斎藤佑樹投手は潰される!?

2007年01月21日 | 野球
まだ記憶に新しい夏の甲子園。久し振りのヒーローに日本中が熱狂した。昨年WBCの世界一に始まり野球ファンとしては嬉しいが、日本プロ野球の低迷は否めない。人気回復に周囲が躍起になっている。
昨年の西東京の決勝戦で神宮球場へ行った。日大三校VS早実。甲子園の決勝戦でもおかしくない好カードだった。異例の外野席開放も有り、炎天下だったが延長に突入し夕方からは涼しい風が球場に流れた。結局、互角の戦いだったが勝利の女神は早実に微笑み、甲子園の切符を手にした。タラ、レバはいけないが、古豪日大三校に負けていたら彼はこんなにマスコミや過熱ファンに追いこまれただろうか?現代の高校生とは思えない謙虚さ、直向きさ、そしてあの顔も実力を兼ね備えてだから仕方がないのは頷ける。ただ、『佑ちゃん見たさに覗き見』とか 『王子のカーテン』も設けられた。こうした中、怪我人も出たらしい。荒木大輔の大ちゃんフィバーも当時を振り返り「僕のために裏口からチームメイトが出る、迷惑をかけてしまった」と。しかし、荒木大輔本人が迷惑をかけたわけではない。
練習に集中出来るのか?出来ないだろう。結局リーグ戦が始まればその過熱はさらに続く。
野球はピッチャー。そのピッチャーがどうも窮屈に感じてならない。それにピッチャー以外のチームメイトも最初は仕方ないと思いつつもこれが4年間続けば精神的にも大変だろう。野球に限らず、有名人はこうした「もう一つの戦い」を強いられる。このもう一つがとても厄介である。日本野球低迷に専門家も「ヒーローがいない」という点を挙げている。彼は甲子園では確かにヒーローだった。しかし、今後の保証は何一つない。その確固たる保証と彼の夢の続きを応援するなら、リーグ戦、プロ、メジャー(行くのか分かりませんが)そこで応援したらどうだろう。彼を既に「完成された選手」と言う人がいるが、マスコミ対応にも困惑しプロの世界も未知。野球選手が完成される?どのスポーツでも完成はないのではないのではないか?完成型に近い、近づいているから見ていて面白い。その面白さが、潰されないことを祈りたい。
コメント
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