ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

駒を取られる瞬間が最も働いている ~STAP細胞に思うこと~

2014-12-20 22:58:20 | 日記
 昨日、検証実験の結果、STAP細胞は再現されなかったとの記者会見が開かれましたね。
 ひげめがねは天邪鬼なので、最初のころは小保方氏が大嫌いでしたが、追い込まれるにつれて、だんだん好きになってきました(笑)。
 人間というのは窮地に立たされたとき、追い込まれたときにその真価を発揮します。全く実力を発揮できないひげめがねは、そういう時の他人の立ち居振る舞いに注目してしまうのですね。その意味で、少なくとも小保方さんの4月の記者会見は、率直に話していることが感じられ、素晴らしかったと思います。内容はともかくとして。

 で、昨日の記者会見の内容を日本経済新聞にて読みましたが、改めて感じ入ることがありました。
「検証実験中、万能性確認の第1ステップとなる緑色に光る現象は現れたが、この現象は細胞が死滅する直前にも見られることで知られている。万能性を示す必要条件ではあるが十分条件ではない。緑色に光るだけなら200回以上あったという発言もあり得る」(要約)。
 つまり、細胞は死ぬ前に万能になる瞬間と同じくらい輝くのです!
 これは、将棋の世界でも同じで、表題の言葉は格言とまではいかなくとも、将棋を指す人間にとっては常識となっていることであります。
 大体ゲームというのは、自然の摂理がすべからく現れるものです。ということは。人間も死ぬ前に輝く瞬間があるということでは。
 うちの母方のじいちゃんが亡くなるときも、前日にものすごい体調がよく、いい顔をしていたそうです。
 同居していたばあちゃんは、いつ亡くなるかという状態で1か月いましたが、息を引き取る30分前はひげめがねと意思疎通をしており、「今日は調子がいいな」と思っておりました。だから、風呂に入っているときに母親から「息がない」と言われても、「何を間の抜けたことを言っているんだ」と思って、相手にしませんでした申し訳ございません。
 人間死ぬ直前まで一生懸命生きる必要があるのですね。追い込まれた時ほど光り輝くのですよ。
 ひげめがねも、窮地の時に光り輝けるメンタルと体力を持ちたいものだと思った1日でしたが、そんな日は来るのでしょうか?

「デザイン水かけ論」連載終了のお知らせ

2014-12-11 20:32:08 | 日記
 自動車評論家の前澤義雄氏が亡くなって3週間が経ちました。
 訃報を知ったのは、清水草一氏のブログで、しかもそのブログがアップされてから3日後のことでした。
 信じられない気持のまま、12月10日発売のベストカーを購入しましたが、残念ながら本当に追悼特集が組まれていました。
 ひげめがねは自動車雑誌『ベストカー』を16年以上購入し続けていますが、後半の10年は前澤氏と清水氏の「デザイン水かけ論」を読むためだけに購入していた、と言っても過言ではありません。一体ひげめがねは今後ベストカーを何のために買い続ければよいのでしょうか?あ、水野和敏氏の不定期連載は読みたいのでしばらくは買い続けます。

 「デザイン水かけ論」の連載が始まったのは2002年の8月からとのこと。それを最初に読んだ時の感激は、12年経ったいまでもよみがえってきます。そのコーナーには連載が始まってから1年くらい前澤義雄氏のプロフィールがついていました。Z32フェアレディZとP10プリメーラのチーフデザイナーだったと知り、なるほど只者ではないと感じ入りました。クルマ好きにとって、その2台をデザインした人、といえばひれ伏すしかありません。実際、連載開始数年後から読み始めた人の中には「なんちゅー尊大な発言をするこいつは何者だ?」と思っていたが、その経歴を聞いて180度読む姿勢が変わった、という人すらいます。
 とにもかくにも「デザイン水かけ論」は私の中では空前絶後、自動車界の革命的な連載でありました。2ページのうち、数枚のディテールもよくわからないモノクロ写真を載せただけで、あとは対談とデザイン論という構成では、ふつうは読む気がしません。しかし、読ませてしまう、そして、考え方が破壊される。よくわからないのに、また読みたくなる。こんな連載は、自動車業界だけにとどまらずほかの分野でもなかったことでした。審美眼だけでなく、物事の考え方、生き方にまで影響を受けました。ひげめがねには全くない要素である、ダンディズムまで考えさせてくれました。

 1か月前に亡くなった徳大寺有恒氏は神様のような存在でしたが、前澤さんが亡くなったのは自分のじいちゃんが亡くなったようで本当に寂しいし、空虚な気持ちに襲われます。ああ、あの連載がもう読めないんだなあ、と。
 今号のベストカーを10回くらい繰り返し読み直して、追悼したいと思います。

車将棋の駒を考えてみる

2014-12-04 21:56:19 | 日記
 あまりに忙しくブログを書いている暇も将棋をウオッチしている暇もなかったが、電王戦関連はものすごいことになっている模様。
 中でもリアル車将棋!2月の西武ドームってめちゃ寒いよ!と思ったけど、公開はしないのね。残念。(←行く気マンマンだった)
 何はともあれ、ひげめがねが考えていたことを実現していただけるようですありがとうございます?!
 でもねえ、駒候補がいまいちなのですよ。駒の働きとクルマの機能がイマイチ一致してない。
 ということで、ひげめがねも勝手に将棋の駒車?を駒別に考えてみました。しかもトヨタ車に限らず世界のクルマで。先手は外国車、後手は日本車です。以下、選考理由とともにお楽しみください。なお、写真は基本的にカーセンサーネットから引用させていただきました。

王将・玉将…他を圧倒し屈服させる存在感を持つ車。

先手…ロールスロイス・ファントム

 高級車、高額車は数々あれど、これほどの存在感と知名度がある車はほかになし。写真はファントムですが、ロールスだったら何でもOK。

後手…トヨタ・センチュリー

 日本車唯一の12気筒エンジン搭載。一度は後部座席に乗らせていただきたいものですが、無理でしょう。。。








金将…守備駒、重厚感があり守ってくれそうな車。

先手…レンジローバー

 砂漠の高級車は健在。岩場とかにぶつけるのもったいないですが、ぶつけてもわが身は大丈夫そう。

後手…トヨタ・ランドクルーザー

 レンジローバーにも負けない耐久性!世界中で活躍。









銀将…ジグザグ曲がって攻撃的だが、一方でいぶし銀、銀が泣いている。浪花節。

先手…空冷ポルシェ911

 説明不要の世界的スポーツカー。エンスージアストには「やっぱりポルシェは空冷エンジンに限る」と言われるところが浪花節的。

後手…ニッサン・スカイライン

 数々の伝説をまとったスポーツセダン。近年のコンセプトの迷走ぶりも銀の動きに似ている?!ザ・浪花節。








桂馬…軽快に飛び、曲がる。この駒選ぶのが一番楽しい!

先手…ロータス・エリーゼ

 蝶のように舞い、蜂のように刺す!実用性無視のハンドリングカー。

後手…マツダ・ロードスター

 世界にコンパクトオープンカーブームを巻き起こした歴史的名車。メカ的に特筆すべき点がないのに、この楽しさ!








香車…直線番長。曲がれないし、元にも戻れないが、速い。

先手…フォード・マスタング

 シボレー・カマロでも可。ザ・アメリカンスポーツ。ハワイでレンタカー借りたけど、イメージどおりでした。

後手…三菱・GTO

 一代しかもたなかったのに、ここに登場してしまうくらいのインパクト!バブル前後の日本車はすごかった。








角行…飛車ほどではないけど、大駒。定番の大物。

先手…メルセデスベンツ・Sクラス

 ずっと世界の高級車のトップランナー。写真はいまだに世界的に評価高いW126だが、現行型もひげめがねには別世界のクルマでした…。

後手…トヨタ・クラウン

 この写真は脇坂寿一氏のブログから引用しました。
 日本の心。いつかはクラウン。そしてピンクも!ザ・定番。






飛車…最強。

先手…ランボルギーニ・カウンタック

 フェラーリをも蹴散らす存在感。当時の小学生は最高速度のこの形とガルウイングにやられました。

後手…ニッサン・GT-R

 日本の誇り。戦艦大和。世界でも通用するリアルスポーツカー。水野和敏万歳(笑)。






歩兵…小さいけど必要不可欠なクルマ。これが一番難しかった。

先手…ミニ

 ビートル、2CV、チンクェチェントなどライバルも強力ですが、ここはやはりミニでしょう。50年弱かけてと金(BMWミニ)になったのもポイントです。

後手…スズキ・ジムニー

 いまだに長野県などでは写真のモデルも走ってます。日本の名車。



 いかがでしたか?車好きな方からのご意見をお待ちしております。


徳大寺有恒氏が残してくれたもの

2014-11-09 19:24:39 | 日記
 自動車評論家の徳大寺有恒氏が平成26年11月7日に死去。
 わが実家には『間違いだらけのクルマ選び』のごく初期のものが寝室に置いてあったので、小さいころから「徳大寺有恒」という名前はインプットされていた。
 ひげめがねがクルマに興味を持ったのは、就職した1997年とかなり近年になってからだった。その時にまず真っ先に思い出した名前が彼の名前でさっそく本屋に買いに行ったことが懐かしい。そこから10年ほどは毎年『間違いだらけ…』は購入していたし、ベストカーで彼のエッセイを17年間読み続けている。
 そのベストカーの「俺と疾れ」で、当時発売されたばかりのR34スカイラインのことを2回にわたって徳さんはエッセイにしたためた。新車のことを2回にわたって徳さんが書くことなどその後もないことだった。ひげめがねがR34スカイラインに憧れ続け、2年半後に購入できたのは徳さんのおかげである。今思い出しても本当にいいクルマだった。
 近年は自分のことを「ジジイ」と呼び、いつ死ぬかわからないような発言をしていた。ちょうど徳さんが「クラウンを最後のクルマにしたい」と言い始めたころからである。最近といっても12年くらい前?(苦笑)。ひげめがねの自虐は仕方ないが、徳さんの自虐は痛々しかった。体を悪くし、自分がいろいろなことをできないことにイライラし、絶望していたのだろうか。そういう意味では最後までダンディズムや美学を貫いた人だったのかもしれない。

 徳さんの功績は「クルマの批評ができる環境を作ったこと」である。清水草一氏がブログでひげねがめが思ったとおりのことを書いているので、お読みください。
 これは奇跡のようなことで、日本車の隆盛は徳さんがいたからなのである。

 まさに巨星であった。ご冥福をお祈り申し上げます。

第26回将棋ペンクラブ大賞贈呈式

2014-09-21 22:15:24 | 日記
 9月19日は故あって上京しましたが、ちょうどその日将棋ペンクラブ大賞贈呈式が四谷で開催されるとのことで、お伺いしてまいりました。
 憧れの棋士はもちろん、顔は知らないけど名前だけはよく知っている将棋記者の方も多くお見かけし、すっかりおのぼりさん状態でした。
 おじさんやぐーちゃんはもちろんのこと、将棋ペンクラブログの森さんにもお会いでき、感激です。
 なお、本件の本当の詳細は将棋ペンクラブログをお読みください。



西上心太さんの講評。




受賞者の皆様




北野新太さん。「記者なのに口下手ですし、将棋もわかりませんが、棋士に対する情熱は負けません。」




湯川恵子さん。「5回受賞は最多だそうです。6回目もお願いします!」



天野貴元さん。「奨励会3段までとしては初めての受賞だそうで、素直にうれしいです」



森内俊之竜王。「(絶句ののち)ちょっと待ってください(笑)。」




森信雄七段。「この本作るのにあまりに没頭しすぎて、嫁に『何やってるの!』と怒られました(笑)。」



杉本昌隆七段。「相振りシリーズは7冊目。10冊目まではだします!」







乾杯の音頭は石田九段。「乾杯のあいさつは長くてはいけないのでねえ。でもですねえ(以下略)」




その後、安食女流に2枚落ちでご指導いただきました。花を持たせてもらいました。ひげめがねが、あまりにまじめに考えすぎて、次の予定の時間ぎりぎりになってしまい、申し訳ございませんでした(反省)。



安食さんと天野さんの共同ブログ時代から読んでいたので、感慨深いです。



渡部女流には写真撮らせてください。とお願いしてしまいました。ひげめがねはなんだかんだ言って遠目ですが棋士を生で見る機会は多いのですが、渡部女流はテレビでもほとんどお見かけしたことがなかったので感激でした。渡部さんはオーラがあるようにひげめがねは感じました。


 帰宅前に、森さんにお願いし、渡部女流と室谷女流に挟まれ3ショット撮影していただきました。でも、その写真はここには載せません。一生の宝ですので!!ただし、これをお読みの方は妻には内密に(笑)。