ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科)
休耕田にムラサキサギゴケが咲いています。コケというから苔かと思うと、ゴマノハグサ科のきれいな花。鷺の姿に似て、苔のように広がるという意味でしょう。
本来は春の花。匍匐茎を伸ばして広がり、チドメグサやミゾカクシをバックに、紫の星雲のように咲いているのを見ることもあります。
同じゴマノハグサ科のトキワハゼ(岡山大植物研究室HP)(1年草・花期、春~秋と長い)とよく似ていて、図鑑だけで知っていると混同しそうです。
ムラサキ・・・は多年草で、根元から匍匐茎を出して広がる、休耕田や畔に多い(トキワ・・・は道端など比較的乾いたところ)、ムラサキ・・・の方が色が鮮やかで花も大きい、と見分け方はいろいろ。
私は、ぱっと見て素直に「あ、きれい」と思えばムラサキサギゴケ。
「近づいてよく見ればけっこう可愛いかな?」と思えばトキワハゼ、と見分けてます。これで案外まちがいません。
この休耕田は4~5年前まで一面ススキの穂が揺れていました。放っておくとセイタカアワダチソウが茂ってしまうのを、程よく管理なさっていたみたいです。持ち主が退職なさったのか、頻繁に草刈りをされるようになってムラサキサギゴケの群落が見られるようになりました。今年は張り切りすぎで、あんまり頻繁に刈られるので、春にはムラサキサギゴケの咲く暇がなかったんです。あきらめていたら今頃になって咲いてくれました。
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