アオツヅラフジ(=カミエビ、ツヅラフジ科)
青い実がなるからアオツヅラフジだと、ずっと思ってました。その割に目立たない青だなと。違ってました。木本性のツルが一年目は緑色をしているからアオい茎のかずら(=つづら)という意味でアオツヅラフジでした。
私の持ってる古い“牧野新日本植物図鑑”にはアオツヅラフジの名がありません。アオツヅラフジはカミエビの名で載っていて、オオツヅラフジがツヅラフジの名で載っています。ああややこし。後に整理されたんでしょう。
どこにでも生えているように思いますが、雌雄異株なので実を見ることは案外少ない。粉をふいたような紺色の実が付きます。
全体が細かい毛に覆われ、ツルはあまり太くはなりません。たいして高いところへは上らないようですが、2年目からは茶色の茎になって、木本ですからいつまでも残ります。
このツルが意外に手ごわい。山の畑の生け垣に被さった何年来のアオツヅラフジと格闘したときは指の関節が熱を持ちました。盆栽仕立てにして楽しむ人もあるようですが、とても植える気にはなれません。
牧野図鑑にはオオツヅラフジのツルで編んだかごを“つずら”(=つづらこ(葛籠))と呼ぶ、とありますが、アオツヅラフジのツルでも編めるだろうと思います。
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