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フェブラリーS(GI)回顧

2006-02-19 23:30:23 | 回顧
2006/02/19 1回 東京 8日目 曇(良)
11R サラ系4歳以上 フェブラリーS(G1) ○混○指(定量) ダ1600

【馬場】良馬場。パワー要する馬場に変わりない。

12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.9 - 12.3 - 12.3
(33.9-37.5)(45.3-49.6)(57.4-61.0)

【展開】発馬直後、内枠のユートピアが果敢にハナへ。それにメイショウボーラーが突っつき、更には掛かったトウショウギアが競りかけた。それを見てユートピアがスッと3番手へ控えるも、行く気になったメイショウとトウショウは暴走気味にラップを刻んでテン5ハロン57秒4と超高速ラップに。ただ、後続勢も追走に脚を使っているため、お終いも伸びない。バテ合い合戦のなかを伸び続けた勝ち馬は別格だった。

戦前、発馬や仕上がりを懸念する周囲を一蹴させる衝撃的なパフォーマンス。カネヒキリの強さはまさに別次元の走りであった。下見どころではスッキリした体つきで太め感なし。外々をキビキビと周回していた。課題だった発馬は抜群の好発。道中は2頭が刻む暴走ラップの展開を絶好の手応えで中団外目追走。直線を向いて坂を上りきったところで満を持してスパート。伸びあぐねる他馬を尻目にグイグイ最後まで伸びて圧勝した。後方の馬に辛い展開と最後の脚色を考えれば着差以上に力の開きがあったのは明白。厳しい流れを最後まで伸び続ける凄まじい底力。タイムは1分34秒9。パワーを要する馬場で高速馬場だった昨年とコンマ2秒差。恐ろしい。この馬を過小評価してしまったことを猛省したい。

2着のシーキンザダイヤは何とこれでGI2着が7回目。道中は縦長の速い流れを、離れた4番手追走。4角手前で進出を開始して、3番手のユートピアに並びかける。直線でバテた2頭を楽々捕らえて先頭へ躍り出るも、勝ち馬にアッサリ交わされた。力の差を痛感させられた。それでも、厳しい流れを先行して最後まで粘った脚は評価していい。

3着はユートピア。下見どころではハミをグッと噛んで気合乗り十分。好発を決めるとスッとハナへ。だが、外からメイショウボーラー、掛かったトウショウギアが競りかけたために無理せず3番手へ控える。最終的に離れた3番手で実質、ハナへ立つ展開。前を追いかけることなく、直線で仕掛けるも、勝ち馬の底力の前には成す術なかった。それでも、粘り強い脚で際どい2着争いを演出。揉まれ強くなったし、左回りマイル戦で力を出し切った。

4着はブルーコンコルド。中間は坂路でビシビシ好時計連発。だが、下見どころでは腰から背中にかけてもう一絞りできそうな感じだった。道中は速い流れを5番手の外目。4角で激しく手綱が動き、直線が案じられたが、最内を突いて勝ち馬と同じ鋭い伸び脚。だが、ラスト1ハロン地点で2,3着馬と同じ脚色になってしまった。底力を要求される厳しい流れで距離適性が出てしまった感じ。ベストは1400㍍だった。

5着はヴァーミリアン。下見どころでは黒光りする好馬体を披露。筋骨隆々だった。発馬後は無理せず、馬の行く気に任せた追走。中団馬群のなかを余裕さる手応えで追走し、直線を向いたところでは、勝ち馬や4着馬と同じ位置。だが、追い出すと一気に差を広げられてしまった。底力を要求される流れで、これが現状の力差か。もっと時計の掛かる条件で。

アジュディミツオーは発馬で行き脚つかず後方から。今日はハナ争いをしていたら潰れていた。もし、スムーズに3番手を奪えていたら踏ん張りが利いていたかも。下見どころでは500㌔を越す威圧感あるさすがの馬体。やはり、地方のパワー馬場でこそだろう。

リミットレスビットは速い流れを後方のイン追走。この流れで折り合いは付いたが、距離適性が出てしまった。直線入り口で一瞬はいい脚を示したが、そこまで。底力を要求される流れで万事休す。1200㍍から1400㍍で。

タイキエニグマも速い時計決着では仕方なし。豪快なフットワークで大外からジワジワと詰め寄ったが、この流れでは仕方なし。もっと時計が掛からないと。深い砂の地方なら活躍できる。

サンライズバッカスは大外枠発走からジッと後方で構えた。直線で大外へ持ち出すも、この流れであの位置取りでは。それでも、勝ち馬とは底力の違いがあった。

本命視したスターキングマンは追走に精一杯の感じで直線も伸びず。速い時計決着で限界があった。

猛省すべき点が多いレースだった。

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