発化。米債券市場では10年債利回りが一時0.66%と過去最低を付けた。JPモルガン・チェースが5%下げるなど、銀行株の売りが目立った。6日の会合でOPECとロシアなどの非加盟国が追加減産や協調減産の延長で合意できなかった。需給改善期待が後退し、石油株の下げも大。2月米雇用統計ではNonFarmPayRollが前月比27万3000人増と、市場予想(約17万人増)を大幅に上回り、雇用の堅調さを示した。過去の数字とされ、株式市場でも指標改善を好感した買いはみられなかった。ダウ平均は引けにかけて急速に下げ幅を縮めた。週末前の持ち高調整に、引け間際に127ドル安まで下げ渋った。ボストン連銀総裁が6日の講演で、FRBが量的金融緩和の際に購入できる資産の対象を広げる案に言及した。量的緩和が拡充されれば、景気刺激や金融市場の安定化につながるとの期待が買い戻しを誘った面もあった」。原油大幅下落(41.28)、金は小幅続伸(1672.4)。債券続伸(10年債利回り低下0.76%)「FRBは3日に緊急利下げ、17~18日に開くFOMCでも大幅な追加利下げに動くとの観測が急速に増えた。世界の主要な中央銀行がFRBに追随するとの見方もある。もっとも、買い一巡後は下げ渋る場面が目立った。市場では「急速に債券買いが進み、目先の利益を確定する売りも出た。(雇用統計)発表直後は債券売りを誘ったが「米国での新型コロナの感染が増える前の過去の経済データだ」として、相場の反応は限定的だった。10年債の最高利回りは0.79%だった。2年物国債相場は続伸し、利回りは前日比0.08%低い0.52%で終えた。一時は0.39%と14年10月以来の低水準を付けた。」日経先物夜間引けは20320.(字数制限のため、一部表現を変えています。) . . . 本文を読む
世界の新型コロナウイルスの感染者数が6日、10万人を超えた。2019年12月に中国湖北省武漢市で初の患者が出てから約3カ月間で、他のアジアや欧米にも急速に広がった。現在も感染拡大が収束する見通しはたたず、渡航制限や大規模イベントの中止などが相次ぐ。ウイルスの脅威が暮らしや企業活動に大きな影を落としている。感染者数は2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や、12年に発生した中東呼吸器症候群(MERS)を大きく上回り、世界的な流行となった。世界の感染者数は約10万2千人(日本時間7日午前6時時点)。このうち約8割は中国が占める。中国以外では韓国が最も多く、約6600人。次いでイラン(約4750人)、イタリア(約4640人)と続く。日本は400人を超えた。最近は中国で新たな感染者数が大きく減ってきた半面、中国以外での感染が急増しているのが特徴だ。6日に記者会見した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は世界的な広がりについて「深く憂慮している」と述べた。特に医療インフラが脆弱な途上国への感染拡大に強い懸念を表明した。「すべての国がウイルスの封じ込めを最優先事項にしてほしい」と訴え、医療態勢や水際対策の強化など一段の措置を講じるよう求めた。各国ではワクチンや治療薬の研究が動き出している。WHOによると、現在は20のワクチンが開発中で、治療薬も多くの臨床研究が進行している。ただ、新型コロナは感染力など不明な点も多い。これから夏に向けて気温の上昇とともに感染が鈍化するとの声もある。ただ、WHOは「夏にウイルスがなくなるという証拠はなく、拡散能力を持ち続けると想定しておくべきだ」と警戒を緩めないように訴えた。WHOは1月30日に新型コロナについて「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言した。約1カ月後の2月28日には、世界全体の危険度を4段階で最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。WHOによると、感染を防ぐには手洗いの徹底や、パソコンなどを消毒剤で定期的にふき掃除することが重要になる。一方で、症状がない人は予防目的でマスクを着用する必要はないとし、過度な使用を控えるよう求めている。(日経 記事より) . . . 本文を読む