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高麗青磁に寄せて
中之島の東洋陶磁美術館で「高麗青磁―ヒスイのきらめき」が開催されています。 高麗王朝は918年から1392年で、日本では平安中期から鎌倉時代、室町時代初期のころになります。
「コリア」という呼び方は「コーライ」からきたと言われています
250点もの高麗青磁が所狭し、と展示されていて、その色の美しさ、形の繊細さ
に圧倒され、高麗王朝の文化の高さが偲ばれます。
あの豊臣秀吉が朝鮮侵略したのも、高麗青磁や李朝白磁を手に入れたかった
からだと言われています。そして多くの陶工たちを拉致して日本に連れてきて、各
藩に窯をつくって、陶磁器をつくらせました。毛利藩の萩焼、黒田藩の高取焼、鍋島藩の唐津焼、有田焼、島津藩の薩摩焼等々。
有田焼の「陶祖」として李参平は今もあがめられていますし、薩摩焼の現在の15代沈寿官氏は多方面で活躍されています。
この時期から日本の「焼き物文化」が飛躍的に発展しました。
また、初期の朝鮮通信使は秀吉に拉致された人々を捜し出し、国に連れ帰るの
が目的でした。しかし見つけ出すことができなくて、家族が離ればなれになってしまった悲劇も多くあったようです。
話がそれてしまいましたが、とにかくこれほどたくさんの高麗青磁が見られる機会はあまりないので、朝鮮半島に思いを馳せながら「本物」の良さを味わってください。美術館のすぐそばの「バラ園」もちょうど見頃です。11月25日まで開催中
です。 2018.10.21 井 哲子
ドキュメンタリー映画「ソソンリ」寝屋川上映会
12月9日(日)
1回目上映14:00~16:30
2回目上映17:30~20:00
寝屋川市民会館4階研修室 当日1200円 前売1000円
東アジアに平和を!武力なき平和のためのZENKOスピーキングツアー大阪集会
12月16日(日)
13:30~
国民会館・大ホール(京阪天満橋駅下車徒歩6分)
当日600円 前売500円
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