私が若かりし学生の頃、最初はクラシックギター、フォークギターそして
エレキギターへと心変わりしながら趣味を楽しんでいた。
どれも中途半端でコードを押さえながらジャンジャカとひくのが精一杯。
下手な歌でごまかした。
特にエレキギターはプロの指運びに憧れ、友人のギターを借りてやってみたが
無理だとわかり、簡単だと思われたベースギターにしたのだが、やはり我流は
だめで、挫折、今そのギターは大街道のとあるお店のショーウインドウの
ディスプレイになっている。
そんなところへお客様からエレキギターをモチーフにしたテーブルの注文
を頂いた。
ギター大好きなご主人のために奥様からの注文。羨ましい。
ガラストップのテーブルでギターのくり抜きした板を中間にはめ込む構造と
なったので、3cm厚の板をギターの形にカットしていく。
で、くり抜いたギターの形の板はどうしようと考えた。捨てるのはもったい
ない。ギターにすべきだろう。という事で、通常ならスピードをあげて
カットするのだが、ゆっくりと正確にカットした。
おそらくモチーフとなった本物のギターと数ミリの違いしかないはず・・
と思う。
展示室に飾る事も考えたが、もしお客様が喜んで頂けるならと、さし上げたのだが、大変喜んで頂き、嬉しかった。
モチーフとなった本物のギターの横に飾っている写真も見せて頂いたのだが
高級なギターの隣でちょっと恥ずかしそうな風情。