姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

太郎の抱えているもの

2009-11-01 09:47:50 | 太郎のこと
太郎の診断を受けてみようと思った一番の理由は
 「低すぎる自己評価」です
一度でも「キライ」と言われると太郎の中に刻み込まれます
小さい子供のケンカです
今「キライだ~」って言っても1時間もすれば何事もなかったように
仲良く遊んでいたりするもんです
でも、太郎にとっては表向きの話
「遊ぶけど、みんなはタロがキライやねん
キライって言ったもん」
自己評価の下がりきった今の太郎にとって「キライ」は消し難い傷になります。

年長さんになってから「小学校に行ったら・・・」って言われる機会が増えました。

そして「タロは学校なんか行かん」って言い始めました。
理由は「友達」
みんなに嫌われてる
友達がいない、出来ない、作れない

家に帰って姫とケンカして、言われてしまいます。
「もう!タロのバカ!あっち行け!」
途端にフラッシュバック
「うわ~ あ~ タロのバカ~ 
タロなんか、タロなんか いなくなれ!
やっぱりタロはバカだ~
うわ~ タロなんか タロなんか いない方がいい~
うわ~ ごめんなさい~
タロが悪い、タロが悪いんだ~」

一人で寝室の布団の上で枕を叩きつけ、
自分の頭を叩き、泣き叫びます

こんな時、太郎には私の声も届きません。

少し落ち着いたら自分から出てきます。

「抱っこしてください」

抱きしめると「お母さん、タロ、キライ?」

「だ~い好き。お母さんはタロが大好き」
「お母さん、ごめんなさい
 謝ることなんてないのに
 太郎は悪くないのに・・・こんな日は一緒に泣いてしまいます