前に「アメジストは万民の宝石」と書きました。ほんとは違う言い方をしたかったのだけど、そう書くと非難轟々になりそうなのでやめる。まあ安くても美しいものがたくさんある。あちきなんぞには実にありがたい石です。
色も濃かったり薄かったり、青っぽかったり赤っぽかったり、模様があったりインクルがあったりといろいろ。産地もたくさんあって、それぞれに特色がある。
で、お手頃価格のものだとつい手を出す。同じ種類のものをたくさん集めるという嗜好はないしそんな経済的余裕もないのだけど、アメジストとアイオライトとムーンストーンはけっこうたまってしまった。(比較的お安いものばかりだね)
ネタもなくなってきたので、そんなアメジストたちを総ざらいしようかと思いまして。
石屋さんもお休みで皆さんお暇でしょうし。(自分と一緒にするな)
まずは最近 The Stone of WAKOU さんから購入のブラジル産「Old Stock 1960's」。
60年前だぜ。ってあちきよりは若いか。(君は古いねえw)
「アメリカの老舗業者より1960年頃の在庫品を譲り受けた」とある。オールドストックというのは、絶産とか廃坑とかでもう採れない貴重品という場合もあるようだけど、これがそうかどうかは知らない。
普通に見ると「黒曜石ですか?」みたいな姿。
60年のうちに煤けてしまったのか。あちきと同じか。(君は汚くなった、だろ)
表面に何かが付いているのかとちょっと削ってみたけどそうではない。(君も表面削ったらどうだい?) 血が出るわい。
年とともに褪色するというのは聞いたことがあるけど、暗く濃くなるなんてあるんですかね。
ところが透過光だと素晴らしく美しい紫を発する。この色、なかなかない、いい色です。
方向によってはまた違う色になる。
さらに白熱灯光の透過だと、赤く「カラーチェンジ」する。
ルビーも真っ青(ないないw)の鮮やかな赤。肉眼だともっとすごいのですけどね。
まあアメジストを白熱灯光透過で見ると赤くなることはしばしばある。ブランドバーグとかもそうみたい。けど、この真っ赤っ赤はすごい。
60年を経て味わいを深めたのでしょうかね。
一見ド地味だけど光を透すと多様に輝くなんて、あちきみたいじゃないですかね。(どこがじゃい)
ともあれ、面白い石です。