千代の日記

鬱病を抱えたお師匠さんの奮闘記 (千代の会のHPはhttp://www.chiyonokai.com//)

お稽古と、恋と、日和見感染

2010年10月29日 | うんちく・小ネタ
富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/
ある、女性のお弟子さんが、何気なくおっしゃった。
「本当に、どうしても、それをやりたいと思ったら(お稽古事)距離なんて関係ないんですよね」って。
たいていのお弟子さんは、近くだから、日にちが都合が良いからと、おっしゃって来てくださるのだけど、どんなお稽古事でも、例外的に、どうしても、これがやりたい、または、その先生に習いたい。という事柄が発生した場合、多少無理しても(距離とか、金額とか)「条件」を飛び越えて、入門してしまうだろうな・・・・と、私も思った。
そのとき、会社に勤めていた時の友達の事を思い出した。
彼女は、長くお付き合いしていた彼に結婚を申し込まれたけれど、断り、別れた。
「何故?」「彼は、私にこの仕事をやめて、家業を手伝ってほしいといわれたけれど、私はこの仕事をやめる気がないの。」その家業も、聞けば、面白そうな仕事なのに、彼女はそう言って今の自分の仕事を選んだ。
ところが、その彼女が、舌の根も乾かぬうちに、別の彼と電撃結婚して、会社をとっととやめて、旦那さんの赴任先に付いて行った。専業主婦として!
「バランス」私は、そう思った。
圧倒的な恋心の前では、結婚するに当たっての彼女の「条件」などは、吹き飛んでしまったのだ。
一昨年、私は、体のその「バランス」が壊れて、1ヶ月入院した。
日和見感染。。。。誰でも持ってる弱い病原菌?ウイルス?普通ならば、圧倒的に強い体の抵抗力が押さえつけているのだけれど、疲労などで抵抗力が弱まったときに、それらのウイルスが暴れだす。
恋もそうかもしれない。。。誰しも自分の彼に対して、多少の不満を潜在させている。100%完璧な相手など少ないかもしれない。圧倒的な恋心があるうちはよい。ところが、理由は様々だけれど、彼に対する気持ちが低下してくると、潜在していた不満がムクムクと頭をもたげて来てしまい、破局へと向かってしまう。
師匠業を始めて、1年半。思いのほか、入門して下さるお弟子さんが増えて、嬉しくも有り、怖くもある。
今、それぞれ、お仕事や家事で忙しくても、頑張って来てくださるお弟子さん達の、モチベーションを如何に維持して、いつまでも末永く、お稽古に通ってもらうか。そこが問題だ。(^^)