各国中銀の懸命の短期(ドル)資金の大量市中供与で、ドル現金化の動きは一段落。大胆な財政政策と金融政策に期待が高まると予想する。 . . . 本文を読む
〇ダウ反落(21636)「米国の新型コロナウイルスの感染者数が26日に中国を上回って世界最多、感染拡大が続いた。世界的に外出制限の動きが広がり、人や物の移動の停滞長期化による景気不安から売りが膨らんだ。27日現在の世界の感染者数は58万人を超え、米国の感染者数は10万人近くと連日で急増した。ダウ平均の下げ幅は1000ドルを超える場面もあった。米国の大型経済対策の早期実現への期待でダウ平均は26日までの3日間で2割超上昇していたため、週末を控えて短期的な利益を確定する売りも出た。米下院は27日午後、2兆ドル(約220兆円)規模の経済対策法案を可決した。ただ市場は可決を織り込み済みで相場の反応は限られた」。
〇原油続落(21.51)「外出制限などの措置が長期化し、原油需要を一段と押し下げるとの見方が売りを促した。OPECとロシアが早期に協調減産を再検討するとの観測が後退したことも相場の重荷だった。」、金は下落(1654.1:期近限月変更)
〇債券は続伸(0.68%)「景気悪化への懸念から相対的に安全資産とされる債券には買いが優勢。幅広い地域で人の移動を制限する措置が取られており、米経済活動の停滞が長期化する可能性。3月の消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ)は前月から大きく低下し、2016年10月以来3年5カ月ぶりの低水準となった。26日発表の週間の米新規失業保険申請件数は前週比で過去最大の増加幅となっていた。米経済をけん引する個人消費が落ち込むとの懸念が強まり、債券買いを促した」。
〇為替:米景気先行き懸念からのドル売り(ユーロ買いが円買いよりも先行)とのことであるが、米大型景気対策と各国中銀による月末(本邦期末)ドル短期資金の大量市中供給で、ドル現金化に落ち着きが出てきたのではないか。売られすぎていたユーロ・円が買い戻されているのではないか。目先の資金繰りに余裕が出た分、(マネーゲームの原資であった)ユーロでの借り入れ返済が先行し、ユーロが対円でもユーロ高・円安に動いた可能性が高いと見ています。
〇日経平均先物夜間引けは18550。 . . . 本文を読む
1年程度の延期が決まった東京五輪に「2021年春」の開催案が浮上した。国際オリンピック委員会(IOC)は欧米の人気スポーツと日程が重ならない夏場の開催を前提としてきたが、暑さ対策の観点から春開催を望む意見が一部の国際競技連盟(IF)から上がっている。新型コロナウイルスの収束が見通せないなかで慎重な意見も根強い。東京五輪は今年の7月24日~8月9日で33競技の日程が組まれていた。東京がこの時期に大会期間を設定したのは、招致段階でIOCが7月15日~8月末までの間の開催を求めたためだ。背景には、IOCの収入の7割を占める放映権料の問題がある。特に一大スポンサーの米放送局の影響力は強く、秋にシーズンが始まる米アメリカンフットボールNFLや、秋から6月まで続く米プロバスケットボールNBAなどと重複しない7~8月の日程が近年の大会では組まれてきた。IOCは26日、IOC委員や各IFとの電話会議を開き、新型コロナの影響で東京大会が延期となった経緯を説明した。関係者によると、IFとの会議は2時間に及び、新たな大会日程については、酷暑を避けて春開催を求める意見が複数のIFから出た。一方で大会予選などを実施する見通しが立っていないため、夏から前倒しして春に開催することに慎重な意見もあったという。IOCは「3週間をめどにはっきりさせたい」とし、今後、放送局やIF、日本側との調整を進めていく。現実的に春開催は可能なのか。政府関係者は「日程にもよるが、渋滞対策の観点からは春の方が条件が良くなる可能性がある」との見方を示す。新型コロナの世界的な感染拡大の収束が見通せないことへの懸念は根強い。世界全体の感染者は27日時点で累計51万人を超え、177カ国・地域に広がっている。ある大会関係者は「春開催を決めた後、新型コロナが収まらないから『さらに延期します』というわけにはいかない。収束の遅れも考慮すればリスクが高い」と指摘する。(*日経 記事より) . . . 本文を読む