作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

「ブンブンごま」づくり教室を楽しみました!

2022-05-17 14:48:47 | 作って遊ぼう教室
 5月16日(月)の午後、「ブンブンごま」づくり教室を実施してきました。

 午後3時に子どもたちが教室に来てくれました。1年生4人、2年生6人の10人の児童です。

児童1「今日は何するのかな!」

指導員「今日はね、特別に先生に来てもらって楽しいものつくるんだよ!」

 私の名札を見て
児童2「◇〇の△▽と つくってあそぼう?」

私「読んでくれてありがと。よろしく。」

 このような会話が教室を始める前にありました。

 こんなこともありました。

 私の頭を指さして、

 ・・・私の頭はこんな感じ・・・

児童3「どうしてここだけ毛が生えてないの?」
私「抜けてなくなったんだよ。」
児童3「育毛剤(いくもうざい)買ってつければいいのに!」
私「お金で買うんでしょう!」「育毛剤は買わないんだよ。」「心配してくれてありがとう。」


 という会話がありました。こんな会話はよくあることです。思ったことは口に出してしまう児童もいっぱいいます。このように何の躊躇(ちゅうちょ)もなくです。むしろ私のことを思っての言葉ではないでしょうか。

 家に帰ってから、こんなとき何と返してやったらいいか考えました。

 「大人になって、おじいちゃんになっていくと、毛が抜けていく人がいるんだよ。私だけでなくいっぱいいるでしょう。残念だけど、育毛剤を付けても毛は生えてこないんだ! でも平気だよ。これでいいよ。」

 と言ったらどうでしょう。こんな返しもあるよというのがあったら教えてください。

 気をつけたのが

「君だって大きくなったら抜けてしまうかもしれないよ。」

 とは言わないことです。こういう子ですから、自分もそうなるかもしれないとなったら〔心配〕をひとつ抱(かか)えることになってしまいますから。

午後3時10分になって教室を始めました。

「今から作るのはこれです。みんな知っているかな?」
  「????」「????」「?ブンブンごま?」
「今から遊んでみましょう。ひとつずつ配ります。」
「さあ~遊んでみましょう。・・・ どうやって遊ぶかやってみてください。 ・・・」
  ・・・
  ・・・
 (だれも遊べない状況)
「こうやって遊びます。  聞こえる⤴・・ブンブン・ブンブン・・・が聞こえる。」
「だから〔ブンブンごま〕て言うんだよ。」
「たこ糸の両方の端を一つの指に引っかけます。」
「底板が一番下になるように引っ張ります。」
「たこ糸の両端を左右の指にかけて広げると、底板が真ん中にあります。」 
「グルングルングルングルン・・・と回します。するとたこ糸に撚(よ)りがかかっています。」
「これを両側から強く引っ張ると、撚りが解(ほど)けるように底板が回ります。」
「ほどけ終わるタイミングで張りを弱めると、底板は回り続けて、さっきとは逆に撚りがかかります。」
「底板の回転が止まるタイミングで、たこ糸を左右に強く引っ張ると、逆方向に底板が回転を始めます。」

  (くり返す)

「いいタイミングで引く力を強めたり弱めたりすると、このように『ブンブンブンブン・・・』となり始めます。」

「みんなもやってみてください。」

 みんなの挑戦がはじまりました。

 なかなかうまくいきません。

 1分ほどで2年生の女の子が「ブンブンできました。 ・・ブンブンブンブン・・」

 2分ほどで2年生の男の子が「できた!できた!」



 どうしてもできないと諦(あきら)めて顔をふせてやめた児童がいました。

 指導員三人と私で個別指導を始めました。

 「こうやってぐるぐるぐるぐる回します。」
 「撚(よ)りがかかっているでしょう。」
 「たこ糸を引っ張ると底板が回るよね。」
 「撚りが解けてしまうタイミングでたこ糸の引っ張りを弱めると、」
 「底板が回り続けて、たこ糸は逆に撚りがかかっていきます。」
 「底板の回転が止まりそうになったら、またたこ糸を引っ張ります。」
 「これを繰り返して、力を強くしていくと」
 「・・・ブンブンブンブン・・・ほら、遊べるよ。」
 という具合に指導しました。

 10分ほどで全員が遊べるようになりました。

 さあ、制作です。

 「これからは、このブンブンごまを自分で作ります。」
   「へえ~、できるかな!」「できるよ!」
 「家に帰ってからもできるように、牛乳パックのところから私がやってみます。」



 「牛乳パックの注ぎ口からハサミを入れて、つなぎ目を切っていきます。底まで行ったら、横にぐるっと回して切ります。そこが切り取れました。側面は他に使いますから取っておきます。」
 「底板の真ん中に2つの穴を空けます。画鋲で刺して空けます。」
 「画鋲の穴は小さいので、その穴に爪楊枝を刺して大きくします。刺したり抜いたり、グルグルしたりして少しずつ穴を大きくして、向こうまで通してください。」
 「みんなには画鋲で穴を空けた底板を配(くば)ります。爪楊枝も配りますが、用が済んだらすぐ返してください。」

(残念ながら、写真は撮れませんでしたが、児童の空けた穴が取れました。)


 「たこ糸を配ります。こうやって穴に通します。」
 「通ったら、たこ糸を結ぶと 完成 です。」
 「うまく通らないときは、水を付けて尖らすといいですよ。」



 一生懸命にたこ糸通しをしています。



    「なめてはだめですか?」「コロナのときですから水でお願いします。」
    「爪楊枝で押し込んでもいいですか?」「いいですよ、用が済んだらすぐ返してね。」
 1年生「結べないんです。」「(結んでやって)できたよ。」「ありがとうございます。」

 指導員が結んでやっています。 


 出来上がって遊んでいるところです。



 持ち帰るために名前を書いています。



 「これで終わります。」

 「あ~、楽しかった!」
4時ちょうどでした。

 こんな感じで作って遊ぼう教室を終了しました。牛乳パックの底以外で作る方法は時間の都合で割愛しました。

 ついつい長いブログになってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございました。コロナ禍でいつ中止になるかわからないので、児童のリクエストの多いものから今年はやっていこうと考えています。次は風車づくりです。ご期待ください。