(騒がしいタイトルをつけるでない)
何ちう名前や。そんな名前の石あるん?(何か変な方言になってないか)
と、エヌズさんのサイトを見て唖然としたのでした。
「氷晶石/白雪石」とある。
《グリーンランド特産の往年の氷晶石と白雪石が混在した標本です。原産地標本。Ivigtut Cryolite Deposit, Ivittuut, Arsuk Fjord, Sermersooq, Greenland, Denmark.》
ネットで調べてみると、氷晶石とほぼ同じ成分の石らしい。ちなみに現代中国の画家に同じ漢字の人物がいる。何ちう名前や。「しらゆきいし」。(訓読みするな)
《氷晶石に似た白色の鉱物で、氷晶石と同じ元素で構成されるフルオロアルミン酸ナトリウムの一種である。イヒドゥートでは氷晶石、Cryolithionite(クリオリチオナイト/氷鱗雲母)とこの白雪石とが、初生フッ化鉱物として産した。……ふつうは自形単結晶を示さず、塊状の氷晶石中に脈状または斑塊状となって見い出される。》鉱物たちの庭
Ivigtut イヴィクドゥートは現イヒドゥート Ivittuut の旧称とのこと。(細かい)
つまり、
氷晶石(クリオライト Cryolite) Na2NaAlF6
白雪石(キオライト Chiolite) Na5Al3F14
氷鱗雲母(クリオリチオナイト Cryolithionite) Na3Al2(LiF4)3
ほお。氷晶石のほうが結晶しやすいということかな。
氷鱗雲母は雲母ではなくガーネット・スーパーグループに属するらしい。は? この化学式でガーネット?
氷晶石は一つ持ってる。クリワさんで割合お安くでていたもの。記事も書いた。こちら。
エヌズさんの商品写真と比べて、どこがどう違うかわからない。クリワさんは白雪石を表示しなかっただけか。
どうも気になって、あまり高くないのでポチッた。
とても美しい。基本的には前の石と同じだけど、氷晶石の結晶の輝きと白雪石の粉雪っぽい感じがよく出ているかな。「しらゆきいし」の命名もあながち不当というわけではない。そして名前を表示したほうが、あちきのようなロマンチスト(はあ?) が手を伸ばすからいいような気がする。
しかし、こんな美しい石が、アルミだかを採るためにガンガン掘られて取り尽くされたというのは、悲しいことではある。やっぱ人間というのは罪深いのかもしれない。