前に青水晶のところでラズライト・イン・クォーツを上げました。
ラピスラズリのRラズライト、青金石とごっちゃになるやつ。
MgAl2(PO4)2(OH)2。美石揃いのリン酸塩鉱物。
深い青がきれいそうなので、ちょっと欲しいなと思っていたけど、なかなか価格・品質で折り合うものがない。どうしても黒っぽくなっちゃう。
で先日、ハッピーギフトさんでお手頃価格で美しそうなものが出たので、ようやくゲット。
カナダ、ユーコン準州、ラピッドクリーク産。有名産地のようで。
深い青と重厚な質感がとてもいい。残念ながら透明度はほとんどないけど。
それと改めて気づいたのは、若干緑が入るということ。mindat のギャラリーを見ると、ユーコン産のものは案外緑を帯びるものが多い。天藍石という和名のイメージとはちょとずれる。
似たような深い青色の石にアズライトがある。藍銅鉱。
しばしば透明度がなかったり黒っぽくなったりするところも似ている。同じ等軸晶系だし、比重も近いし。
でも、並べてみると、やっぱり違う。違う石なのだから違うのは当たり前だけど、アズライトがかきっとしているのに対して、ラズライトはちょっとぬめっとしている感じ。
その独特の質感は、もしかするとリン酸塩ということが関係しているのかもしれない。
リン酸塩鉱物は、
フォスフォフィライト Zn2Fe(PO4)2・4H2O
ビビアナイト Fe3(PO4)2・8H2O
ターコイズ CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O
ベゼリアイト (Cu,Zn)3(PO4)(OH)3・2H2O
オージェライト Al2(PO4)(OH)3
バリサイト Al(PO4)・2H2O
ワーベライト Al3(PO4)2(OH,F)3・5H2O
アンブリゴナイト/モンテブラサイト (Li,Na)Al(PO4)(F,OH)
などなど美石揃い。何かあるのでしょうかね。含水鉱物だからかな。