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般若心経の解説6、"空即是色"

2016-04-11 20:14:12 | 般若心経
🍀般若心経の解説🍀6


🌸🌸「空即是色(くうそくぜしき)」🌸🌸


「色即是空」つまり「あらゆるものは空である」ということを説いた経典が
「般若心経」であると強調しますと、

ややもすれば、否定的な、

空虚な教えだけが説かれている、という恐れが生じます。

そらゆえに、色と空の位置を逆転させて、
「空即是色」と経は説きます。

「色不異空」のすぐあとに「空不異色」と転換させる論法と同じです。

わたしたちは、現実には、肉体をもってこの現象世界に生きています。

この身体を、この世を離れては、われわれは存在しえません。

ただし、この身体も、この世のすべては空なるものと認識して、

つまり、この身体はいつかは亡びるものである、

この世のすべては移ろうものであると諦観して、

日々を送ることが肝要です。

このように、空という見地に立つことができれば、

同じ人生がまったく姿を変えることになる、

というのが「空即是色」の風光です。


「般若心経」の心を、世の人々に伝えることによく務めた人に、

高神覚昇(たかがみかくしょう)という方がおられます。

氏には、版を重ねた「般若心経講義」(角川文庫)という書物があります。

そこには、次の一句が引用されています。

舎利子みよ 空即是色 花ざかり

桜の木は、春がやってきますと、おしげもなく一面に花を咲かせて、

私たちの心を和ませます。

しかし、それもつかの間、

風が吹き、冷たい雨が降ると、美しい花びらを散らせてしまいます。

雨に流される花びら、路上に踏みつけられる花びらを見て、

誰しも「あはれ」と思うことでしょう。

さらに、冬が来て、葉を落とし、すっかり枯れ木のようになってしまった桜を見れば、

そのあはれさはいやましとなります。

しかし、ひとたび冬が去り、また春が来れば、

枯れたと見えた桜のこずえは、つぼみを芽吹かせ、

そして、ふたたび麗しい花を咲かせます。

禅宗には「枯木開花(こぼくかいか)」という言葉があります。

「色即是空」と比較して味わってください。


(「あなただけの般若心経」より)

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