(写真はロイターより バルコニーでの体操教室(ローマ) Personal trainer Antonietta Orsini carries out an exercise class for her neighbors from her balcony while Italians cannot leave their homes due to the coronavirus outbreak, in Rome, Italy. REUTERS/Remo Casilli) FTの<映像>記事が見当たりません。ダイワやロイターの映像記事も自宅(?)と思われる場所からのSkype等を使用したインタビューや音声+写真といった工夫をしている。市場の動揺もさることながら、ニューヨークでの市民生活が一刻も早く正常化することを祈ります。
映像(動画)は、自分が見たビデオニュースで、日付順になっています。最後の3つはHPのTopページです(CNNとBBCは英語)NHKは時事英語の学習教材となっています。 なお、今週は週報はお休みです。明日(3/22)ディーリング参考資料は作成・掲載の予定です。 . . . 本文を読む
株大幅反落(19173)「新型コロナウイルスの感染急増で、米国のカリフォルニア州やニューヨーク州が全事業所に対して出勤を禁止した。移動制限で米景気が落ち込むとの懸念が強まり、相場の重荷となった。カリフォルニア州が19日夜に原則として外出を禁じる命令を出し、ニューヨーク州も20日午前に必要不可欠な業種以外の出勤を禁止した。午後に入って原油先物相場が18年ぶりに1バレル20ドルを割り込むと市場心理の悪化し、株売りに拍車が掛かった。午前中には上げる場面もあった。主要国の中央銀行が相次いで金融緩和や資金供給を拡充していいるうえ、トランプ米政権による1兆ドルを超える経済対策が早期に議会で可決されそうなことも好感された。ただ、その後に米景気を巡る悪材料が相次ぎ、買いの勢いは続かなかった」。原油反落(22.43)「新型コロナウイルスによる世界景気の悪化懸念が強まり、原油需要が細るとみた売りが膨らんだ。欧石油商社のビトルは20日、「1日あたりの世界の原油需要が通常時より10%減る可能性がある」と試算したと伝わった。石油施設が集まる米テキサス州の当局は、市場安定を目的に同州での減産を検討していると18日に報じられたが、相場の反応は限られた。ロイター通信によると、同州当局者は「石油業界の幹部らは米政府に対し、シェール減産を条件にサウジとロシアに減産を交渉するよう提案している」と述べたという」、金は続伸(1484.6)。債券は続伸(利回り低下0.84%)「米連邦準備理事会(FRB)が新たな資金供給策を発表し、市場の流動性低下への懸念が和らいだ。今週は欧州中央銀行(ECB)や英イングランド銀行も相次いで資産購入を発表するなど、世界の主要な中銀が市場への資金供給を強化した。国債の流動性が低下する懸念が後退し、買い安心感につながった。米株式相場が大幅反落し、リスク回避の米国債買いを誘った面もあった。2年物国債相場も続伸し、利回りは前日比0.13%低い0.32%で終えた」。シカゴ日経先物引けは17030。 . . . 本文を読む
危険な本だ。原本はもちろん、日本語訳も中国へ持ち込んだらどうなるか、わからない。ウイグル人の作家トルグン・アルマス(1924~2001年)が、民族的矜持をこめて書いた歴史書である。一般向けの啓蒙書だが、学術書的な見解も述べる。中国の言論環境が激変した1989年に、新疆ウイグル自治区で出版されたが、すぐに発禁となった。著者は糾弾され、政府の監視下に置かれた。中国政府と対立する世界ウイグル会議は、中国国外に移住したウイグル人の各家庭が本書を一冊ずつ保有するという目標を立て、2010年に再版した。
中国政府は、ウイグル人は漢民族と同様「中華民族」の一員であり、新疆は昔から中国の一部だったと主張する。本書は冒頭で「ウイグル人の母なる故郷は中央アジアである」と宣言する。ウイグル人を他の遊牧民族、例えば匈奴(きょうど)やフン、エフタル、突厥(とっけつ)などの同胞民族として描く。遊牧民族どうしの対立や戦争の原因を、しばしば漢民族の「夷(い)をもって夷を制す」老獪(ろうかい)な離間策に求める。団結を失い13世紀初頭に滅亡した王朝である「カラハンの歴史で、我々が得た最も重要な苦い教訓は何か」など、記述の端々に現代への熱い思いがにじむ。本書は、著者が身命を賭して出版を急いだため、未完である。数千年前の古代から筆を起こし、ユーラシア大陸の東西にわたって幅広く説くが、13世紀のモンゴル帝国時代で唐突に終わる。巻末の「解説」にもあるとおり、歴史学の主流とは異なる著者独自の説も散見される。歴史書としての限界もあるが、末永く記憶される「歴史的書」になった。
訳者のあとがきも、重い。新疆では中国語教育の徹底により、ウイグル語の読み書きができない世代が生まれている。将来、中国のウイグル人が『ウイグル人』の原本を入手できる時代が来たとしても、もう読めなくなっているかもしれない、と訳者は言う。本書の民族的主張はさておき、シルクロードの歴史はロマンと波乱に満ちている。禁書でもバイブルでもなく、シルクロード好きの読者が軽い気持ちで本書を手にとれる日が来ることを願う。《評》明治大学教授 加藤 徹 (* 日経 記事より)(図はWikiより 7世紀の東西突厥(Gokturk Khaganate)。隋、吐谷渾(Tuyuhun)、サーサーン朝ペルシア。シルクロードがウイグル人活躍の場であったことがよくわかる。) . . . 本文を読む