ひげめがねが麻雀のこと書くのはめったにないことですが。
5月5日(祝日)、麻雀界では世論を二分する大きな対決があった。
以下概要
・「IQ180真剣様」というアカウントの人がツイッター上で「俺が一番強い。天鳳(麻雀オンラインゲーム)のプレーヤー全員ぶっ潰す」的なツイートを随時発信。
・天鳳プレーヤーが皆おもしろがる。
・ところが、コンビ打ちしたとの容疑で「IQ180真剣様」アカウント停止となる。
・真剣様、なぜか逆恨み?「皆許せねえ、ぶっ潰す」とのツイート連発。
・「じゃ、リアル麻雀でかたつければいいんじゃね?」との指摘が入る
・真剣様「じゃあ行ってやるよ」ということで、福地誠氏がゲストで招かれた雀荘に5月5日に行くと宣言。
・信じないネットの人々。
・ところがまじでキタ──ヽ('∀')ノ──!! キタ。かなり鋭い、イケメン青年だった模様。
・さらに真剣様が、途中まで大量リード。
・しかし、最後は将棋名人戦第2局くらいの大逆転!!オーラス倍満あがりで、福地氏勝利!
・あー、おもしろかった。
ひげめがねは、金曜朝の出勤する直前にtogetterを読んで、「なんじゃこのおもしろい対決はーーーー!!!麻雀放浪記じゃねーかーーーーー!」と思って、1日仕事が手につかなかった(←仕事のできない言い訳)。
ところが、「くそつまらない」「意味ない」との意見も半数くらいあるとのこと。
へー、こんなおもしろい出来事なのに、麻雀打つ人にはつまらないんだねえー。「博打はいかんでしょ」「素人巻きこんじゃいかんでしょ」「大人げない」みたいな意見だったら理解できるけど。
そこで、「なんでつまらないのか」を将棋観戦的視点で考えてみました。
1.将棋には真剣師がいなくなったので、基本的にこんなことはあり得ない。
小池重明見ればわかるけど、真剣師は有名になったら商売あがったりなんだよね。絶対負ける相手に人は金賭けないから。
それから「真剣する」なんてネット上に書いたら「公益社団法人 日本将棋連盟」が全力で阻止するかも(笑)。
2.強い人は「おれは強い」とか書かない。書く必要がない。
将棋指しが「おれは羽生・渡辺に負けねえ」とかつぶやいても、完全シカトでしょ。「じゃあまず24でR2500超えてみましょうね」とか「何はともあれアマ名人になってみましょう」とか将棋クラスタは思うだけだよね。
将棋指す人でプロレスみたいに挑発する人がいないのは、運の要素が非常に少ないから。実際には運の要素が全くないわけではないけれども、「それも実力」とあきらめる風土が将棋指す人にも見る人にもある。
そして、実際勝負する場がしっかりあることも大きなポイント。
雄たけびをあげる前にまず勝ちましょう、ということですね。
3.将棋界には「観戦する」文化がある。
GWに買った福地先生編の本の中に「麻雀は観戦しても強くなりません。打ちまくりましょう」的な解説があり、びっくらこきました。
将棋では「棋譜並べ」が核となる勉強法の1つ。「いい将棋を見ると香1枚強くなる」くらいの感覚ですよね。
他人の麻雀をほめたり、見て強くなったり、という文化は一部の人だけのものになっているということでしょうか?
4.「リアル将棋」と「ネット将棋」は同じもの。
「リアル将棋」「ネット将棋」に違いはない。郷田先生のようにPC持ってない人でもネット将棋で優勝できる(羽生先生みたいなクリックミスは除く(笑))。
裏返すとこういうことか?
・麻雀界では「麻雀はギャンブルか競技(ゲーム)か」という結論が出ない。共通認識がない。
・観戦する文化がそんなにないので、強い弱いの判断する場が非常に少ない。最近はそれでもニコ生等での見る文化は増えてきたが、その文化が将棋ほど評価されていない。
・それ以前に、麻雀において「強い」とはどういうことなのか、定義がない。真剣様も「強そう」とは思うが、それがどのくらい強いのか?(将棋で言うところのアマ初段なのか五段なのか?はたまたプロレベルなのか?)は神秘のベールに包まれている。そして、短期では強さが明示されないからこそ、ギャンブルの対象となりうる。
・天鳳などが「強さ」の目安を示す指標となりうるが、「リアル麻雀」と「ネット麻雀」は違う、というのが麻雀界の基本的共通認識。なので、リアル麻雀強者とは比較のしようがない。
・天鳳が強くても、名誉以外何もない(という認識でいいですか?)。生計を成り立たせられないので、少なくとも将棋でいうところの「プロ」になりえない。
つまり、麻雀界は未開の地を開拓しているところ。だから、西部劇みたいに「得体の知れない強い人」が世の中にわんさかいて、こんなおもしろい状況が生まれるのかもしれない。
麻雀な人々は、そういう状況に慣れているので、今回の件も「普通でしょ」と思われるのかと。
将棋界には「得体の知れない強い人」は30年くらい前にいなくなってしまったので、今回の対決、ひげめがねはとてもおもしろかったなあ。
ひげめがねはこーゆー真剣勝負を見るのは大好きなので、次はぜひ、金をかけずにお願いします!!
5月5日(祝日)、麻雀界では世論を二分する大きな対決があった。
以下概要
・「IQ180真剣様」というアカウントの人がツイッター上で「俺が一番強い。天鳳(麻雀オンラインゲーム)のプレーヤー全員ぶっ潰す」的なツイートを随時発信。
・天鳳プレーヤーが皆おもしろがる。
・ところが、コンビ打ちしたとの容疑で「IQ180真剣様」アカウント停止となる。
・真剣様、なぜか逆恨み?「皆許せねえ、ぶっ潰す」とのツイート連発。
・「じゃ、リアル麻雀でかたつければいいんじゃね?」との指摘が入る
・真剣様「じゃあ行ってやるよ」ということで、福地誠氏がゲストで招かれた雀荘に5月5日に行くと宣言。
・信じないネットの人々。
・ところがまじでキタ──ヽ('∀')ノ──!! キタ。かなり鋭い、イケメン青年だった模様。
・さらに真剣様が、途中まで大量リード。
・しかし、最後は将棋名人戦第2局くらいの大逆転!!オーラス倍満あがりで、福地氏勝利!
・あー、おもしろかった。
ひげめがねは、金曜朝の出勤する直前にtogetterを読んで、「なんじゃこのおもしろい対決はーーーー!!!麻雀放浪記じゃねーかーーーーー!」と思って、1日仕事が手につかなかった(←仕事のできない言い訳)。
ところが、「くそつまらない」「意味ない」との意見も半数くらいあるとのこと。
へー、こんなおもしろい出来事なのに、麻雀打つ人にはつまらないんだねえー。「博打はいかんでしょ」「素人巻きこんじゃいかんでしょ」「大人げない」みたいな意見だったら理解できるけど。
そこで、「なんでつまらないのか」を将棋観戦的視点で考えてみました。
1.将棋には真剣師がいなくなったので、基本的にこんなことはあり得ない。
小池重明見ればわかるけど、真剣師は有名になったら商売あがったりなんだよね。絶対負ける相手に人は金賭けないから。
それから「真剣する」なんてネット上に書いたら「公益社団法人 日本将棋連盟」が全力で阻止するかも(笑)。
2.強い人は「おれは強い」とか書かない。書く必要がない。
将棋指しが「おれは羽生・渡辺に負けねえ」とかつぶやいても、完全シカトでしょ。「じゃあまず24でR2500超えてみましょうね」とか「何はともあれアマ名人になってみましょう」とか将棋クラスタは思うだけだよね。
将棋指す人でプロレスみたいに挑発する人がいないのは、運の要素が非常に少ないから。実際には運の要素が全くないわけではないけれども、「それも実力」とあきらめる風土が将棋指す人にも見る人にもある。
そして、実際勝負する場がしっかりあることも大きなポイント。
雄たけびをあげる前にまず勝ちましょう、ということですね。
3.将棋界には「観戦する」文化がある。
GWに買った福地先生編の本の中に「麻雀は観戦しても強くなりません。打ちまくりましょう」的な解説があり、びっくらこきました。
将棋では「棋譜並べ」が核となる勉強法の1つ。「いい将棋を見ると香1枚強くなる」くらいの感覚ですよね。
他人の麻雀をほめたり、見て強くなったり、という文化は一部の人だけのものになっているということでしょうか?
4.「リアル将棋」と「ネット将棋」は同じもの。
「リアル将棋」「ネット将棋」に違いはない。郷田先生のようにPC持ってない人でもネット将棋で優勝できる(羽生先生みたいなクリックミスは除く(笑))。
裏返すとこういうことか?
・麻雀界では「麻雀はギャンブルか競技(ゲーム)か」という結論が出ない。共通認識がない。
・観戦する文化がそんなにないので、強い弱いの判断する場が非常に少ない。最近はそれでもニコ生等での見る文化は増えてきたが、その文化が将棋ほど評価されていない。
・それ以前に、麻雀において「強い」とはどういうことなのか、定義がない。真剣様も「強そう」とは思うが、それがどのくらい強いのか?(将棋で言うところのアマ初段なのか五段なのか?はたまたプロレベルなのか?)は神秘のベールに包まれている。そして、短期では強さが明示されないからこそ、ギャンブルの対象となりうる。
・天鳳などが「強さ」の目安を示す指標となりうるが、「リアル麻雀」と「ネット麻雀」は違う、というのが麻雀界の基本的共通認識。なので、リアル麻雀強者とは比較のしようがない。
・天鳳が強くても、名誉以外何もない(という認識でいいですか?)。生計を成り立たせられないので、少なくとも将棋でいうところの「プロ」になりえない。
つまり、麻雀界は未開の地を開拓しているところ。だから、西部劇みたいに「得体の知れない強い人」が世の中にわんさかいて、こんなおもしろい状況が生まれるのかもしれない。
麻雀な人々は、そういう状況に慣れているので、今回の件も「普通でしょ」と思われるのかと。
将棋界には「得体の知れない強い人」は30年くらい前にいなくなってしまったので、今回の対決、ひげめがねはとてもおもしろかったなあ。
ひげめがねはこーゆー真剣勝負を見るのは大好きなので、次はぜひ、金をかけずにお願いします!!